シムルート
この作品は内藤騎之介氏の『異世界のんびり農家』に出てくる
ザブトンの子供と呼ばれる 1匹の蜘蛛のお話です
この作品を読む前に『異世界のんびり農家』を読む事をお勧めします。
より一層楽しめると思います
アーク君なにやら考えてるみたいです。
シムルートの港街は大きい
でも大樹の村の技術が導入されているシャシャートの街の方が先進的だ。
まず乗合馬車が無い。ビッグルーフ・シャシャートの様な商業施設も無い。
あまつさえ学校等教育設備も無い。確かに魔王都まで馬車で一日の距離だとは言え
教育機関が無いと街が発展しずらいと思う。
この辺は村長を介して魔王様に進言するのが良いのかな。
村長への報告書として書き溜めておこう。
識字率の向上と計算が出きるだけでだいぶ違うと思うんだけどな。
いわゆる住民の底上げだな。でも子供を学校に行かせられるのは
一部裕福な家庭だけだろうし、貧しい家の子達も学校へ行ける案が無いのに
進言するのもどーかなー。
貧しい家の子ほど働いて自分の食い扶持を稼がなきゃ成らないから
その辺どうするか案が無いと進言するのは無理だろうな。
いわゆるジレンマってやつだな。
そーなるとイフルス学園てスゴイんだな。改めて思う。
この街の倉庫等の屋根の上から道を見てみると良く解る。
年も行かない幼い子も何かしら働いている。たとえばパンを篭一杯に入れて
道行く人等に売っている。この場合大銅貨、中銅貨からの釣銭を間違えずに暗記す
れば事足りる。しかしそれでは個人に対してしか売れない。
計算が出切ればもっと大きな取引が出きるはずなんだがジレンマに陥っているな。
こればかりはどうしようもないから棚上げするしかないか。
多分魔王様も頭を痛めている問題だと思うし、何かアイデアが出れば良いんだが
何も思いつかない。魔王様ガンバッテとしかww
そう思うといかに村長ってすごい人か改めて思い知らされる。
シムルートの外を見ようか民衆の知識の底上げ案を考えているうちに
五日が過ぎた。
あっ 今日が約束の日ジャン
ゴロウン商会の店長室に向かう
すでに店長はじゃがいもを準備して待っていた。
ドアを開け店長室に入った。
店長と目が合った。
店長気絶したw
あっ失敗失敗 認識阻害魔法掛けるの忘れてたw
一度失神して気が付くと二回目失神はしないからこのまま待つ。
十五分ぐらいしたら店長気が付いた。
『ごめん 認識阻害魔法掛け忘れた』
「もう 気を付けて下さいよ」
『でも気が付いてからは二度目の失神してないでしょ』
「あっ そういやそうか」
『耐性付いたから』
「むむむう~」
『ニヤニヤ』
「からかわないで下さいよ」
『あぁ ごめん それでじゃがいもは?』
「はい 2kgご用意しました」
『むむむ やはり輸送費かさむな』
「その辺は仕方ないでしょう」
『確かに』『ではこの袋に入れてください』
「解りました」
『あっ 後この看板に変わる物か紙を準備できますか?』
「ええ 出来ますよ」
『いかほど?』
「銀貨1枚で紙だと50枚、看板だとこのサイズで70枚でしょうか」
「持ち運びには紙の方が圧倒的に良いですね」
『むむむ では紙の方をお願いします』
「では七日ほど時間を下さい取り寄せますので」
『あい 了解』『七日有ると魔王都に行って帰って来れますよね?』
「そうですね 馬車で往復二日なので大丈夫でしょう」
『じゃ 魔王都を見てきます』
「馬車の手配は要りますか?」
『いや 帰りなら手配をお願いするかもしれませんが』
『行きは出きるだけ自分の足で行ってみようと思います』
ゴロウン商会シムルート支店を後にした。
ぬるぽが氏の指摘を参考に改行してみました。
だいぶ良くなったと自負しますがどんな感じでしょうか?
紙と看板の単価間違えていました そこを修正
G.P氏の指摘により wを少なくしました。
指摘ありがとうございました