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高校ヤンキー列伝 ともこちゃんとの恋 一話目

作者: ケンタウロス

同じクラスの女の子が他校のヤンキーから

ちょっかいを出されて

困っているのを

黙ってみてはいられない


なんて ヨコシマな考え満載で ケンカ道に邁進します

高校ヤンキー列伝

ともこちゃんとの恋

ウータン君参上編





高校に入ったばかりの頃



友達の かずひろ君に



おい ケンタ

今日な 飯おごったろか?



ほんまに?

なんでもいいん?

ピザとスパゲティとパフェ頼むな



あかんてあかんて

ピザだけやったら

ええわ~



しみったれたやつやな

仕方ない

じゃコーヒーもな

(おごってもらうのに態度のでかい私)



何故か

意味なくおごってもらうことになりました



さて

放課後


駅前のレストランにて



おねぇちゃん

ピザとコーヒーね

後・・・ミートスパゲティね



あかんてあかんて

スパゲティはなしやて



ええやんけ

ケチ臭いやつやな

食わせろや



しゃあないな

他はあかんでぇ




えっ パフェは?



頼むからやめて

お願いやから

そんな金ないて




しゃあない

あきらめといたる



とにかく人の奢りとなると

異常な食欲を見せる私


すべて完食いたしまして

食後の一服

楽しみつつ



ところで かずひろよ

なんで飯奢ってくれたん?

俺に頼みがあるん?



普通 それ聞いてから食うもんやけどな

食うだけ食って

めっちゃ大変なお願いやったらどうする気やねんな




そんなもんきくかい

お前 張ったおして帰るがな



なるほどな

さすがやわ~

感動すら覚えるわ




で どんな頼みやねんな

張ったおされるような頼みか?

俺は

その方が楽でええけどな




あのな ケンタ

お前な

杉山ともこ 知ってるやろ




同じクラスやんか

知らんわけないやんけ

しゃべった事はないけどな



うん 実はな

あいつ 俺と家近くてな

小学校から一緒やねん

でな

なんか 違う学校のヤンキーに手紙貰ったらしくてな

困ってんねん




ふ~ん

まぁ ちょっとかわいいよな

胸もでかいし


けどそんなん

ほっといたらええやんか




それがめっちゃ しつこいねんて

会ってくれ会ってくれって

めっちゃ煩いねんて




お前

俺にそいつを

なんとかせいってか?

お前 張ったおして帰ろかな




ケンタ~

同じクラスの子が困ってんねんで

助けたってや




そんなもん

お前が相談されたんやからお前がやれよ

一丁前に

リーゼントに長ラン背負って

何 泣き言 言ってんねん

それでもいっぱしの

ヤンキーかい




けどな~

相手 めっちゃ怖そうな顔やねん

ゴツイしな




お前な~

鏡見た事ないんか?

お前の顔

オランウータンか類人猿みたいやで

背かて170超えてるやんけ

なんやったら

これから

お前の事

ウータン君って呼んだろか?




なんやねん ウータン君って




オランウータン君やんけ

俺を見ろ 俺を

ナイスなアイドル顔に

背かて163やで

いたいけな俺に頼むな

ボケ カス ヘタレ





そう言わんと頼むわ~

な ケンタ様

一生の頼みやから



仕方ないな

そのかわりな

お前な

事が解決したら

全部 自分の手柄にして

ともこに

ええカッコすんなよ

ともこは俺のもんやぞ



いや・・・

ええカッコする気はないけど・・・

俺のもんって・・・

それはどうでしょう?



わははは

俺に惚れるに決まっとるわい

わはははは

まかせんかい

ともこ も~ろた

わはははは




ケンタって・・・

やっぱすごいな・・・

めっちゃするどい性格やわ・・・

うらやましいわ




と いうことで

ともこちゃんに

その

怖い顔のゴツイ

ゴリラ野郎を

呼び出してもらう運びとなりました




待ち合わせ場所にて




おい

かずひろ

あそこの

不細工ゴリラか?




ああ

あいつやわ

えらいお洒落しとるな~



なんか

ゴリラの七五三って感じやな

笑かすな

とりあえず

挨拶したろや





おい

ゴリラの兄ちゃん

えらい オサレしとるやんけ

オサレってか

オサルやけどな

待ち合わせか?

おデートか?

顔が赤いで

猿みたいやで

あっ ゴリラか

(ペラベラと堪にさわる悪口を並べたてる嫌な私)




なんやねん あんたら

俺 今日は揉めたないねん

目障りやったら

謝るから許してや

頼むわ~




いや~

頼まれてもな~

俺は許してやりたいけどな

こっちのウータン君がな

猿の縄張り荒らされたって怒ってはんねん





ウータン君って?

そっちの人?

頼むわ

あんたとケンカしたないわ

許してや

(私を無視してウータン君にビビるゴリラ君)




おいおい

このハナクソゴリラ

ウータン君とはやりたないけど

俺とならええんかい

僕ちゃん

ちょっと キズついたぞ





頼むわ

二人がかりは卑怯やんか

今日のとこは

勘弁して




二人がかりなんぞするかい

お相手は

このイケメンナイスボーイの

俺様だけや

このウンコゴリラ


おい ウータン

お前は手出すなよ




ウータンって言うなよな~



ホンマにお前だけやな

サシのケンカなんやな

絶対にタイマンやで

助けに入らんといてなウータン君




だから

ウータンウータンって言うなってば~




ゴリラ君が

いらん念押ししてる間に

彼の向こうずね

思いっきり

蹴飛ばします


大変 危険な事に

私 その時

偶然にも・・・


いや 本当に全く偶然なんですが

なぜか

爪先に鉄板が入っております

工事作業用の安全靴

履いておりましたので

これは

完全に致命傷となります

骨 折れた可能性大

でございます


かなり

鈍い 嫌な音

いたしました


しかし

知った事ではございません

カルシウム不足の

ゴリラ君の責任

でございます


あとは一方的


崩れ落ちそうになるゴリラ君の

頭の毛を

掴みまして

顔面を

膝で蹴りまくるだけ

料理もすでに終盤


まさしく

3分クッキング

でございます


タカタッタタタタ

タカタッタタタタ

タカタッタタタタタタッタッタ


と エンディングテーマ

聞こえるまで

蹴り続けましたら

膝の部分に

なにやら白い物が



うわ~

ゴリラの歯や~

きちゃな~

うわ~

めっちゃ血もついてる~

おい ゴリラ君よ

ズボン 弁償してな




ケンタよ

もうええやん

許したって




ウータン君は優しいな

おい このクソゴリラ

ともこはな

俺の女や

二度と そのウンコ面出してみぃ

俺のバックの

ウータン君が黙っとらんで

このウータン君はな

実は名字はな

オラン君って言うねんぞ

わはははは

怖いやろ?

わはははは




一部始終を

物陰から見ておりました

ともこちゃん


後々

ケンタ君ってめっちゃ怖い

大嫌いになった


と ウータン君に

漏らしていたらしいです



しかし

その後

1ヶ月も経たないうちに

私と ともこちゃん

お付き合いする事になろうとは


神ならぬ身の

知るよしも

ございませんでした



次回

ともこちゃんとの恋

お付き合い編

お楽しみに

さて

我らがヤンキー

ケンタ君と

ともこちゃん



どうなりますか


二話目をお楽しみに

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