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夏生詩集2

眠るとき

作者: 夏生

こわいことを考えちゃうんだよ


お化けのテレビなんか

見るからよ


忘れられないよ

眠れないよ


知らないよそんなの

楽しいこと考えれば


ふとんに顔をうずめて

泣いた息子


こわいことを考える

こわいことを思い出す


こわいことは楽しいことより

なぜか強いようだ


私も眠る前に

心の奥に固まった

嫌だったこと、こわかったこと

剥く癖がある


頭が地に近いほど

陰のちからに引き寄せられる

らしい


眠ることは少しずつ

死に近づくこと、と

言った人がいた


陰のちからが

魂を闇へと僅かに

たしかに引き寄せてゆく


誰でも


みんなそばにいるから

大丈夫だよ

息子を抱き寄せた

きみ一人じゃないよ


わたしもこわいんだ

とは

言えなかったけれど




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