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迷子のキモチ  作者:
1/8

第一話

素人ですが、どうか……。

好きだよ              好きだよ

ずっと言いたかった         言えなくてごめん

やっと伝えれた           伝えれなかった


おれは               わたしも

こんなに想ってるんだ        こんなに想ってるのに

だから               だから

泣かないで             涙が出てくる


おれのために            君を想うと

いつもみたいに笑って        いつもみたいにふるまえない



もう隣にいられないんだから     ずっと隣りにいると思ってたのに





―迷子のキモチ―




 今日は久しぶりの青空だった。夏とちがって、冬は天気でも風が冷たい上に気温も低い。早く春になってほしいと私だけでなく皆も思ってることだろう。私は、冬独特の白くくもった息をはいた。


「寒いなぁ……」


 学校へ向かっていた足を止め、空を仰ぐ。が、見えてきたのは青空ではなく、黒い物体。驚いて目を丸くしたのと同時に、その黒い物体は私の顔面に落ちてきた。ぶっと、少し汚い音を発しながら、顔の痛みに必死に耐える。


「オッス。何ぼさっと突っ立ってんだよ」


 その声には聞き覚えがあった。いや、聞き飽きているの方が正しいかもしれない。


「何すんのさっ。顔はやめよーよ、顔は」


 まだじんじんいっている鼻をおさえながら、後ろに立っているであろうあの男の方にふりかえる。予想通り、私の思ったとおりの男だった。


「わりぃ、わりぃ。朝っぱらから怒るなって」


 悪びれもなく、笑顔でそう言った彼は、私の幼馴染の椎名一。

 私とカズは、三歳のときに出逢って以来ずっと一緒だ。私はカズを家族のような存在だと思ってる。


「怒らせたのはどっちさ」


 憎まれ口をたたきながら、私は前を向いて歩き始める。するとカズも、私に合わせて歩いてきた。


「ついてこないでよ」

「同じ学校なんだから仕方ねぇだろ」


 私とカズは、家族のような存在。この関係はずっと変わらずに、ずっと一緒に笑い合えると思ってた。




「真子、おはよう!」


 教室に入って、一番に声をかけてきたのは詩織だった。詩織とは小学校からずっと一緒で、仲良しなのだ。しかし、現在私たちは見事に違うクラスになってしまっている。


「しぃは五組でしょ。ここ一組なんだけど」

「良いじゃん、一組の人皆気さくで好きなんだもの」


 にっこり笑って私を見る詩織。そんな詩織を見て、ついつい口が緩んでしまう。でも、次に詩織が発言した一言で、現実に引き戻された気分になった。


「そういえば、まだ何も起きないわね」

「あ……」


 まだ何も起きない=これから何かが起きる。

 今年は何かが起きるのだ、何が起きるのかは知らないけど……。どこにそんな根拠があるかと言うと、私と詩織のクラスが離れたことにあったりする。


 小学二年生のとき、私は一組、詩織は三組。それはある日のことだった。私は始業式早々、交通事故にあった。車にひかれたのだ。右腕骨折、全治二ヶ月の重傷だった。詩織も次の日、事故にあった。工事中のマンションから物が落ちてきたのが当たってしまい、左腕骨折、全治三ヶ月だった。

 その年はやけに事故にあったのだ。

 

 小学四年生のとき、私は一組で詩織は二組。詩織は運動会の時、リレーでこけた。そのせいで最下位だった。私は、運動会の片づけをしてる時にこけた。そのせいでテントが倒れてしまった。その上二人とも、着替えを忘れてしまっていた。

 この年は、くだらないミスがやけに多かった。

 

 今度は中学一年生。私は三組、詩織は四組。それは夏休みのこと。私の両親と、詩織の両親が離婚した。きわめつけに、私たちのそれぞれの母が交通事故にあった。何とか命は助かったけれど、とても生きてる心地がしなかった去年の夏だった。

 そして今年、私は一組で詩織は五組。また何かあるだろうと思ってる。最も、何もない方が良いに決まっているのだが……。


「しぃ……何かヤな予感がするのは私だけ?」

「あら奇遇、私もそう思ってたところ」

「……」

「私の勘って良く当たるのよね」


 重い空気と不安が私たちの周りを漂っていた。

 その時、私たちの後ろから、この場にそぐわない明るい声が聞こえてきた。


「まこぉ、しぃ、オッハよ〜!」


 それは隣のクラスの愛里だった。私たちは愛里に、おはようと返事した。


「今日も椎名君かっこいいねぇ」


 うっとりとした声で愛里はそうつぶやいた。そう、愛里はカズの事が好きなのだ。私から見ればどこが良いのだろうの一言だが、愛里にとってカズは理想の人らしい。私の詩織も、そんな愛里の恋を応援してあげてる、のだが、なぜか愛里と話すときにカズの話題が出ると何ともいえない気持ちに襲われるのだ。家族のような存在のカズが、他の人と付き合うのはやっぱり淋しいのだろうか。

 愛里は、カズののろけと観察をしたあと、自分のクラスに戻って行った。

 その時、愛里が帰って行ったのと入れ違いに、教室のドアが開いた。それと同時に、失礼しますと礼儀正しい声が聞こえた。


「あの人誰だ?」


 入ってきたのはこの学年じゃ見たことない女の人。しかも、同性である私から見ても美人ときた。そして、その女の人はある人物を見つけると、急に顔を明るくさせた。


「カズ〜!」


かわいらしい笑みを見せながら女の人が口にしたのは、なんとカズの名前。私は驚いてカズを見た。それに、私が見たカズは、その人に笑顔を向けていた。

 ずきんっ・・・・・・急に胸が苦しくなった。

下手です。すいません;

それでも読んでくださった皆様、ありがとうございます。感謝です。良かったらアドバイスなどしてくれると嬉しいです。

これからもよろしくお願いします。


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