・登場人物&その他(1巻終了時点)
今話は1巻のまとめです。
ストーリーには一切影響しません。
読み飛ばして頂いても、全く問題ありません。
★登場人物(1巻終了時点)
・熊倉 隼人 18歳で異世界召喚され、3年後に送還された。
・白石 結依 自称18歳、ゾンビに噛まれて追放されていた。
・星野 菜月 霧丘農業高校2年生。親が校門前で見捨てられた。
霧丘農業高校の人々
・大森 教頭 隼人の取引相手。中年。
・小林 教師 車について教えてくれた。三十路。
・未亜 女子寮で菜月の同室者。
・黒原 昨年卒業した生徒側の最年長者。19歳
元土建屋
・鬼瓦 社長。霧農と取引していた。首筋に大きな入れ墨がある壮年。
・小倉 専務。強面の中年。
・山下 係長。ラグビーでもやっていそうな肩幅の広い大柄な壮年。
・逸平 黒原の中学時代の同級生。紫髪。
★熊倉隼人の名前の由来
熊 = ヒグマ並の身体能力
倉 = 空間収納 (倉=家財・商品などを安全に貯蔵する建物)
隼人= 古事記で熊曾、日本書紀で熊襲と記された人々。熊尽くし
(人名でも使われており、『はやと』と呼ぶ)
★隼人の能力
身体能力=ヒグマ並
神聖魔法=治療(ゾンビウイルスの除去も可能)
空間収納=80畳、あるいは200フィートコンテナ
※空間収納は、隼人が「8畳10室分ないし20フィートコンテナ10個分ほど」と
数えているだけで、実際には部屋単位では区切られていない。
20フィートコンテナの内寸33.2立方メートル×10=332立方メートル?
重量や積載効率を無視できるため、隼人はデータ化していると予想。
★異世界転移で力を得た理由など(あくまで隼人の想像)
転移装置=地球を遥かに超える超文明が、環境実験などを目的に設置と想像。
・身体強化は、利用者が転移に耐えられるように、装置が自動的に強化した。
・神聖魔法は、装置利用時に、遺伝子改造とナノマシンの植え付けが行われた。
・空間収納は、超文明による埋め込み式の端末で、物体をデータ化している。また容量制限があるのは端末のデータ量、生物を入れられないのは安全機構。
・異世界人との会話は、埋め込み式の端末による自動翻訳。
・異世界人が自分で装置を使わないのは、地球側に無いのと、装置への理解不足。
・転移の期間が開くのは、超文明が管理しておらず、エネルギーを溜めるため。
・過去に転移者を殺して装置が使えなくなった件は、単に装置が壊れたから。
・地球と異世界の惑星環境の類似は、超文明のテラフォーミング。
・地球と異世界の文化の類似は、転移者による物資や知識の持ち込み。
★空間収納の中身
・異世界での活動時
1 ライ麦パンが入った木箱
2 ライ麦パンが入った木箱
3 チーズの木箱、乾燥肉の木箱、乾燥果物の木箱、塩袋
4 水桶(25リットル入り、664個)
5 水桶
6 水桶
7 槍100本、弓300張、弓掛300個、矢筒300個、矢6000本。
8 オイルランプ1040個、植物油(ランプ1日8時間使用で1ヵ月分)
9 4人用テント260セット、毛布1040枚
10 隼人の私物
・1巻終了時点
1 ライ麦パンが入った木箱 (3分の2を占有)
チーズの木箱、乾燥肉の木箱、乾燥果物の木箱、塩袋(3分の1を占有)
2 水桶664個(占有、※コンテナ内寸の体積÷水桶サイズ)
3 ハイオクガソリンが入った桶と空桶(適時補充。最大個数は水桶と同じ)
4 槍100本、弓300張、弓掛300個、矢筒300個、矢4000本。
オイルランプ337個、植物油(1日8時間使用で10日分)
テントと毛布40人分、カー用品各種、農作物の種各種
5 薬局収集品、米袋10キログラム
脱穀機、籾摺り機、一回通し型精米機2、インバータ発電機、オイル20L2缶
6 空き(空の水桶)
7 空き(車の出し入れに使用)
8 結依の私物(自宅+隼人からの分配品)
9 菜月の私物(寮)
10 隼人の私物(自宅+異世界。個人装備も含む)、自転車
(槍の穂先=ダマスカス鋼、鎧の金属=スプリング鋼)
★送還後の収集物
・スーパー
掃除用具
・自宅
私物
・駅
自転車
・シャッター街の薬局
医薬品、栄養補給品、衛生用品、サポーター、プロテイン各種、その他
・カー用品店
バッテリー沢山、ラチェットセット、レンチ、夏冬タイヤホイール3セット。
・ホームセンター
作業用手袋(ニトリルゴムコーティング、洗濯可能、XL)12組
脱穀機、籾摺り機、一回通し型精米機、インバータ発電機、オイル20L2缶
※定格負荷時=連続運転7.5時間 1.2~1.5L/時 2800Wh
1/4負荷時=連続運転18時間 0.6~0.8L/時 700Wh
・ガソリンスタンド
ハイオクガソリン(燃料安定剤入り)
・霧丘農業高校
植物の種各種、米10キログラム
グロック19(残り12発)
・空間収納での預り品
結依と菜月の私物
・医薬品
頭痛薬、湿疹・皮膚炎治療薬、解熱鎮痛剤、鼻炎薬、性機能改善薬、ビタミンサプリ各種、ムシ歯予防薬(フッ素)など
・栄養補給品
栄養ドリンク各種、粉ミルク、ベビーフード、肝油ドロップ、粉末ドリンク(緑茶、紅茶、黒酢、レモンタルトチェリー)など
・衛生用品
育毛・発毛剤、大人用紙おむつ、湿布薬、ヘアケア・ボディケア・スキンケア用品各種、抗菌スプレー、マスク、歯磨き粉、歯ブラシ、デンタルフロス、ティッシュペーパー、トイレットペーパーなど
・サポーター
手・足・腰用の各種サポーター
・プロテイン各種:
シリアルカロリーバー(チョコ、ホワイト、ストロベリー味)、ゼリー(ミックスフルーツ風味)、粉末(コーヒー、ココア、キャラメル、バニラ、マスカット、グレープフルーツ味)、錠剤(ラムネ味)
・その他
使用期限切れの一部の湿布薬
★異世界での隼人の肩書き
アステリア帝国軍、魔王強襲増強大隊、特務大尉
・増強大隊
通常の大隊(中佐以下600名)に、人員や物資を手厚くした部隊。
増強大隊は、大佐以下800~1200名ほどで、長期の独立作戦が遂行可能。
・特務○○
通常とは異なる昇進経路の選抜者。(国ごとに扱いは異なる)
高い専門性、特殊な任務遂行能力、特定分野の卓越技能などを持つ者が対象。
★時系列
3年前 隼人が異世界召喚される。
地球の世界各国にゾンビが大量発生する。
2年半前 海外からの燃料供給が止まる。
(日本の原油備蓄は、国が100日分、民間90日分。約6~7ヵ月分)
2年前 略奪が続発し始めて、日本が秩序を保てなくなる。
(背景は各種インフラ停止、燃料供給を緊急車両に限定など)
1年前 文明崩壊
(無政府状態。インフラ・行政サービスなど、ほぼ全停止)
現在 隼人が異世界から送還される。
安定剤を入れてから2年経過。
★Q&A
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Q1.ガソリン大丈夫?
A1.国が燃料安定剤を入れて保存期間を延ばした(11話)
燃料安定剤は、燃料の酸化や劣化、燃料タンクの腐食を抑制する添加剤。
通常、ガソリンは酸化や蒸発によって、半年ほどで使えなくなる。
だが燃料安定剤を使えば、ガソリンが1年から2年保つ。そして添加量を2倍から3倍に増やせば、さらに劣化速度は遅くなる。
燃料安定剤の原料はBHT、BHA、エチレンジアミン誘導体で、国内調達可能。
製造も国内化学メーカー(旭化成、三菱ケミカル、日産化学、東京化成工業)
通常3~5年。理想的な環境では6~7年保つ。
なお代用品もフェノール系化合物、アミン系化合物、硫黄系化合物があり、
すべて国内生産しており、それぞれ2~4年、3~5年、2~3年保つ。
フェノール系=三菱ケミカル、旭化成、日本触媒で国内生産可能。
アミン系=東京化成工業、日産化学、信越化学工業で国内生産可能。
硫黄系=ENEOS、日本製鋼所で国内生産可能。
以上により、隼人は今後1年間、確実にガソリンを手に入れられる。
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Q2.人間以外はゾンビに成らないの?
A2.人間以外には、あまり感染しないかもしれません。理由は以下。
・ウイルスは、特定の動物に感染、増殖する進化をしている。
宿主特異性の進化メカニズム。ウイルスは自身のRNA/DNAを複製する際に高い変異率を持ち、宿主の細胞受容体に結合しやすい構造に自然淘汰されるため、特定の動物種に最適化された感染メカニズムを獲得する。
・科学的根拠=分子生物学、ウイルス学
・具体例 =インフルエンザウイルス(鳥、豚、人間で異なる株)
・ゾンビウイルスは、異世界で人間向けに進化してきた。
・人間とほかの動物は細胞内環境(タンパク質、酵素、免疫機構)が異なるため、細胞表面の受容体構造や細胞内酵素の特異性により、人間以外の動物では効果的な複製が阻害される。すなわち、人間以外にはあまり感染しないかもしれない。
・野菜などに付着すると、一定時間はウイルスの感染力が残る模様(以下は例)
https://www.asahi.com/articles/ASN496K3XN47PLBJ007.html
※最初期には、地球に溜まっていた魔素を用いた世界規模の拡散もあった。
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★1巻の超要約
熊倉隼人は、高校3年生の2月に異世界召喚され、魔王と戦う軍に加えられた。
転移によりヒグマ並の身体能力、神聖魔法、空間収納の力を得て、3年後に魔王が倒されて用済みで高校へ送還されると、地球ではゾンビがはびこっていた。
霧丘市立高校から、スーパー、自宅へ移動。自転車を探し歩く最中、ゾンビ3体が玄関に取り付く家で、中学の制服を着た身長150cm未満の自称18歳の少女・白石結依に出会う。結依はゾンビに噛まれて、避難所から追放されていた。
異世界の力を隠しながら独居老人として暮らしていくのもどうかと思った隼人は、助ける対価として、結依に自分の協力者になることを持ち掛ける。
結依は対価が見合っていないと言い、隼人は雑用などの労働力を想像して「身体か」と口にしたところ、好感度を上げてと言われた。つまり、上げれば良いのか。高校で彼女が居なかった隼人は熟慮の末、誤解は解かないことにした。
だが二人が霧丘市に留まり、結依が噛まれたことを知る人間に見つかった場合、隼人は日本政府のウイルス治療薬に、結依も免疫を調べられて、一生監禁となる。二人は相談の末、霧丘市から去ることを決意した。
結依を安全に移動させる手段として、車を入手するも、バッテリー上がりで、大人に修理方法を教えてもらうべく生存者が居そうな霧丘農業高校に赴く。
物資と取引で知識を得た隼人は、車を修理し、農作物の種も得た。
4度目の取引で教科書を得ようと赴いたところ、農業高校を手に入れようとする者達がゾンビを使って襲わせている光景を目にする。
隼人は交流があった農業高校の少女・星野菜月を助けて、高校から脱出。ゾンビを放った者達を撃破した。そして菜月を連れ帰り、結依に好感度が上がっていたけど下がったと怒られた(オチ)
























