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ラブコメのモブキャラがこんなにも辛いとは  作者: 佐和田
モブの気炎万丈日記(2編)

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21/28

モブと鋼


"コンコン"

「失礼します」

「日野颯、また来たのか…そっちは?」

「お久しぶりです、先生」

「あぁ!八王子暁か、なんかますます王子様らしくなって帰ってきたな」

「いえいえ、そう、今日は先生にお話があって来ました」

「うん、そりゃそうだろう」

「その…ここ最近、違和感を感じたことってありますか?」

「違和感?」

「なんか、今までこうだったものがあぁなったー的な?」

「ん?日野颯もそうだが、何を言ってるのかさっぱりだ、毎回毎回聞かされるこっちの身にもなってくれ」

「あぁすいません、ないなら結構です」


八王子様、あからさまに怪しい質問だ、まさかこの人も……


「それじゃあ帰ります、先生、お元気で」

「あぁ、今度はフランスでの土産話でも聞かせてくれ」

「行こうか、日野くん」

「あぁ」



ー万世橋ー

「…それ、メモ帳かい?ずいぶん細かく書いているんだね」

「まあな…八王子様は、先帰っていいよ」

「寂しいことを言うねー君は、ほら、クラスの中心であり光であり神であるこの僕が、一緒にいたそーに見ているよー?」

「昔は、こんなキャラじゃなかっただろ、菊が見たらびっくりするぞ」

「なっ、その話はいいから、てか、僕のことは暁でいいから」

「そしたら周りの女子ファンにヘイト買うだろ、昨日の立川みたいになっちゃう」

「お願い!僕にも名前で呼んでよ…」

「じゃ、学校以外でな」

「うん…じゃあ僕は君のこと颯って呼ぶよ?」

「別にいいよ、昔からの仲だし」

「そーだよ!幼稚園からずーーっと一緒だからね!」

「でもフランス行って離れてただろ」

「それは…まぁ、経験だから」

「それで、まだいるのか」

「えっ…いいじゃん、別に、幼馴染だよ僕たち?」

「話なら、学校でいっぱい聞くから」

「……なんか、颯のほうが変わったね」

「そりゃ、時代に合わせて変化するさ、年取って変化に適応出来なくなったら、死に時だな」

「あっそ、まぁいいよ、僕は別のお友達と帰るから!」

「気をつけっ……」


鋼さん!今度こそ話しかけないと!


「じゃあな!暁!」

「ちょっ!……うん、またね、颯……こんなに成長したのに、悲しみの境地だね」



「鋼さん!」

「………」


しまった!俺のことを覚えないかもしれないんだ…….


「あや、そのー……」

「……お前」


………


「颯じゃねぇか!おい!!」

「鋼さん!!」

「「うおおぉぉぉぉぉおい!おい!おい!おい!おい!おい!おい!」」


"グイィィィィィン"


「うっ…あぁ、頭が……あぁ………はぁ、は、はぁ」


"シーン"


「おっ……ぐぉっほん!会えてうれしいよ、颯」

「お、俺もですよ、鋼さん」

「"俺"だって、成長しやがってー!」

「ちょっ、やめてくださいよー!」

「それで、他のみんなは?1人か?」

「いやっ、それが……」


鋼さんに、ことの経緯を説明した


「そうか…颯も大変だったのか」

「俺も?」

「あぁいや、この世界線、相当やばいぞ、みーんな能力もってるんだぞ!」

「知ってます」

「知ってるのね」

「他には?」

「後は、阿佐ヶ谷雀、あいつ朝廷で働いている」

「えぇ?!」

「昨日優満で張り込んでたんだ、そしたら他のメンバーと外に出てきた雀を見つけたんだ。制服を見た限り警備員をしてるんだと思う」

「この世界線だと朝廷で働いてるまま…」

「あいつが変動に気づいているなら俺らに何かしら接触していいはずだし三鷹が証拠隠蔽のために消すことも出来るがしていない、おそらくグレーゾーンだから手出しが出来ないんだろう、変に消したりしたらあいつの評判が下がるからな」

「評判、ですか」

「この世界線の三鷹の評判は低いと思う、雀たちの会話を聴いていたんだが三鷹の悪口で盛り上がっていた、あいつはど変態のサドだって」


伝言で言ってた準備があるって…それが原因の1つなのか……


「きっと誰か世界線変動に気づいた奴が噂にして広げたんだろう、あいつの性格的に敵はいっぱいいそうだからな、とりあえず俺らは雀を取り込むことから始めよう」

「……」

「どうした?」

「鋼さん、なんか冴えてますね」

「そ、そうか〜?この世界線の俺頭いいのかなー?」

「だったら俺が見つける前に接触できましたよね?」

「…おほん、さっ、これから忙しいぞー、まだ分からないことだらけだからな、この世界線は」

「あの…この世界線っていうのもあれなんで、名前付けません?」

「そうだな、颯決めて」

「…じゃあ、無難に世界線Ⅰで。ちなみにギリシャ数字のⅠですよ」

「無難だな、まぁいい、じゃあ次は、雀を仲間にする、世界線Ⅱへ行くんだ!」

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