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とある魔皇になった人間の話  作者: スルート
魔皇の手記
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6ページ目

「ただいま」


「お帰りなさい。どうでした?」


「言われた通り、事件の主犯を倒してきたよ」


「それはよかった。

まだ時間がありますし、二人で外出しませんか?」


「別にいいけど…

てか、司祭さんだとわかりにくいから、苺さんって呼んでいいかな?」


「何故私の名前を?」


「水兵長から聞いた」


「そうですか…まあいいでしょう」





そして街に来た…のだが。

「どこに行く?」


「そうですね…あっ」

苺さんはカフェを指差し、

「あそこに行きましょう!」

と俺を引っ張るようにして歩いていく。


「ちょっ…引っ張るな!」




「ご注文をどうぞ…」


「カフェラテとチョコレートパフェをお願いします」


「エスプレッソを一つ」


「かしこまりました」


「なあ…」


「はい?」


「なんでそんな嬉しそうなんだ?」


「大した事ではありません。

外食するのがとても久しぶりなので、それで…」


「久しぶり、ってどれくらいだ?」


「30年くらいでしょうか」


「30年!?」

苺さんは見た限り、20代半ばくらいだ。

なのに30年って…


「そんなに生きてるのかよ…」


「異人はみな、人間から見ればかなり長生きするものですよ」


「じゃ、苺さんはどれくらい生きてるんだ?」


「3000年…程ですね。

司祭としては、まだまだ若い方です」


「はあ…」

全く、桁が違いすぎて話にもならない。



てことは、魔皇になった俺は何年くらい生きられるのだろうか。

その間、異人の争いやら何やらを沈め続けなきゃないのか…


そうしてるうちに頼んだものがきた。

苺さんは、俺でも食べきれるかわからない程でかいパフェを、一人で喜んで食べていた。


甘い物が好きなんだろうか。

こうして見ると、偉大な司祭だとは思えないな…。

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