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とある魔皇になった人間の話  作者: スルート
魔皇の手記
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最終ページ 

幾日も爆撃が続いている。


昨日は夜襲に合い、多くの兵と物資を失った。


もう回復も食糧もない。


全員、魔力はとうに尽きている。


7つあった部隊は1つを残して全滅してしまった。


完全に敵に包囲されている。


国に帰る事もままなるまい。


もはや、これまでだ。


火炎瓶を食らった時の胸の火傷がヒリヒリ痛む。


矢を受けた時の左腕の傷が化膿し、蛆が湧いている。


防寒具もないので、すごく寒い。


もう、俺達は負けたも同然だ。



勝つのはおろか、生きて国に帰る事も出来ないだろう。


ならばせめて、この地の土となろう。


そう思ったのだろう、今朝、爆発の魔導書を使って自決した者がいた。


なんて事をしたんだ。


これでは、国のみんなに合わせる顔がない。


あの時はそう思った。


だが、今はそれが正しかったのかも知れないとも思う。


今こうして手記を書いている間も、時折開く傷口が痛くて仕方ない。


でも、俺には書かねばならない事がある。





あなたがいたから、俺はここまで生きてこられた。


理想と違う魔皇でも、最後まで一緒にいてくれた。


学院の生徒達を頼む。


とてもいい人生だった。


うそを最期についた事、許してほしい。





気づいてくれたよな。


回りくどい形になってしまったが、最後にあなたに言い忘れてた言葉はこれだ。


こんな俺を愛してくれてありがとう。


こんな形で別れてしまってごめんな。





俺は、苺さんに何を残せただろうか。


それはわからない。


俺は、苺さんから色んな物を貰った。


全てが、俺の宝だ。




もう、この体であなたに会う事はないと思う。


俺は、あなたを最期まで愛していた。


そして、これからも愛している。





さようなら。

また会おう。


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