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複数の部隊に分けられた兵隊達と、複数人の指揮官。
俺は、その最後尾についた。
ケデー大橋までは二時間ほどだ。
いよいよ、最後の大仕事が迫ってきたのだ。
苺さんは気づいてたか知らないが、俺はこの戦いが最後になると思ってる。
戦いに出ると言ったのは、苺さんの目の前で死にたくないから。
そして、苺さんにしっかり別れを言っておきたかったからだ。
まともな教育も受けずに育ち、家族もみんな早死にした俺にとって、苺さんは最初で最後の家族と呼べる人だった。
さすがにいきなり好きだとか言われた時は焦ったが、今となってはあれもいい思い出だ。
苺さんとの出会いは、それまで土砂降りだった俺の人生に暖かい光をもたらしてくれた。
俺がここまで生きてこられたのも、全てはあなたがいたからこそだ。
そう言えば、一番大事なセリフを最後まで言えなかったな…
まあいい。
だって、俺は生きて帰らなきゃない。
帰ったら、言えばいいだけだからな。
苺さん。
俺、頑張るよ。
必ず、帰る。
そして、国の術士や、地底の魔人や、可愛い水兵に、また会いに行こう。
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