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とある魔皇になった人間の話  作者: スルート
魔皇の手記
19/24

27ページ目

俺は苺さんの隣で、水晶玉やモニターで各部隊の様子を見ながら指揮を取った。

こういう軍師、みたいな仕事は昔ドラマだか映画で見て憧れたもんだが、実際にやってみるとそんな軽い考えは吹っ飛んだ。

味方を極力死なせないようにして戦うのは、本当に大変だった。

精一杯頑張ったのだが、どうしても何度か兵士がやられてしまう時があった。

その度に、強烈な罪悪感と後悔がこみ上げた。


時には、何度か水晶玉やらモニターやらを割りたくなったり、自身が戦いに行ってやる、と怒鳴る程に怒りが湧くこともあった。

その度、苺さんは無表情で俺を押さえた。

 



結局、戦いには勝利できた。

が、戦った者に多少の犠牲を出してしまった。

苺さんは仕方ない、あなたが落ち込む必要はないと言ってくれたが、それでも辛かった。







寝れば忘れるかとも思ったが、まず眠れない。










寝て起きたが、やはり昨日の事は忘れられない。

昨日までいた者がいなくなっている、という現実が目の前にあるのだから。


苺さんは引き続き向こうの国と話してた。

そして一時間くらいして、話を終えた。

聞いてみたら、話し合いでは解決しなさそうだとの事だ。



「これからどうなるんだろうな…」


「わからない。

でも私は、何があっても、この国とあなたを守る」

ここで俺は、ずっと気になっていた事を聞いてみた。

「どうして、俺なんかを魔皇にして、自身の側に置いたんだ?」

苺さんは、それに答えてはくれなかった。

かわりに、いつまた戦いが起こるかわからないから、育成中の者達を指導してあげてほしいと言ってきた。


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