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めちゃくちゃ焦った。
え?どうすりゃいいのこれ?
あいにく、俺のまわりには女の子しかいない。
しかも、一人はニヤついてるし、残りは俺の返答を今か今かと待っている。
「そ…それは…」
どうにか声を絞りだした。
「はい…」
「…!!」
「今、はいって言ったわよね?」
「うん!わたしも聞いたよ!」
「よかったじゃない、苺さん」
「うう…」
苺さんは、恥ずかしいような嬉しいような顔で、笑みを浮かべていた。
帰宅後すぐ、苺さんに手を取られた。
「…」
「あ、あの…」
「…」
どうしようこれ。すげー気まずいんだが。
「苺…さん…?」
「…ありがとう」
「え?」
「あなたから平和な人生を奪い、自分では何もしていない私を、受け入れてくれて…ありがとう」
「…いや」
「私は、ずっとあなたが好きだった。
でも言えなかった…立場が違いすぎる」
「苺さん…」
俺は彼女の頬を触る。
「そんなことないよ。
俺だって、苺さんが好きだ」
苺さんはすごく驚いた様子だった。
そして…
「う…嬉しい…あなたが…わたしを…」
苺さんの声は声になっていなかった。
涙をこぼし、笑顔を浮かべる苺さんの顔は、今までに見たどんな顔よりも素敵だった。
その時、ふと苺さんの心の声が聞こえてきた。
「やっと…伝えられた…
嬉しい…ただ、うれしい…」
とまあこういうわけで、正式に苺さんと付き合うことになった。
まあ、今までと比べて目だった変化はないが。
以降、数ページ欠損。




