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とある魔皇になった人間の話  作者: スルート
魔皇の手記
16/24

16ページ目

めちゃくちゃ焦った。

え?どうすりゃいいのこれ?

あいにく、俺のまわりには女の子しかいない。

しかも、一人はニヤついてるし、残りは俺の返答を今か今かと待っている。

「そ…それは…」


どうにか声を絞りだした。

「はい…」


「…!!」


「今、はいって言ったわよね?」


「うん!わたしも聞いたよ!」


「よかったじゃない、苺さん」


「うう…」

苺さんは、恥ずかしいような嬉しいような顔で、笑みを浮かべていた。





帰宅後すぐ、苺さんに手を取られた。

「…」


「あ、あの…」


「…」

どうしようこれ。すげー気まずいんだが。

「苺…さん…?」


「…ありがとう」


「え?」


「あなたから平和な人生を奪い、自分では何もしていない私を、受け入れてくれて…ありがとう」


「…いや」


「私は、ずっとあなたが好きだった。

でも言えなかった…立場が違いすぎる」


「苺さん…」

俺は彼女の頬を触る。


「そんなことないよ。

俺だって、苺さんが好きだ」

苺さんはすごく驚いた様子だった。


そして…



「う…嬉しい…あなたが…わたしを…」

苺さんの声は声になっていなかった。

涙をこぼし、笑顔を浮かべる苺さんの顔は、今までに見たどんな顔よりも素敵だった。


その時、ふと苺さんの心の声が聞こえてきた。



「やっと…伝えられた…

嬉しい…ただ、うれしい…」




とまあこういうわけで、正式に苺さんと付き合うことになった。

まあ、今までと比べて目だった変化はないが。





以降、数ページ欠損。

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