10ページ目
彼女…乱桜との会談の末、余計な事をしないという条件の下、魔人が地上に出る事を認める事になった。
また、彼女らの光に弱いという性質は、洞窟の入り口に俺と苺さんが術をかけておき、そこを通った時に消えるようにした。
彼女、そして彼女から話を聞いた夜桜はとても嬉しそうだった。
よほど地上に出たかったのだろう…
そして、そのテストもかねて二人と地上に出てみた。
夜桜達は、苺さんと一緒にはしゃいでいた。
彼女らは魔人の王族らしいが、こうして見ると年相応の女の子のようにしか見えない。
いずれ俺に娘が出来れば、こんな光景を見ることになるのだろうか。
…ま、そもそも結婚するかもわかんないけどな。
そんな事を考えていると、
「あなたも来てよ!一緒に遊びましょ!」
と、夜桜に手を引っ張られた。
今日の昼ごろ、ふと不定期でだが他人の心を読める事、そしてそれをそのまま書いたり言ったりできる事に気づいた。
なので、試しに苺さんが思っていたことをここに書いてみる。
魔人達との会談は上手くいった。
これでまた一つ、世界の脅威が減った。
しかし、後に彼女らと共にはしゃいでしまったのは、ちょっと子供っぽかったかもしれない。
昨日の件といい、彼には助けられっぱなしだ。
この人と一緒にいると、何故か心が暖まる。ずっと一緒にいたいと思ってしまう。
ひょっとして…いや、そんなまさか…ね。
苺さん、まさか俺の事が好きなのか?
いや、そんなはずはないよな。
俺は二日三日前に魔皇になったばかり。
そんな奴を、3000年も司祭やってる苺さんが好きになんかなるわけないよな。
俺も苺さんに恋愛感情を抱いてる訳じゃない。
…今のところは、な。




