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1章ー1

短めです。少しづて進んでいきます。不定期に更新中。

ぜひ、読んでいって下さい。

眠い…。


ただ眠い…。


このまま揺蕩うように微睡んでいたい…。




「…いで」


なんだか周りから聞こえる。



「死な…いで」


誰かが俺に話しかけてきているみたいだ…これは菜々美が俺を起こそうしてるんだろうな。



「あぁ神様…どうかこの子を助けて」


もぅ菜々美のやつだな…なんだか今日はやけに気合の入った起こし方をするじゃないか。



「起きてよ!目を覚まして!おはようって言ってよ!!」


さて寝たふりもそろそろ潮時かな?


おもむろに俺は瞼を上げた。


そして起き抜けに一言。


「おはよう!今日も実にいい朝だな!いつもありがとう菜々美…。」


そう言って周囲を見渡す。あれ?菜々美じゃない…。




「…・。」



あっ…そうか、俺死んで…転生したんだった。



「え…?なんで?」「うそ…」「あぁ女神よ…」


周囲から様々な声が聞こえる。


しかもその声のすべては驚きに包まれていた。




俺は気を落ち着かせるようにゆっくり周囲を見渡す。



広い部屋に大きなベッド。


そしてそこに横になっている僕。そうだ僕だ。


俺はさっきまで俺だったのだがついさっき転生した瞬間に僕になった。


俺は俺のまま、だが確かに僕になっていた。




どうも難しい状況なので言葉ではうまく説明できない。


詳しく僕の心境、状況が知りたければ一度、転生をしてみる方がいい。


おすすめします。




だめだ…まだ少し混乱しているみたい。


ちょっと落ち着く為にも改めて自分の事を考える。


僕はユーリ・フォン・コーリング。

伯爵家の3男であり。俺、長谷川祐輔の転生した姿でもある。


もう俺と僕、二つの存在を分ける事も煩わしいと感じるほど、僕は1人の人間になっている。



俺としては妹と別れたくなんてなかった…。


でも、離れてみて初めて思う事もある。

妹の為には僕と別れてよかったのかもしれない…と。


なんせ僕は重度のシスコンだし、菜々美もブラコンだ。

やっぱり僕らの関係は少し歪だったんだと思う。

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これからは俺としてではなく僕として生きる。


改めてハーレムを目指す!この世界で幸せになるんだ!!




自分の事を整理できた為、改めて周りを見る。


一番近くにいて手を握っているのは父さんであるカイン・フォン・コーリング伯爵。


父さんには厳格なイメージなんて物はまるでなく、貴族というには優しすぎる印象の男性だ。仕事がない時にはよく剣の稽古をしてもらっている。

その父さんの得意な事は剣術。とても強いとよく自慢している。


パッと見た感じは35~40歳くらいだろうか。




そのそばに寄り添うようにしている女性は母さんのマリア。


母さんもとても優しい人で子離れが全く出来ていない。

10歳にもなるのに僕の事をユーリちゃんと呼んでくる始末だ。


でもそんな母さんが僕は大好きだ。母さんとはいつも一緒にいる。

僕が何にでも興味を持つ性格であった為、世界の歴史や魔物の事やスキルの事などなんでも母さんが教えてくれている。




それから反対側を見てみる。そちらには年の離れた2人の兄。


長男のロイと次男のレオン。


長男のロイは次期伯爵としての修行中で20歳。修業が終われば家督を譲られるみたい。


次男のレオンは2つ年下の18歳。兄が伯爵になった時に、その補佐が出来るように政治の勉強をしているそうだ。



なお兄弟仲は非常に良い。

その為、お家騒動とは縁がなさそうで何よりだよ。

お家騒動なんて事になったら幸せなハーレムなんて夢のまた夢だからね。


そんな兄達も年の離れた弟の僕は可愛いらしくていつも遊んでくれている。



いわゆる幸せな家庭だ。とても恵まれた環境に転生出来た事を女神サリア様に感謝した。



仲睦まじく子供たちにも惜しみない愛情をささげてくれる父と母。

二人の優しい兄。



こんな素晴らしい家族達の深い愛情に包まれながら僕、ユーリは10年間という時間をこの世界で過ごしてきた。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 主人公の語り口が滑らかな感触で、読んでいて心地よかったです。 特に、異世界転生をオススメされたところが個人的にとても好みでした! 私も美ショタ(もしくは美ロリ)に転生してみたい……! [一…
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