1章ー8
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ではでは~今回はエルミナ視点1です(^^♪
<エルミナ視点>
ユーリ・フォン・コーリング。それがあの方、私の許嫁の名前。
私は子爵家次女ではあるけれど…兄が3人、姉が1人いる末の娘です。
よく世間では末の娘ほど可愛がられるという話も聞きます。
ですが、私にそんな話は適応されなかったようです。
…いえ、決して冷遇されていたというわけではありませんし貴族として不自由のない生活や勉強はさせて頂いておりました。
ただ、私は家族や家臣までグランツ子爵家全体から期待をされてはいなかったのです。
容姿に関してはよく褒められる事もあります。ですが、それを押してあまりある程の控えめな性格と
9歳にして目覚めた『料理』という貴族にはふさわしくないスキル。
…私は全く期待されていませんでした。
そんな私が当子爵家で開かれたパーティーに参加したのは全くの偶然の事でした。
長女であるサラお姉さまが急に熱病に罹られてしまった為の緊急的な措置でした。
今思えばあれが私のターニングポイントだったのだと思います。
熱病に罹ってしまったサラお姉さまには悪い事とは思いますが本当に感謝しております。
パーティー会場では人前に出るのが苦手だった事もあり、軽い挨拶以外はずっと隠れておりました。
人目を避けながら会場を見渡していると私と同じように軽い挨拶しかしないで隠れている男の子を発見したのです。
男の子の態度を見ているうちに思わずクスリと笑ってしまいました。
ですが、改めてよく考えてみると私もあの方と同じなのです。
その時に私は初めて自分を客観的にみる事が出来ました。
主体的に生きて来なかった今までの自分の行動を恥じて顧みる事が出来たのです。
自分を見つめなおすきっかけは得たものの、そんなにすぐに人間は変われません。
結局、そのパーティーの間はずっと誰にも話しかけられずに終わってしまいました。
ですが、得たものはたくさんありました。
あの男の子の名前はユーリ様。私と同じ年齢で伯爵家の3男。
珍しい黒髪で少年だというのに凛々しく利発そうな瞳。
遠くから見ただけでもその振舞には貴族としての気品が感じられるようだった。
パーティーの事を思い出そうとすればする程に思い出すのはユーリ様の事ばかり。
私はずっとその男の子の事ばかりを目で追っていたようです。
パーティーが終わった今になって気づきました。
私、一目惚れをしてしまったみたいです。えぇもちろん初恋ですとも。
今まで家族にでさえ自分から何かを求める事はありませんでした。
前に出る事が苦手でした。今も苦手な気持ちは変わりません。
…しかし、私は今から変わります。変わってみせます。
そして絶対にこの恋を成就させてみせます。
そこから半年の間は大変でした。我が家は貴族と言っても子爵家です。
伯爵家のユーリ様とは格が1つ違います。しかも私は長女ではなく次女です。
相手が3男だと言っても伯爵家のご子息とそう簡単に許嫁にはなれません。
渋る父母を説き伏せる為、苦手な人間関係も克服しました。
元々褒められる事の多かった容姿ですが、ユーリ様に気に入ってもらえるように考えながら毎日ケアを徹底してきました。
美容の為に運動もしますし、勉学も今まで以上に取り組んでいます。
…唯一、このスキルだけは女神様からの贈り物なのでどうする事も出来ません。
このスキルがユーリ様にバレてしまった時にユーリ様はどのような反応をされるのでしょうか?
子爵家と同じように私を期待外れだと思われるでしょうか。それだけが心残りでした。
こうした努力を積み重ねた結果。
半年後、晴れて私はユーリ様と許嫁になる事が出来たのです。
今から顔合わせをし正式な許嫁となれる日が楽しみです。
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