序章1
小説初投稿です☆
仕事もあるのでゆっくりと更新していきます。
よろしければお読み下さい☆
「やぁ起きたかい?ボクは神だよ。」
その一言から俺の新たな世界がはじまったんだ…。
…………………………………………
「おはよう!お兄ちゃん!もう朝だよ。今日から高校生でしょ?そろそろ一人で起きられるようになってよね。いつまでも私が世話をやけるわけじゃないんだからね。」
俺の最愛の妹、今日から中学2年にあがる菜々美にいつものように起こされる。
実の所、少し前には目覚めていたんだ。
起きてはいたんだが、俺は今日もいつもと同じように寝たふりをして菜々美に起こされるのを待っていた。
……いわゆる狸寝入りだ。
毎朝、妹に起こされるのなんて煩わしいと感じる人も多くいる事だと思う。
しかし!声を大にして言いたい!!俺にとって菜々美に起こされる…いや、起こして頂くのは毎朝の楽しみだ。むしろご褒美なんだよ!
これからも是非続けていきたいし、もう金を払ってもいいくらいだと思ってる。
なんならその為に一生働き続けようじゃないか!
見ての通り俺は重度の病を患っている。その名もシスコン。
もう自分でも認める程に妹に夢中。いや全てと言っても過言じゃない。
おそらくこの病は一生治らないのだろう。
菜々美の外見は小柄な身長に華奢な体型。
髪型もツインテールにしている事もあって小学生に間違われることがよくある。
まさに絵に描いたような正統派のロリ系妹だ!
そして兄の俺が言うのもなんだけど、かなりの美少女だ。本当に可愛い!可愛すぎる!
まぁかなり控えめに例えて天使だと思う。
俺は心の声がもれないように表情を引き締める。
妹にこんな変態性がばれたら大変だ。
兄の威厳を損なわないように意識をしながら俺は慎重に声をかける。
「あぁ菜々美か。いつも悪い…やっぱり朝は苦手なんだよな。悪いけど明日もよろしく頼むよ。菜々美に起こされないと今日も一日が始まるって感じがしないんだ」
いつも通りの定型文。これで明日も菜々美は起こしてくれる事だろう。
「もぅまたそんな事ばっかり言って。はい、これ届いてた生徒手帳!海南高校1年、長谷川祐輔…うん大丈夫間違ってないよ。他人のだったら大変だからね。こういう確認はしっかりしないと。」
そう言って手帳を渡してくる。菜々美には本当に頭があがらない。出来た妹だと思う。
「ちゃんと忘れないで持って行ってよね。それじゃ早く着替えてリビングに来てね?もう朝ごはんも作ってあるから早く食べちゃってよ。お兄ちゃんは今年から高校にあがっちゃったけど…・学校は離れても私と一緒に通うんだからね!」
兄と一緒に登校したいとか我が妹ながら随分ブラコンだな。
まぁ俺の方が自他ともに認めて憚らない重度のシスコンなんだけど。
「りょーかい。すぐ食べて準備するから」
すると菜々美が大きく頬を膨らませる。
え?突然何?可愛い顔しちゃって。
「ちょっと!いつも言ってると思うけど、毎日心をこめて作ってるんだよ!ちゃんと味わって食べてよね!……愛情たっぷりなんだからね」
最後に小さい声で聞こえないように呟く菜々美。
「菜々美!!愛情をしっかり感じながら食べるよ!」
しかし残念。俺は鈍感系主人公ではないのでしっかり聞き取りましたとも。
「いいの!早く支度して行くよ!?」
顔を真っ赤にして部屋に戻ってしまった。ちょっと言葉の選択を間違ったかもしれない。
まったくいくら妹だと言っても思春期の異性は難解だ。
「菜々美~?準備できたぞ。」
食事を終えて玄関で靴をはきながら妹を待つ。
するとトタトタと軽い足音を鳴らしながら小走りで妹がやってくる。
うわ~あの走り方凄く可愛いんですけど。
「洗い物終わったから今行くよ~って何ニヤニヤしてるの?また変な事考えてるんでしょ?お兄ちゃんすぐに顔に出るんだから気をつけた方がいいよ」
妹が俺をディスる。さっき照れさせた事への仕返しかな?
「いや普段からそんなに変な顔はしてないつもりだし、変な事も言ってないはずだぞ?」
全く失礼な妹だ。でも可愛いから怒れない、許す。
むしろ罵倒されるのもご褒美な気までしてきたぞ…
「お兄ちゃん中学の後輩の中では噂になってるんだよ?よく女の子を見てニヤニヤしてるとか、何かの漫画の影響で『ハーレム王に俺はなる』とか大声で叫んでたとか…」
菜々美は少し柳眉を下げながら申し訳なさそうに指摘する。
「菜々美、そんな根も葉もない噂を信じたらダメだぞ。お兄ちゃんは普通の中の普通。いわゆるTHE普通だ。」
噂は全部事実だ。確かに言った気がする。でもあれは友人同士の軽い冗談みたいなもので…くそ!どこから漏れたんだ!?噂になってバレているとは思わなかった…。
これからは不用意な発言には気をつけよう。菜々美に嫌われてしまう。
他の誰に嫌われても別にかまわない。
妹に嫌われる、それだけは避けなければいけない。
小説なんかでよく見るハーレム。
それに憧れがあったのは…・お恥ずかしながら事実だ。
つい1年前までは、結構俺はモテる方だった。女の子に告白もされた事も当然ある。
元々、惚れやすい性格だった事も起因してか、子供の頃から漠然とハーレム願望を持っていたんだと思う。
だけど中3に上がった頃から何故か女子は俺を嫌い始めた。
特に何かしたわけじゃない。本当に突然の事だった。
まるで汚物を見るような目で俺を見るようになったのだ。
そんな時、唯一俺の味方でいてくれたのは最愛の妹である菜々美だった。
俺には最愛の妹である菜々美がいる。
なら俺はそれでいい。
「さぁ学校に行こう」
納得していないような顔をしているがそれ以上の追求もなく二人は家を出た。
いつもの様に鍵を閉めて家を出る。特に家を振り返る事もしなかった。
なにせ二人にとってはこれが日常。
普段と変わり映えのしない朝の風景。
この時、二人は思いもしなかったのだろう。
まさか、これが二人でする最後の登校になるなんて…。
よろしければ☆で評価をお願いします。読んで頂けたか分かるだけでも励みになりますので(^^♪
下部に☆☆☆☆☆を一度クリックして★★★★★という風になれば評価した事になる仕組みです。
出来るだけたくさんの★を頂けると嬉しいです。