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十二闘士の継承者  作者: イヴ
第一章 炎の闘士・カオス
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世界創世のおとぎ話



―――遥か昔、一つの光り輝く種子が大地に落ちた。

種子は徐々に芽を出し、一つの大樹となった。

大樹は後の世界で〈ユグドラシル〉と名付けられ、〈世界樹〉として崇められた。


〈ユグドラシル〉は自らの力で二つの聖なる宝石を生み出した。

それは同じく後に、〈知恵〉を司る〈アダム〉、〈生命〉を司る〈イヴ〉と名付けられ、二大天使として崇められた。


その後、世界には多くの命が溢れた。

植物、動物、精霊、そして人間―――。

人間は徐々にその数を増やしていき、集落を作り、やがて文明を生み出した。

また時空の歪みにより、異世界の種族が移り住んできた。


それからしばらくの間、この世界は平和だった。


だが、何の前触れもなく、世界は突然黒く染まっていった。


突如現れた異界の闇―――〈死を呼ぶ闇(エンシェント・ダーク)〉。

巨大なその闇は世界を包み、多くの生命を穢していった。

本来なら清らかな精霊も穢れ、大地に魔物が増えた。

穢れた人間の心によって、闇は世界中に侵食していった。


その戦いの中で、〈アダム〉もその闇によって貫かれ、死んでいった。

〈ユグドラシル〉は世界の穢れを懸命に食い止めていた。


そんな穢れた世界の中に、ある一つの光が現れた。

それは、同じく異世界から現れた十二の生命体―――。

十二の生命は〈古代の十二闘士〉と呼ばれ、世界の人々の希望の光となった。

十二闘士は力を合わせ、多くの精霊や人間たちと共に戦った。


そして、戦いが始まって数百年後―――十二闘士とイヴによって、〈死を呼ぶ闇(エンシェント・ダーク)〉は封印された。

だが、長年に渡った戦争の傷跡は世界や十二闘士たちに深く刻まれた。


〈ユグドラシル〉、〈イヴ〉、そして〈古代の十二闘士〉は、自らの傷を癒すため、そして世界を見守るために眠りに就いた。


―――世界全土を巻き込み、多くの生命を奪った〈死を呼ぶ闇(エンシェント・ダーク)〉。

そしてそれを封印し、世界を救った〈古代の十二闘士〉。


生き残った人々はこの戦争を〈聖魔大戦〉と呼び、世界中にそれを刻んだ石碑や遺跡を残した。

また、ある者たちはそれを書物に残し、後の人々たちにこの世の成り立ちと多くの伝説を残した。

その書物は世界の始まりを伝えるものという意味を込めて〈始祖の聖典〉と名付けられた。


この、世界創生の物語は、今なお世界に深く刻まれ続けている。




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