ありがとう 2
◇◇◇
チイカは平気で、俺も無事。
それは確かに何よりだ。
だけど、こうしてチイカを撫でてる俺の心は。
痛くて痛くて、仕方ない。
「……うぅっ……ぅぅ~……」
「…………」
チイカの泣く声。震える頭。指がするりと通る白くてさらさらの髪。
いいな、チイカは。俺だってそうして泣きたいよ。
……ここでチイカと再会し、不幸な未来は訪れない。
まるきり幸せなハッピーエンド。誰もが頷く大団円。
なんて思うのは、間違いだ。これはそんないいものじゃない。
……いや、そればかりか。
俺にとっては考えうる中で最も辛い、最低最悪のバッドエンドだ。
「……ばかぁ…………」
「…………ごめんって」
ここにチイカが居た。
Re:behind運営会社に、居てしまった。
それはなんて無残なことだろう。こんなに悲しいことはない。
「あぶないこと……しないでよぅ……」
「……悪かったって。もうあんまりしないから」
俺の予想にあった2択。
"チイカを使っていた組織は運営か『なごみ』のどちらかである"。
そんな確信と共にあった2択にたどり着き、その上で願っていた。
――――どうか運営には居ませんように、と。
……だけどここには、チイカが居た。
チイカが、『なごみ』ではなくRe:behind運営に。
だったら必然、チイカはここに所属していたってことになる。
ここでおかしくされていて、良いように使われていたってことに。
なんだよ、それ。お前らはそういうやつだったのかよ。
俺たちプレイヤーに夢を見せてくれていた、アンタら運営陣は。
そんな綺麗事のその裏側で、こうして誰かを泣かせていたのかよ。
……そんなの、無いよな。
それはRe:behindが大好きだった俺にとって、一番に無情な裏切りでしかない。
「……ひむぅ~……っ」
「…………」
勝手に好いて勝手に失望するなんて、とんでもないワガママだとは思う。
だけどそれでも俺は、Re:behindを作った人たちが、そういうことをしないはずだって、信じていたから。
だから今、俺の胸に湧き上がるのは……怒りのようにカッカと燃えるものじゃない。
ただただ失望し、絶望して、どうしようもなくやるせなくなるだけ。
だから、悲しい。
ただ、悲しい。
……こんな不幸があるものか。
俺のRe:behindの思い出が、全部まるごと汚されて行くようだ。
ちくしょう。
「……ふぅ……っ…………ひっ…………ひぃ……」
「…………」
◇◇◇
「……なぁ、サクリファクト」
「…………なんすか」
「個人的な部分の話は、おいおいその子に聞けばいい。だが、色んな事の顛末は、当然俺たちしか知らない。だからそんな裏事情を、言える範囲で俺が語ろう」
――――何よりお前には、話しておきたいしな。
そう話すコタテカワさんは、口から電子的なノイズの交じる煙を吐き出しながら、笑う。
……聞きたいとか聞きたくないとかじゃなく、正直言ってどうでもいい。
とりあえずの目的は達成したし、今のところチイカは無事で、Re:behind運営に絶望をした。
だから俺がするのは、オッサンと話すことじゃない。
ここからチイカとどう逃げるかを、必死に考え抜くだけだ。
「あれは、そうだな。日本国が米国に負け、その後に米国が中国と独国もいっぺんに制し――Re:behindの頂点に立った、そのすぐあとだ。そんな一区切りの最中で、俺たちの元に一通のメッセージが届いた」
「はぁ……そっすか」
「差出人は、中国陣営。あっちのRe:behind運営だな。そこの顔なじみが、ひとつのメッセージを送って来た」
「へぇ~……そりゃグローバルでいいっすね。あ、ツシマ。ハンカチとか持ってないか?」
「持ってるよん。ほら、ボクって女子力高いから」
勝手に話すオッサンを、こっちは勝手に聞き流す。
唯一の出口はエレベーター。だけどそれは使えない。
"MOKU" がここの管理者だったら、エレベーターくらいあくびをしながら操作できるんだろうから。
……別の経路はあるんだろうか。チイカが居た部屋の奥とかに。
さりげなくチイカに聞いてみたい。"MOKU" とオッサンの隙を突いて、こっそりと――――
「宛名は日本国の『黒いやつ』と『白いやつ』。そのメッセージの差出人は――――シマリス型ドラゴンの、中身だ」
――――唐突。電流が走る感覚。
ざわ、とひといきで背筋があわ立って、心臓が一瞬止まった気さえする。
ツシマから受け取る最中だったハンカチが、ぽとりと床に落っこちた。
思考が止まった。考えていたことが消し飛んだ。
だけど思わず開ききった目をそのままに、コタテカワさんを問い詰める。
「な、に……? 今なんて言った……?」
「だから、シマリスの中身からメッセージが来たんだよ」
「なんでそんな……い、いや、そのメッセージって……それ、どんな話だ? どういう内容だった!?」
妙に乾いた喉の奥。
そこから絞り出すように問えば、目の前のオッサンがゆっくり口を開き、一言、つぶやく。
「――――"謝謝"、だとよ」
「しぇ……」
リスドラゴンの中身、と。コタテカワさんはそう言った。
それが何を指しているのかってのは、正直俺にはわからない。
「そっか……」
「君たちならばわかるだろう? それがどういう意味なのか」
「………………あぁ…………」
白いタコみたいな喋るAIなのか、それとも『コントロール・コア』ってアイテムでドラゴンを操作していたプレイヤーなのか。
それはわからないし、わからなくていい。
「…………わかるよ。あぁ、わかる。わかった。そうか、あいつが……」
伝わったんだ。リスドラゴンに、俺たちの気持ちが。
姿形が全然違い、言葉だって通じなくって、ずっと殺し合ってすらいた、あいつに。
「……さくりふぁくと?」
「ん……」
「……して よかったね」
「あぁ……本当に…………本当に、良かったなぁ……」
俺の、俺たちの思いは――覚悟は。
無駄じゃなかった。
遠く離れた異国の種。
敵対をして滅ぼしあった、異形の怪物リスドラゴン。
それの中身がAIだろうと人間だろうと、どっちだって変わらない。
お前がどんなものだろうとも、お前は俺たちにとっての最大最強の敵で――――
――――かけがえのない、戦友だった。
俺の絶望を埋め尽くすにはまだ足りないけど、それでもそれは紛れもない朗報だった。
「とまぁ、そんな出来事をな。俺らは『なごみ』に送りつけたんだ」
「……えっと…………『なごみ』に?」
「感謝の言葉。殺しという悪いことしてしまったはずの、その被害者張本人からの。ならばその行いを『なごみ』が問題視するのは間違いになる――――いや、そうさせられる」
「……はぁ……?」
「『なごみ』は大いに困ったことだろう。正しい道徳観を植え付けて『殺すヒール』をするだけになったはずのプレイヤーが、勝手に自分の意思を持ち――――かと思えば今度はその『殺すヒール』という一度否定したものを使って、自分勝手な埋葬をする。それに続けて今度は被害者であるシマリス型ドラゴンが、そんな『殺すヒール』に対して感謝の言葉を送って来た。『なごみ』にとってはあの世界で起こったすべてのことが、自分たちの道徳観では計れない形の結末を迎えてるんだ。そうとなったらどうすりゃいいかわからなくもなるだろうよ」
「道徳観を植え付けた、プレイヤー……?」
「しかしそれでも、そんなクソッタレの『なごみ』連中は、そのプレイヤーを再利用しようとしていた。一度その手で狂わせた少女を、今回の件で叱りつけ、再び以前と同じ状態に戻して、次のためにもう一度作り直そうとしていたんだ」
「いや、オッサン、アンタは何の話を……いや、誰の話を、してるんだ……?」
わからない。コタテカワさんが何を言っているのかが。
だってこれは、おかしな話だ。
殺すヒールだのなんだのは、【聖女】のチイカの専売特許。
だったらコタテカワさんの言う『道徳観を植え付けたプレイヤー』、『なごみが再利用したいプレイヤー』は、そのままチイカの話ってことになる。
だから俺には意味がわからない。
当のチイカはここに居る。俺にぴったり抱きついてる。
だからチイカをおかしくさせたのは、『Re:behind運営陣』だったはずなんだ。
だけど、そうだったはずなのに。
コタテカワさんは、まるでチイカが『なごみ』の被害者みたいに話していて。
「そのプレイヤー直したい。だが、それをする指針がない。自分たちは完璧だったはずで、どこがどう間違ったのかわからないから、何をどう矯正すれば良いのかわからない」
「…………」
「困った『なごみ』は俺らに泣きついた。その間違いを探すため、そのプレイヤーの思考ログを寄越せとな。それを知ればどうにかなるかもって思ったんだろう」
「……渡したんすか?」
「馬鹿を言うなよ。そんなん従う義務も義理もねぇモンだから、俺と俺の部下たち全員で、"わりぃがうっかり失くしちまったぜ" と蹴っ飛ばしてやった。ありゃあ胸がスっとしたなぁ」
まだ何もわからない。
わからないけど、心がざわつく。
消えたはずの希望が再び灯るような、色めきだって行く気配を感じる。
……まさか俺は、違えているのか。
チイカがここに居たってだけで、勝手な思い込みをして、大きな勘違いをしてしまったのか。
わからない。まだ確証はない。
だけど、もしそうだったとしたら。
俺はまだ、Re:behindを好きでいられる。
「そうして我々は、『なごみ』へ打診した。何かと異端でスペシャルだったひとりの生体、その人物を、こちらで調べさせて欲しいとな」
「調べる……って?」
「何のこともねぇ、ただの名目、建前だ。結果としてその子の身柄をこっちで預かれるなら、その理由は何でも良かった」
「――――ッ!!」
身柄を預かる。
それは、つまり。
「アンタら運営は、チイカを守るために――――!」
「ストップ。それ以上は言うんじゃねぇ。……俺ぁ勤め人だからよう。"こう言ってますけど実のところはこうなんですよ" なんてネタバレは、自由に言えねぇ立場にあるんだ。だから聞かずに、理解しろ。お前ならそれができるだろう?」
…………そうか。そうだったのか。そういうことだったんだ。
チイカは元からここに居たわけじゃない。事情があってここに来ることができていただけ。
つまり俺の予想は真逆で、運営が悪事をしたわけじゃない。チイカを狂気に落としてなんていなかった。
そして、それどころか、そればかりか。
そんな彼女を哀れに思った運営と、そんなチイカの優しさを理解したリスドラゴンのおかげで、チイカは地獄に落ちずに済んで。
チイカはここに、何よりも良い形で居ることができていた。
……あぁ、なんてことだ。こんな結末があるのかよ。
チイカは無事で、リスドラゴンに伝わって……そして何より、運営は悪じゃなくって。
それどころか、リスクを承知でチイカを守る、死ぬほど格好いい人たちで。
なんだこれ。夢じゃないのか。
チイカの覚悟。リスドラゴンという戦友。運営の大人たちの想い。
俺の努力も、ツシマの献身も、"MOKU" の強くて深い愛情も。
そのどれかひとつが欠けていたら、こんな形にはなってなかった。
そのすべてがあったから、この最高の結末が迎えられた。
「……そっか」
「そうだ」
「……わかったよ」
「そりゃあ何よりだ」
…………あぁ、これだ。これだよ。これなんだ。
これが俺の愛したゲームだ。
それを取り巻く人たちだ。
それによって生まれた結末だ。
そうだ。これが、これこそが。
「本当に……」
「……おう」
「……本当に…………」
「…………」
これこそが俺の愛した、『Dive Game Re:behind』だ。
「良かっ、た……っ!」
もう何も悲しくなんてないのに、気づけば涙が溢れていた。
それと一緒に溢れる感情に乗せられるまま、俺の胸に手を当てていたチイカの頭を抱きしめる。
瞬間、びくりと跳ねたチイカが、ゆるく体重を預けて来た。
この涙が流れる理由は、はっきりとはわからない。
ただこれは、親友が俺のために切腹した時と同じ種類のものだってのは、俺でもわかる。
ぬぐってしまうのが惜しいと感じるような、流れていても恥とは思わないような、そんな涙だ。
「………ありがとな…………オッサン……」
「礼を言われる覚えはねぇが――――まぁ、気にすんな」
辛いこともあった。苦しいこともあった。嫌になることだって何度もあった。
だけど、俺は。
こうしてみっともなく泣きながら、それでもはっきり胸を張り、魂に刻み込むように叫ぶんだ。
俺はRe:behindに出会えて、本当に良かった――と。
◇◇◇
◇◇◇
◇◇◇
「……で、だ。チイカさんは今後、そっちのイルカマスターと同じ『特別顧問』として扱うことになってる」
「顧問? それじゃあチイカは、運営の人間ってことになるんすか?」
「いや、基本的にはお前さんと何も変わらんよ。特別顧問だなんて言っちまうとよほど大層なモンに聞こえるかもしれんが、所詮はただのお飾りだしな」
「へぇ」
「そそそ。だってほら、ボクもこんなにフリーダムだし? んふ」
「あぁ、そういやそうか……いや、それにしたってお前は自由が過ぎると思うけど」
「そういうワケで、普段は何をしてくれていても構わんよ。例えば友達とレジャーに行くだとか、一緒にVRゲームをやるだとか、そういったことは全部自由にな」
VRゲームか。
正直俺はもう、そういうのは良いかなって思ってた。
どうせ何かを始めてみても、あれだけ思い入れのあったRe:behindと比べてしまったら、どうせガッカリするに決まってるから。
でもまぁ、チイカがやりたいって言うのなら、一緒にやってみてもいいかもしれない。どうせだったらロラロニーやまめしば、リュウとキキョウとマグリョウさんなんかも誘って。あぁ、面白そうだ。
いや、その前に手頃なゲームがあるかどうかって話だけどさ。
「っと、時間はちょうど正午すぎか。……なぁ、サクリファクトよ」
「ん?」
「昼飯時だぜ、腹は減らないか?」
「……いやまぁ、減ったと言えば減ったけど」
「せっかくの機会だ、3人で飯でも行って来たらどうだ」
「飯、かぁ」
「小遣いは足りてるか? ちょっと待てよ、確かここらに万札が…………」
「いや、知らないおじさんから物を貰うなって言われてるんで」
「……あぁそうかい。そりゃまた教育熱心な親御さんだな」
そういって胸ポケットに手を突っ込んでいたコタテカワさんが、ついでとばかりに電子タバコを取り出し、くわえる。
物凄い勢いで吸ってるけど、アレって体に悪かったりはしないのだろうか。
こうして奇妙な縁もあったし、何より真っ直ぐ尊敬できる本当の意味での大人だ。
どうせだったら長生きして欲しい。
見た目は50代くらいだから、普通にしてればまだまだこれからってところだろうしさ。
「ねね? それでそれで? 結局どうするの?」
「そんじゃあせっかくだし、食い行くか。確かここに来る途中にうまそうなラーメン屋があったよな」
「ん~……あのね、サクくん? 女の子2人を連れてるのに、ラーメン屋さんはちょっとナシかなって」
「え? なんで? 美味いじゃん、ラーメン」
「……美味しいけどさ? 美味しいけどね?」
おかしいな。美味いんだったらそれが何よりだろうに。
それにロラロニーだって、お父さんとラーメン食べに行くってしょっちゅう言ってたんだぞ。
あいつがお父さんと行くのは良くて、俺がこの2人と行くのは駄目って、そんなの意味がわからない。
……そういう気分じゃないのかな。
「う~ん……じゃあどうしよう。チイカは食べたい物とかあるか?」
「おとうふ」
「とうふってお前……それは主食じゃねーだろ」
「ゆどうふ」
「いや、温かくすればアリになるとかじゃねーから」
「んふふふ」
「……ツシマ、お前は? 何かあるか?」
「ん~、そだねぇ。ボクは別に何でもいいけど…………強いていうなら、海藻かなぁ。コンブとか、ワカメとかさ」
「ワカメって……お前らホントなんなの? もっとご飯っぽいものを言えよ」
駄目だコイツら。
2人揃ってとうふだのワカメだのと単純に好物を言ってるだけで、店選びへの協力意識がまるでない。
っていうかそもそも、とうふもワカメも特別に好きになるもんじゃねーだろ。
そんな際立った特徴もない、地味で何かの添え物みたいな普通の食べ物を好むとか、コイツらは趣味がよろしくないな。男の趣味も悪そうだ。
「チイカちゃんはおとうふが好きなんだねぇ、知らなかったよ~」
「あんにんどうふ」
「……それちょっと種類が違くない?」
……しかし、どうしよう。
他にはもう、俺の行きつけのチェーン店くらいしか――――あ、そうだ。
「……うん、決めたぞ」
「おぉ? どこどこ~?」
「牛丼屋だ」
「えぇぇ~? 牛丼~?」
「何でもいいって言っただろ。それにこれには理由があるんだ」
「りゆう ?」
「あの牛丼屋にはな、オプションで味噌汁が付けられるんだ。そしてそれには、とうふとワカメが入ってる。しかもおかわりまでできるんだぜ。どうだよ、全員の好みがばっちり叶うだろ?」
「……ボクはなんでもいいけどさぁ」
「……むぅ」
しかしこれでも駄目らしい。ワガママ2人が揃って不満げな表情だ。
完璧な案だと思ったんだけどな。
だけどまぁ、今はこれでいいだろう。
「別に今日が最初で最後って訳でもないんだ。飯食いながらでも次の予定を決めたらいい」
「ん、それもそっか」
これっきりってわけじゃない。予定があって約束すれば、いつだってこうして飯にも行ける。
だったら今日は今日で楽しみ、次はもっと楽しめるようにすればいいだけだ。
むしろこうしてすこし心残りがあるほうが、かえって話も弾むもんだし。"次こそは" って具合でさ。
それにどうせ集まるんなら、ロラロニーやらその他のやつらも呼んでもいい。
最近は俺の無茶に感づかれないよう、わざとらしく遠ざけてちゃってたし……そろそろあいつらの顔も見たいしな。
うん、そうだ。そうしよう。
ってわけでとりあえず、こんな危ないところはさっさとおさらばだ。
「それじゃあ、元気でな、"MOKU"。あとオッサンも」
「あぁ、気をつけろよ」
「いってらっしゃい、サクリファクト。またお会いする時を楽しみにしていますよ」
……ん? "また"?
どういう意味だ? 流石にここに来るのはこれっきりだと思うんだけど。
それともこれも "MOKU" の予測なのかな。
だったらせっかくだし乗ってやろう。気分もすこぶるいいしさ。
「うん、またな」
「またね~、"MOKU"~」
「ばいばい」
「うふふ、はい、皆さん――また後ほど」
とにかく今は飯を食べよう。
そしてチイカと色々話すんだ。
最近何をしてたのか、とか。
どうして髪が白いのか、とか。
豆腐のどこが好きなのか、とか。
あとはやっぱり、今度は何かで一緒に遊ぼうか、とか。
……どうせだったらVRゲームがいいけど、何か具合がいいのはあるだろうか。
できればRe:behindみたいなゲームがいい。もう一度みんなで本気になれるような、そんなゲームが。
あぁ、そんなゲームがあったらいいな。
それならきっと、チイカもみんなも一緒に笑って――これからまた、最高の日々を過ごせるんだろうから。
◇◇◇




