Re:behind開発者の願い「俺の屍を超えてゆけ」
◇◇◇
「え~、という訳で……このDive Game運営業務の大半は、マザー率いる完全無欠の可愛いAIたちがやってくれる。あ~つまり~……俺らニンゲンの仕事の大部分は、そんなAI様の補佐と、ガーガーうるせえ各所への言い訳って所だな~。そのどちらもが、生身の人間でなければ~……あ~、出来ない事でな~……」
説明会が始まって、1時間半くらいか。ちょこっとダレてきた。つーかもうダルい。
ここいらで一服したい所だが……相も変わらずキッチリ直立不動を守る部下の視線は、小休止も認めない強い意思を感じるぜ。どっちが上司だかわかんねえ。
……う~ん。
――……あ、そうだ。良い事を思いついたぞ。
「……と、話は変わるが……諸君らは晴れて正式な社員となり、このDive Gameを俯瞰で見る権利が与えられた。しかしただそれだけじゃあ、実感ってモンが無いだろう? なぁ? そうだろ? ん?」
「え……あ、はい」
「うむ、そうだろうさ。って事で、ここで一つ諸君らにご褒美だ。巷で『Re:behind』と呼ばれる世界を、神の視点で見てみようじゃないか」
「おお……!」
にわかに色めきだつ新入りたち。いくらか子供のような表情を見せるのは、大なり小なり興味があったか、もしくは "開拓魂" のような物か。
……まぁ、後者か。野心に溢れて未知を求める者でなければ、うちには来ないだろうしな。
「桝谷~。お~い、桝谷よ~い」
『…………ちゃんと定型問語使って呼びかけて下さいよ。でないと、酔っぱらいの寝言と区別がつかないっす』
「おいおい、一部のテンプレートにしか呼応出来んとは……精神のサイボーグ化が順調じゃねぇか」
『小立川さんと一緒にしないで下さいよ……で、なんすか? どうせこっちから映像データを送れって言うんでしょうけど』
「何だよ、よくわかってるじゃねぇか。まさに "ツーカー" ってやつだな」
『……何言ってんすか気持ち悪い。どうせ小立川さんの事だから、そろそろタバコを吸いに行く口実を探し出す頃合いでしょ。開口一番の寝ぼけた声を聞いて、それを確信しただけっすよ』
「…………」
『それこそ、小立川さんのテンプレっす』
ぎらりと視線を送ってくる部下も大概だが、桝谷は桝谷でとんでもないな。もしこの会話が新入りたちに聞こえていたら、俺とコイツが上司と部下という関係だなんて、とてもではないが想像出来ないだろう。
って言っても俺としちゃあ、こういう距離感のほうが、ずっと気楽で良いってモンだが。
「そうかいそうかい、そんじゃまぁ、ヨロシクナ~」
『あ、ちょっと待って下さい』
「ん?」
『普通のPvEを映します? それともRvRにしますか? 』
「……ああ、今日はチャイニーズ決起の日か。そんならそっちだ」
『……良いんすか? そこにいるのって、今日正式社員になったばかりの人たちでしょう?』
「良いんだよ。お偉方が "口が堅い" ってお墨付けてんだから。俺ぁ知んねーけどな」
『…………』
「遅かれ早かれ見るのなら、いつ見たって一緒だろ。そういう訳で、頼んだぜ~」
『……RvRなら、継戦が間延びする。つまりはゆっくり休憩出来て、思うがままにタバコが吸えますもんね。了解っすよ』
すん、と通信が切られる気配。
あいつめ。自分だけ捨て台詞を吐いて行きやがったな。
…………それにしても……。
俺の思考はつくづく筒抜け。やっぱりツーカーと言う他ない。
◇◇◇
臭いもなければ毒素もない。
空気を曇らせるだけの "吸うRAMメモリ" を咥えながら、同じような技術で作り出された白霧のスクリーンを見やる。
" 仮想世界の観測を開始 " と表示される後ろには、風にたなびく日本国旗。
マザーたちへDive Gameの管理を命じた際に、無理やりねじ込まれたいびつな愛国心による物か。
それに合わせて、映像の左右にある各AIのチェックが赤から緑に変色し、機械音声で『ヨーソロー』『ヨーソロー』の大合唱が沸き起こる。
……SG-02Europaの声がデカめだ。楽しそうだな、良い事だ。
<< 行くぞぉ! 隊長の赤い旗に続けッ!! >>
<< 走れ! 走れぇっ!! 出遅れるなよぉっ!! >>
<< 突撃ーッ!! >> << ダァーッ!! >>
そんなタイトル画面を経て映し出されたのは、日本国のユニットを上空から見下ろすようにする神視点だ。
その中に映る、声を挙げるヤツや、目立った事をするヤツ。
そんなユニットから逐一ポップアップが出て、パーソナルデータが表示される。
…………あそこに表示されているのは――『海原 紅』か。
ゲーム内ではクリムゾンと名乗る、あの【正義】の嬢ちゃん。
一、十、百……いっぱい。相変わらずえげつない二つ名のリアルタイムカウントだな。生身の瞳じゃ追い切れんぞ。
<< 『光壁』を張れッ! 全開だッ!! >>
<< 最初から全開なのカ? 息切れするヨ >>
<< 蟻共は、ヤベえ魔法を持ってんだよッ! 油断してたら一発で終わらされるッ! >>
<< フーン。考えなしで有名な【炮烙】のチムイーにしては、まぁまぁまともな指示ダナ >>
<< やかましいわっ! >>
そんな日本国勢の前に立ちふさがるのは、中国勢のユニットたち。種族はラットマンの設定だったか。
俺がリザードマンをモニターした時と違い、その姿はすっかり人型だ。桝谷がチャンネルを変えたらしい。
ついでにリアルタイムで行われる、微に入り細を穿つ自動翻訳は、一つの映像作品を見ているかのようだな。
感情までをもきちんと解析し、出力された音声データに基づいた……元につくづく似せた音声。
それと合わせて口の動きと発言に強いズレがあるってのも、やっぱり吹き替えに近いモンがある。
<< ――――……ここに余が在った事、存分に嘆き、弾けよ『黄金時代』 >>
<< ――――デケェのが来るぞぉっ! 光壁隊、持ちこたえろよぉ! >>
<< 僕らの魔宝石を貸してやってるんダ。ちゃんと守れよナ、雑兵ドモ >>
日本側のユニット――――あれは、太客の重課金プレイヤー【金王】か。それによるスペルが、空一面を埋め尽くす。
全てに持ちうる予測破壊度数値が表示され、画面いっぱい数字だらけだ。まるであのプレイヤーの課金額を可視化したようですらある。
『スイッチを押す仕事』で身を削って稼いでるっていうのにまぁ……よくやるもんだ。
<< ……ハッハァッ!! ゲイリーッ!! >>
<< 流石は僕のクソデカ魔宝石ダナ。これほどのスペルの触媒起用に耐えきったヨ >>
<< あの人食い洞穴の "風が吹く場所" にあった秘宝だ、そうでなくっちゃな! >>
中国側で目立った動きを見せるのは……【炮烙】のチムイーと、【凌遅】のシャオ・シァン・シィン・ショエン。どちらも中国勢の一流たち。
確か……この地において3番目となるダンジョン踏破が、こいつらによって為されたはずだ。そしてそれによって呼び出されたのが、あのシマリス型ドラゴンだったか。
海岸から這い出て首都を襲ったあの日に続いて、今日も日本国を滅ぼしに来るか。こいつらは、二度も日本をドラゴンで脅かすか。
嫌になるほどたゆまぬ敵対。しつこいまでの "嫌がらせ" 。
私情を挟む事は原則的に許可されていないマザーたちだが、心情としては憎くて仕方がないだろうな。
二つ名も古い時代の極刑の名だし。潔癖な "MOKU" であればこそ、とことんまで毛嫌いしていそうだ。
……不安がよぎるぞ。
俺の可愛い娘たち……捻じ曲がった愛国心と、日本国プレイヤーを愛する心とで、迂闊なことをしないだろうか、と。
◇◇◇
戦況は拮抗。
数の差で、若干日本国が劣勢と言った所か。
新入り共が食い入るように映像を見つめているのを良い事に、3本目のタバコに点火をする。
【正義】の嬢ちゃんが必死な顔で頑張っている。キャラクターアバターを精一杯に操作して、焦燥に塗れた顔をして。
ともあれ、いくら劣勢と言えども――――だ。
まだまだ日本側には余力があるし、いよいよとなったらドラゴンを無理やり叩き起こしたって良い。およそ考えうる最悪になるまでには、こちら側に残された対応の余地はある。切羽詰まったように見えて、本当の所、余裕はあるんだ。
<< ……くぅっ! ステーキ! それにクリムゾンさんっ! このままではマズいですよ! こんな敵の真っ只中で足を止めるなんて、的になるばっかりですっ! >>
<< わかっている! だが……ッ! >>
だから、【正義】の嬢ちゃんよ。
日本のリビハを発展させるため、初動を速やかにする治安維持のために選びぬかれた、『強い運命力を持つ優先ユニット』よ。
まだ大丈夫、全然大丈夫だから……そんな顔は、しないでくれ。
これは遊びだ。君たちにとっては、楽しく遊べるMMORPGなんだ。
そうであってくれよ。そうでなくては、浮かばれんぜ。
◇◇◇
プレイヤーネーム クリムゾン・コンスタンティン。
『海原 紅』。女性。22歳。
彼女の苦難の始まりは、このDive Gameのサービス開始初日からだろうか。
何もない土地、真っ更な開始地点。
目に入るのは、むせかえる程の大自然と……草原地帯にぽつんと置かれた『ゲート』だけという、ゼロの地平。
そこでの簡単なチュートリアルが終わったすぐ後に、女性プレイヤーにいかがわしい言葉と視線を送っていた男性に対して、口頭での注意をしたクリムゾン。
『そんなにいやらしい目で見たら、彼女がかわいそうなのだ』と、あくまで一般道徳の範囲内にある価値観で、柔らかい注意をした彼女。
そんな『正義感の強い女性』が受難の歴史は、その時から。
無情にも、有無を言わさず定められた。
敵は他国。敵は他種族。敵は外部の劣等種。
目的は近い将来起こりうる大戦、つまりは現在巻き起こる争いに勝利する事であり、日本国プレイヤーの中で優劣を決める事ではない。
ならば、人の集いで度々見られる『面白みのない悪』は……ただ、邪魔なだけだ。
キャラクターとして確立された『嫌な奴』なら良い。それはプレイヤーたちのコミュニティを活性化させ、世界への没入度を引き上げる良質なしがらみだ。
されども、『ただ悪いだけの奴』は不要。
他人を傷つけ、物を奪い、悲しませるだけの存在――――言ってしまえば、クソつまらんPKは、我々運営にとってもプレイヤーにとっても、ただの害虫にしかなりえない。
だからマザーは、その解決法を模索した。
このDive Gameが開始される前からずっと、"より良い結果を作るもの" たちによって、どうすればいいか練られ続けた。
そうして出来たのが、道徳的なプレイヤーを優先ユニットに誂えて、そのプレイヤーに自治をさせるやり方。
"邪魔なプレイヤーをアカウント停止に追い込む" 事が許されていない我々にも可能な、遠回しの民族浄化だ。
…………運営側が、一人のプレイヤーを優遇するような行いは、やってはならぬ最大の禁忌とされている。
それはこのDive Gameに携わる全体で共有される絶対的なルールであるし、ネットゲームとしても必ず避けねばならぬ事だろう。
さもありなん。MMOに『主人公』が居てはならない。
それをすれば、そうではないプレイヤーに『脇役』の烙印を押し付ける事になるからだ。
そんな理由があって、具体的に指示をする事は、決して認められはしない。
だから、クリムゾンへ知らせるのは――――『悪いヤツがここにいるぜ』という情報だけ。
それを聞いてどうするかは彼女の自由意志に任せ、こちらの都合で無理をさせる事は無い。
……悪どい話だ。
『善良な心を持つ者』に、『邪悪の居場所を知らせる』なんてな。
正義に憧れ、悪いことを見過ごせない彼女。
そんな彼女に悪事の生実況をしたのなら、彼女は必ずそこへ行く。
それをきちんとわかった上での、彼女にささやく情報提供。
我々は悪人の居場所を伝えているだけで、どうしろとは言っていない。そんな屁理屈を推し通す、小賢し過ぎる介入法だ。
とんでもない嫌らしさ。
ひでえ狡猾な "とんち" で私腹を肥やす、クソほど性格の悪い一休さんかって。
そんな日々の『正義』の行い。
それを続けて行く内に、マザーの思想も変化を見せる。
……そうしてそれはいつの間にやら、クリムゾンの持つ信念と、自分で考えた道徳心の下、独自のアルゴリズムで『悪』を認定し始めてしまうまでとなった。
成長の限界を知らない "人より頭の良いAI" が、無数のプレイヤーとクリムゾンの思考を吸収し、思いもよらぬ結論を出す。
『悪』の定義を勝手に解釈し始めて、その対処法に身勝手な工夫を入れ始めた時には……流石の俺も焦ったぜ。思わず桝谷に、酒の席で愚痴ってしまうほどにはな。
……PKの存在を知らせる――悪人の位置を伝えるだけならまだ良い。
だが、"あなただけが特別ですよ" なんて言葉を伝えるってのは、ギリギリアウトだ。
プレイヤーに特別扱いしている事を伝え、自分は他と違う存在だと認知させるのは、やってはならぬ贔屓にあたる。
『特別扱い』する事と、『特別扱いの自覚を持たせる』事は、別だからな。
ただ、まぁ……それの対策としてマザーがしたのは、人知を超えたマルチタスクによる『全員余すことなく贔屓する』事だったから、何とか突っ込まれずには済んだんだが。
ヒトじゃ到底思いつけねぇよな。
『同時に最大五万人のプレイヤーと常時思念での対話をして、その全員に自分が特別だと思わせる』なんてのはさ。
"運営のエコヒイキは存在しない。全てが公平に、特別なのです"。
そんなマザーの思惑が、声なき声で聞こえるようだ。
◇◇◇
――――ともあれ、そうして誰もが特別扱いされる中。
まんまと良いように使われて、発展のための民族浄化装置にさせられたクリムゾンは、来る日も来る日も『自治』をした。
普通に狩りをする時間も取れず、のんびりお喋りをする暇もないまま、次々知らされる『悪』を滅ぼすため、毎日ひたむきに頑張った。
おおよそまともではないプレイログ。ダイブ時間の大半が、利も益もない『正義』にあてられた。
しかしてそれは、実を結ぶ。
彼女は【正義】の名を掲げ、誰もが認めるヒーローとなった。
……夢が叶った。大義を果たした。思う通りの自分になれた。
――――……と、彼女に思わせた。
それをするマザーと、それを知ってて止めなかった俺たち。
そんな2つの汚い大人が、【正義】の嬢ちゃんに、そうだと思わせた。まんまとな。
◇◇◇
俺は、歯車だ。社会に組み込まれた一つのパーツだ。
肩書こそ『管理局長』なんて名乗っちゃいるが、全体から見たら下の下の下……言う事を聞かせるよりは、言う事を聞く機会のほうが、よほど多い木っ端モンだ。
そんなんだから、俺が自分でどうにかする出来る事は、まぁまぁ皆無も良いとこだ。
上に言われりゃ地獄も作るし、記憶ですらも消し飛ばす。
フィードバックで殺人するのも、とうとう熟れて来たってモンだ。
そんな俺と娘たちだから、こちらの都合ばっかりで、一人のプレイヤーが持つ良心を利用して……内輪もめを自主的に、粛清させもした。
それは仕方のない事だ。元々そういうゲームなんだからな。
しかし。
しかし、せめて。
<< ……どうしよう……一体どうしたら…… >>
<< クリムゾンさんっ! 僕らはもう下がりますよ!? 行きますからね!? >>
せめて、君たちにとっては……これが遊びであってくれ。
ヒーローの責任なんか感じなくていい。
己の無力さを嘆いて、頬を濡らすなんてしないでくれ。
やらなきゃいけないという義務感を感じて……悲しい顔を、するんじゃない。
せめて君の中だけでは、本気でプレイ出来るだけの世界であってくれ。
明日も明後日もその先も、俺と娘で協力をして。
灰色に染まった現実世界で、抗えない存在に踏み潰されながら。
今まで通りにゲームが続けられるようにと――歯を食いしばって、堪えてやる。
そうした俺らが、何の権限もない無力の中で、精一杯にごまかしをするからさ。
汚い大人の勝手な都合は、我々でなるべく隠してやるからよ。
だからせめて、何も知らない君たちは。
その目に映った『VRMMO』の世界を、精一杯楽しくプレイして欲しい。
君たちユニット――――いや。
リビハプレイヤーたちは、そのまま何も憂いなく。
仮想世界での日々を楽しく健やかに、羽根を伸ばして生きりゃあ良いんだ。
それこそ社会に生きる俺たち大人の、出来うる限りの贖罪ってな。
それだけが俺と、マザー以下管理AI群の望み。
リビハプレイヤーである君らの健やかな日々と、頭が冴える "吸うRAMメモリ" さえありゃあ、俺の灰色な現実世界はハッピーで。
人生バラ色、こともなし。
◇◇◇
<< ボクが不運の代名詞。ここにいる皆に、それをバラ撒いてあげようね >>
<< ……何だ。貴様は、何をしに来た…………何を持ってきた……ッ! >>
……おん?
……こいつ、【殺界】のアレか。イルカ研究所の狂気なヤツ。
どっちかっていうとこっち側の、特別招待枠での参加者だよな。
あっちこっちでやりたい放題して、意思ある人間が持つ命への執着心を検分してると聞いてたが……ここで何するつもりだよ。
こんないよいよの瀬戸際は、トリック・スターの出番じゃねぇだろ。
<< んふふ――――この場の誰もに、プレゼント。"忍法、台無しの術 ~っ!" なんてね >>
そうして開かれる、大荷物。
そこから出てくる白い髪。膨大な量のポップアップと、頭に鳴り響く娘からのコール音。
…………おいおい、マジかよ。あの女。
ここで彼女を連れてくるのか。そうして舞台をかき回すのか。
それはもう、ピエロの所業じゃないだろう。
――――道化や狂言回しどころじゃない、紛うことなきデウス・エクス・マキナだ。
「……聖女」
ぽつりと呟く新入りは、自分が声を出した事に気付いていないような顔付きで、食い入るように霧状のスクリーンを見つめる。
『Re:behind』に興味を持つならば、彼女を知るのも当然か。
…………丁度いい。電子タバコも吸い終わる。
そろそろ、彼女の話をする時か。
世界で最もRe:behindが得意な、【聖女】のチイカさんについての話を。
<< 第五章 『応えよ、響け、目を覚ませ』 完 >>
<< 最終章 『覚める夢』へつづく >>