知ってる?うちらっていわゆるJKらしいよ?
「え、マジ???ってかJKって何?」
「いや知らんけど。なんかそう呼ばれてるらしい」
「はぁ。確証のないことはおいそれと口に出すなって、ジジイが言ってたくね?」
「でも、ホウレンソウは重要とも言ってたじゃん」
「そーだったわ。つかそれなら矛盾してね?やばいウケる」
「じーちゃんも歳か…」
「労ってあげないとなー」
「そーいや、じーちゃんの後継者っているじゃん?最近来た」
「あー、若いあんちゃんね。いつも白衣着てる」
「そーそー、メガネかけてる」
「で、あのメガネがどうかしたの?いきなり」
「や、なんかじーちゃんとあの人がうちらのこと『JK』って呼んでたんだよ」
「それが冒頭のクミの発言に繋がる訳か」
「そーゆーこと」
「てかいつ聞いたの?聞いたときに『なにそれ?』って言えばよかったじゃん」
「聞いたの昨日の夜だし。つーか状況的には完全に盗み聞きだし」
「そういや昨日、クミやたらと帰ってくんの遅かったよね。何してたの?男?」
「やめて。ゾワッてしたじゃん」
「男嫌いすぎ。もうちょっと頑張りなよ」
「別に男嫌いだっていままで問題なかったし、これからも問題ないじゃん」
「悠長かよ。そんなこと言ってるといざというとき困るんじゃないの?」
「いざという時とか永遠に来ないようにミナが頑張ってよ」
「めんどい」
「しょくむほーきはよくないと思いまーす」
「職務を全うしてない人に言われたくないでーす」
「それを言われると言い返せない………あ、話をすればじーちゃんから連絡。今日のお仕事の詳細」
「はいはい、そろそろだと思ってたわ。こっちにも送ってー」
「りょ。………はい、送った。じゃあさっさと行きますか」
「うぃー。………システム呼び出し、座標入力、指定、確認」
「時間軸への介入、外部の干渉を禁止。………早く終わらして甘いもの食べに行こー」
「よさみが深い。目標クリア」
ーーー攻撃指示
“自立型汎用魔導兵器 JK-APW-No.93”
“自立型汎用魔導兵器 JK-ASV-No.37”
地下コロニー『フレシス』の破壊及び生命体の殲滅ーーー
ーーこれは、『JK』と呼ばれた兵器たちの悲しき物語であるーー
「あ、やばいこのパンケーキ超かわいい。イン○タ載せよ」
「甘いものは正義。パフェ美味ぇ」