序章
趣味で書きたい書きたいと思っていましたがやっと初めて書きました。よろしくお願いします!趣味なので不定期にはなりますがなるべく月1〜2のペースで書いていこうと思っています。
「ふんふんふ〜ん♪遅刻確定だしのんびり歩いていくのは気持ちいいなぁ〜 みんな今頃先生にシゴかれてるのかなぁ…がんばれ〜」
私は空に向かってそういって長い黒髪を靡かせながらちょっと優雅に学校へと登校している
「ミナミ!何歩いてんの?早く行かないとあの先生遅刻した人には時間によってめちゃめちゃ走らせるらしいよ!」
そういって後ろから走って追いついてきたのは同じクラスのカナだった。
「カナ!おはよ〜・・・ってヤバイじゃん!走るよ!」
そう言い切って私はカナに構わずに全力で走り出した
「だから言ってるじゃん…ってはっやぁ!まって!」
ー王立極東騎士学校
この学校は世界が変革してから世界の中心たるギルドが直接運営している世界でも5箇所しかない学校だ。そしてギルド。それは旧バチカン市国に本部を構えている組織だ。
「全くたるんどる!栄えある騎士学校に入学できたからといっても学ぶこと学ばなければ意味はないのだぞ!!」
タナベ先生は丸坊主の頭を撫でながら怒鳴り散らしていた。
「「すみません〜」」
2人とも深く頭を下げているのだが、私はさっきのタナベ先生の行動が正直ツボだ…
タナベ先生は少し考えている様子で
「18分遅刻か…38周走ってこい!!」
「なんで38?どういう計算??」
「いいからはやくいけ!今日すごいお方が来られるのに見ることができないぞ!」
「「はぁーい…」」
とはいったもののだれがくるんだろ…
ー学園外周
「はっはっ…てか、だれくんの?」
朝のホームルームが終わるまで残されていた時間は10分ちょっとランニングを終わらせないと放課後走らされるから私は必死に走っていま26周といったとこだ。
「ぜぇぜぇ…6周差ついてんだけど…どんだけマナと魔力もってんのよ…知らないの?今日通称ラウンズ!円卓の騎士様の1人が視察に来るんだよ!だれが来るのかはわからないけど…」
と目を輝かせながらカナは答えた。
心なしか走るペースも上がっている。
まぁ円卓とかあんまり興味ないから誰でもいいかな…
「ラウンズかぁ…聞いたことはあるけどあんま興味ないかなぁ…」
「だと思ったけどね!」
なんだから少し呆れ顔みたいだけど…なんでだろ…
結局私は走り終えたけどカナはホームルーム中に走り終えることができなかった…
ー1限魔術学
「前回のおさらいだ。魔力とマナの違いとはなんだ?そこのお前!答えろ!」
そういったのはこの学園では珍しくない女性の先生ニルヴァーナ先生だ。
「魔力とマナは例えるならエンジンとガソリンです。マナとは人の体を巡っているもので個々人によってその保有量も変わっているものです。魔力とはそのマナを一度に消費する最大量を多さを示しているものです。」
自信満々といった表情ね…まぁわかりやすいかもだけど…
「よろしい。当然魔力も個々人によって変わっている。マナに関してはほぼ変わらないが魔力は違う。鍛錬によって最大量を引き上げることができる。そうするとより高度な魔法が発動できるようになるわけだ。」
最後にこれで前回の授業の復習とするといいしめた。
「さて今回の授業はどうやって魔力を鍛えるかだ。どうすればいいと思う?」
やば…わかんない…あ、目が合っちゃったやばそう…
「ミナミ答えろ」
まぁそうなるよね…
「えっと…とりあえず魔法打てばいいんじゃないんですか?わかんないけど…」と適当にぽさそうなことを答えておいた。
「間違いではない。だが正解ではないな。魔力とはマナの消費によって鍛えられる。が、個々人が持つマナの量には限界がある。よってこの方法は取れない。」
まぁ当然ね、マナ枯渇となれば死ぬ可能性が高い。マナは血液みたいなものそれを使いまくれば当然大量出血で死ぬからね…
「魔力を鍛えるのには何が最適か、それは魔導工学に他ない。」
魔導工学…科学と魔法学を合わせたものだ。世界が在り方を変える前、人は科学の上で生活をしていた。それが魔法を使えるようになったことで魔法で代用できるものが増えたのだ。例えば火。前ならばライターやコンロなどで起こしていたが、いまなら火の属性魔法一つでできてしまう。
「魔導工学の分野である仮想魔法世界を利用して行う方法が一番効率的だといえよう。これから週8回ある魔法学の授業のうち3回をこれに当てて君らの魔力をギルド指定のCランク程度まで向上させる。」
「質問よろしいですか?」といったのはカナだった。
「ギルド指定と言いましたがギルドについてくわしくはまだ習っていないので説明をお願いします。」
ナイス!何いってんのかちんぷんかんぷんだったから助かるよ!
「そうかあまり内部事情は外からではわからないからな。ギルドとは君たちも知ってる通りバチカン市国に本部を置く派遣会社のようなものだ。ただ規模が世界規模だがな。主に魔族や魔獣、それらに与する変わってしまった世界ならではの問題を対処するため国連に成り代わって設立されたものだ。ここでは依頼の内容にランク付けがされている。S〜Dとな。Sランクなんてのは滅多に起こらないが基本的にそのクラスの対処はラウンズが受け持っている。それらの依頼のランクに対して9割以上クリアできると判断されたものにたいしてそのランクがそのまま適応されるといった具合だ。」
なるほど、つまり例えばAランクを9割以上クリアできる実力を持っているがSランクはクリア率7割程度だった場合はAランクとされるわけか…そこはわかったけど仮想魔法世界ってなに…?みんなわかってる風だしこまるなぁ…後でカナにでも聞こうかな…
ー校長室
「きーたよっ!」とドアの向こうからやってきたのは
銀髪の華奢な男性だった。
「ようこそ極東高へ。ラウンズ、ゼロ様
何か飲まれますか?」
「ういっす!校長!紅茶よろしく!勅命でさー来させられてきたのよー。まぁそれはいいんだけどね。こういうのならワンとかのが得意そうなのにな。」
「はっはっは、私も紅茶は好きでしてね。さてスケジュールは確認なされましたか?」
校長は紅茶を自ら注いでいる。香り的にダージリンだろうか、コップの高級さも相まってすごく美味しそうにみえる
それを物音立てずにそっとゼロと呼ばれてる人の前に差し出した。
「あぁさんきゅ!一応一通り目は通したけど模擬戦ってのはなんだ?俺がここの生徒とやんの?」
そういうとゼロは一気飲みする勢いでがっついたが思ったより熱かったのだろうか、ほとんど飲まずにそっとコップを戻していた。
「それはさすがに…申し訳ないので…一応我が校の生徒の中でも優秀な生徒同士の模擬戦を見ていただこうかなと考えています。」
と言い終わると校長はゼロに砂糖とミルクを差し出した
「え?よくわかったね?ミルクティが一番好きなんだよ。ありがとう。で、模擬戦だけど別にやってもいいよ?なんなら全部で3戦って書いてあるってことは6人だろ?その中で勝った奴ら3人と俺でもいいよ」
ゼロと呼ばれてる者はうんうんと頷きながら紅茶にミルクと砂糖を相当な量入れて満足そうに飲み始めた。
「結構入れますな…そういうことでしたら是非お願いいたします。生徒たちも戦闘においてはラウンズでもナンバーワンと呼ばれるゼロ様に相手になってもらえるなら何か学べることもありましょう。」
「どうだろね。」
「そこまでしていただけるのならこちらからも少しではありますが何か御礼を…」
「いや、いいよ。だいたい王立学校だからね。女王陛下のお膝元である学校からお金もらおうとか思わないよ。」
と遮るようにゼロ呼ばれているものは言った。
「そうでございますか…ありがとうございます。まぁまだしばらく予定の時刻まで時間があるので是非校内を見て回られてはいかがでしょう?」
「ん?そうかい?じゃあ案内を頼みたいね。」
「私でよければ是非お供させてもらいます。」
ー2限呪術学
「はーい…みなさん…元気ですか?」
うわぁ…スネード先生いつも通り元気なさそう…
「ん…今日は…解呪、呪詛返しについて…やります」
呪詛返し…確か呪術をかけられた時にそれを解呪することだよね…
「ミナミさん前に…」
「え?はい」
「今から…呪術をかけます…内容は…んー…足が痺れる術にする…それを…とりあえず…マナに…意識を向け…私のマナという…不純物が体内に…流れてるのを感覚で掴んでください…掴めたら…そのマナを破棄すれば…解呪できます…」
「わかりました。やってみます。」
「いきますよ…はい…」
いたたたたたたた!足痺れて立てない!!てか今さらっと詠唱を破棄してたよね!?まじか!!えっと…マナに不純物が入っている感覚…んー…これかな?破棄!っと…
「はい…成功です…戻って結構です…ちなみにマナを破棄することを解呪…逆にマナを消費して…魔法ないし呪術を発動させることを呪詛返しといいます…」
なるほどね…破棄じゃなく消費すれば反撃ができるわけか。ただ呪術と魔法の違いって感覚的にはわかるけどどう違うんだろう…まぁいいか。解呪はできたんだし
そう考えながらミナミは席に戻った。。
「ちなみに…より高等な呪術師を相手にした場合…不純物…つまり…相手のマナを感知するのは…より難しくなります…ですが…呪詛返しはできない場合もありますが…解呪できない呪いというものは…存在しませんので…安心を」
ほーなるほど今のは先生が手加減したから不純物の感知が簡単だったんだ。でも解呪できない呪いはない…でも解呪に必要な感知はできないってダメじゃない?
「解呪には…2種類の方法が…あります…マナを破棄するか…解呪条件を満たすか…です」
感知はできなくても解呪条件を満たせば解呪はできるのか。でも解呪条件…?それは術者が指定するんだよね…例えば解呪条件が死ぬことだったら解呪不可能じゃない?
「解呪条件とは…より高度な呪術を…行う時に…保険として使うものです…呪術とは…高度な…たとえば上位呪術などを…使用する際は…術者も失敗すると…呪いが自分に来て危険なので…そういう意味で保険をつけます…その際…死ぬこと…など到底不可能な保険を使用した場合…呪いは術者に返ってしまって条件を満たします…これがなぜかはわかりませんが…そういうものだと割り切るしかありません…なので…基本的には…呪いの対象ができる範囲で条件を決めます…」
ふむ…条件を満たすってことは仮に死ぬことを条件とした場合は死ぬってことか…まって…
「質問いいですか?」
「ミナミさん…どうぞ」
「例えば対象が片足を失っていて両足で立つことを条件とした場合は返って来ても満たすことが簡単ってことになりますよね?」
「いい質問ですね…率直にいうとその場合…片足を失います…なぜかは知りません…ですが昔から人を呪わば穴二つと言うので…そういうことですかね…」
「ありがとうございます」
呪術…わっけわかんねぇー…私呪術は無理だわ…
至らない点がありましたらコメントにて指摘してくださいませ!なるべく改善して満足のいく作品にできたらいいなって思ってるので!