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my own home

 こんにちは!昨夜先輩と飲みすぎて頭が痛いワセリン太郎です!

必死にキーボードを叩いて何とか投稿できました……まだちょっとだけ、ぎぼじわるいです!誤字脱字もあるかもしれません!

 「反省してま~す」


「私は何もしてないもん……ブツブツ……」


 もう見慣れた光景ではあるが、俺とチンピラ三人組は天界の講堂で正座させられていた。加えて当然レアもである。彼女は”今回に限って”大した事をしてはいないが、やはり元を辿ると”全ての騒ぎの元凶”となったのは当然この女だ。

 

 しかし天界で大騒ぎをしたのは確かにまずかったかもしれないが、俺たちも”処刑される”のを恐れて仕方なくやったのである。アリシアさんにもその件について必死に弁解した所、なんとか理解して貰えたので助かった。アリシアさんのお姉さんには大変な事をしてしまったが……神様が俺達の方を向いて言った。


「ふむ、大体の事情はわかった。まあ”処刑される”と勘違いしておったのなら全裸で暴れたのも致し方ないかのう。ワシとしてもなかなかに面白かったので今回の件は不問としようかの」


 えっ……? 勘違い? 処刑の事か? 状況が良く飲み込めない俺は神様に質問した。


「あの……神様。”消滅の儀式”ってのは処刑……って事ではないのでしょうか? 俺が聞き耳を立てていた時に”彼らの魂に導きを……”とか物騒な事を言ってる人がいたんですけど……」


 髭を撫でながら神様は答える。


「ああ、それなんじゃがの。消滅の儀式というのは、”天界にまつわる記憶を消滅させる”という事なんじゃよ。いかに神属といっても”命”をぞんざいに扱ってはならん。特に天界での食用以外の殺生は重罪じゃ」


 なるほど。


「たとえばお主の命を今に繋ぐ為に過去どれだけの生命が出会い、子孫達に未来を託してきたかわかるか? それを粗末に扱うという事は元を正せば全ての否定に繋がるのじゃ。それが如何に悪党であったとしてもそれは変わらん」


「これが己の命の糧とする為、つまり食べる為に他の命を奪う、もしくは大切な人々の命を守る為なら致し方ない。それ以外で己の欲求を満たすために他の命をいたずらに奪い、尊厳を傷つけるような者の魂は死後に報いを受ける」


 ごもっともでございます。


「執拗に他人を苛めたり貶めたりするような輩がおるじゃろう? ああいうの連中の魂の行く先なぞ輪廻の輪から弾かれて……そりゃ酷いもんじゃよ。己も他の命も大切にして日々感謝して生きよ、ということじゃな。ワシ今いいこと言っとるぞ? 神様格好良いとメモっておくがよい。」


 なんて事だ、全て俺達の勘違いだった訳か……つーか話長っ。


「つまり要約すると……俺達は完全に無駄にチ〇コを晒した……と??」


「そう、無駄チ〇コだったという事になるのう……」


「そんな……俺達は……俺達は無駄チン◯ポだったというのか……」


 しかし、俺の肩を兄貴達が“ポン!”と叩き、口々に笑顔でこう言ってくれた。


「他人から見りゃあ確かにそうかも知れねぇ。だがな兄弟、俺達のチ〇コは無駄なんかじゃなかったさ。ありゃあ一世一代の晴れ舞台だったぜ! 俺は何も後悔しちゃいねえよ」


「ああ、俺達の魂の絆でやり遂げた最高の消火活動だった。まさにこちら消防本部……って感じだったぜ」


「そうっスよ! チン〇は……俺達のチンコ〇は無駄なんかじゃなかったんスよ。俺……マジで感動したっス」


 涙ぐみ、肩を寄せ合う俺達。周囲の女性達から刺さる冷ややかな視線が痛気持ち良い。


 そういえば一つ、気になる点があったのだ、質問してみよう。


「そういえば神様、この三人組(やーさん)達に天界の人間の言葉が全く通じなかったんですけど。天界の人間は全ての言葉を操れると仰ってませんでした? ついでに言うといつのまにか俺に”言語習得の魔法”掛けてません?」


 答える神様。


「そりゃお主、天界では皆天界の言葉を使っておるから当たり前じゃろう? ワシら天界人が日本に行っておる間は自然と日本語を使うというだけの話じゃ。ちなみに今ワシはわかりやすい様に日本語使っとるからな? あと魔法の件はお主の想像通りじゃ」


 あ、そうか、頷く俺。しかしなんだか面倒くさいな、この話はまた今度にしよう。それより気になる事があった。俺の魂の兄弟達の事だ。やはり天界についての記憶を消されるのだろうか?


「神様、この連中(やーさん)達の記憶は……やはり消されちゃうんでしょうか?」


 それを聞いた兄貴達の顔が曇る。


「神様、そりゃちょいと困りまさぁ。短い間だが俺らは生き死にを共にした義兄弟なんだ、何とかして頂けねえでしょうか? 太郎達の件は組長に俺達がハナシをつけるつもりでいやすんで……」


 ニンマリ笑い神様が答える。


「いや、心配せんでも記憶は消さんよ? 消したら日本に戻って太郎達が再び追われる羽目になるじゃろうしな。それに現世に手駒が多い方がワシも何かと都合が良いのでな、天界(こちら)の事は他言するべからず。それで手を打つとしようかのう」


 嬉しそうな笑みを浮かべて兄貴が応じる。


「へい、わかりやした……命に代えて」


 あーあ、この神様ヤクザと手を結んじゃったよ……しかしまあ、これで一件落着か、あとはアリシアさんの御姉様にどう謝るかだが……と、そう考えていると講堂の扉が勢いよく開いた。


「見つけたぞこのヤロー! アタシの……純潔を返せ!!」


しまった、ややこしいのが来た……俺が会わずに帰ろうと決めていた人物。そう、俺のリトルエレファントで攻撃され意識不明の重体となっていた戦乙女のミストである。横からヒルドがミストを制する。


「ミスト! 神の御前であるぞ! 何事か」


「あ、ヒルドの姐貴、すみません……でも……ソイツに……ひどい事されて……グスッ……」


 俺を指差し目に涙を浮かべるミスト。気まずい。とりあえず謝っとくか。


「あの、ミスト、その……ごめんな? 俺達も殺されると思ってて必死だったんだ、悪かったよ」


「アタシにあんな事しといて……ひぐっ……もうお嫁とかいけねえよ……」


 再び俺に集まる冷ややかな視線。まずい……そう思っていると、ミストがとんでもない事を言い出した。


「責任……取れよ……な……」


「え……?」


……?今何と?


「責任……取って……貰うし……女に言わせんなよ……バーカ」


 えっ……? 何で顔赤くして俯いてんの? いやいやいや、仮に俺がミストの裸なりを見てしまってこういう状況になるのならわかる。しかし現実は逆だ。二十六年間誠に残念ながら”使用途は放水活動と自家発電一筋に限られた相棒”を見られたのは俺の方なのだ。

 

 見られた……というのは語弊があるかも知れないが。しかしミストも可哀相ではあったので、俺は角が立たぬようやんわりと断った。



「ミスト、気持ちは嬉しいよ。ありがとう。えっと、ではその、またの機会に……」


「テ、テメー!」


 そうこうしていると他の戦乙女が数人講堂へ入ってきて騒ぐミストを連れ出して行った。


「テメー! いや、ヤマダタロウ! このまま済むと……思うなよ!? ぜってー責任取らせるからな!!」


「はいはい、一応神様の御前ですからね? 行きますよミストちゃん」


 引きずられるようにして出て行くミストを見送る俺達。隣で一人呟くレア。


「うむ……青春だな! 実に清清しい!」


 レアよ、何をどうすればこの状況がそう見えるのかを教えて欲しい。


 ともかく、これにて今回の天界での騒動は一旦の終結を迎えたのだ。その後、神様より天界への少しの滞在を許された俺は、アリシアさんと共に彼女の姉の部屋へ向かう。当然、謝罪する為だ。


 しかしアリシアさんのお姉さんはあんな事があったにも関わらず、笑顔で迎え入れてくれた。やはり天使の姉は天使だったのである。当然俺は日本に戻り次第、神様に頼んで色々と偽造して貰って彼女に”スマホ”を送る約束をしておいた。


 そういえばと一つ不思議に思っていた事を聞くと、快く教えてもらえた。そう、姉は戦乙女で妹は天使……姉妹でこれはどういうことなのかという件だ。すると話はこうらしい。

 あくまで”戦乙女”や”天使”は天界人の職業のような役割のひとつなのであり、人間でいう十八歳になった時に役割を選択する為の試験を受けるのだと。元々弓の名手であったお姉さんはそのまま戦乙女隊へ引き抜かれ、アリシアさんは戦闘行為が極度に苦手な為に現地駐在の天使に志願したそうだ。


 ちなみに”人間でいう十八歳”が実際は何歳なのかを問うと、二人して『”じゅうはっさい”は”じゅうはっさい”よね~?』とはぐらかされた。まあ知らない方が良い事もあるだろう。


 帰り際にアリシアのさんのお姉さんは『あっ、ちょっと待っててね!』と何処かへ飛んで行き(物理的にだ)、お土産を買って来てくれた。「天界ガトーショコラ」と書いてある。俺は決めた。いつかこの人を”お義姉さん”と呼んでやるのだ……と!!


 そうこうして俺達一行はようやく日本(げんせ)へと戻って来た。これで兄貴達ともお別れか、少しさみしくなるな。


「また飲みにでも行こうぜ、兄弟」


 そう約束して少し名残惜しそうに帰って行く彼等三人組(おれのともだち)。俺達の件は兄貴が親分さんに言い捜索を止めて貰うそうだ。ああ見えて兄貴とサブローさんは組織の幹部だそうだ、冷静に考えると恐ろしい。キンジも笑顔で頭を下げて帰っていく。みんな、元気でな。


 ふーっと一息つき、時計を見ると夜の七時過ぎだ。流石に疲れたし、神様にお伺いを立てて残りの全員の分の出前を注文する。その後しばらくして解散し、俺の連休の二日目はようやく幕を閉じたのである。


 ちなみに俺の部屋には”俺とパッ君の二人だけ”だ。何故コイツを此処へ置いて帰ったのだろう……わかってる。皆、間違えて食われたくないのだ。


「おい、パッ君。もう間違えて食うんじゃねーぞ!!」


「ぱっくん・じゃねーよ?」


 疲れきった俺は勝手に布団にゴソゴソ入って来るパッ君を気にも留めず、そのままリモコンで部屋の電気を消した。明日は何も起こりませんよーに!おやすみなさい!!

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