蒼天チャンネル年末スペシャル
【蒼馬】
「今年はもう無いと思ってた?」
【一刀】
「蒼馬さん、もうすぐ始まっちゃいますよ!」
【蒼馬】
「おりょ?じゃあ急がないとねぇ~。」
【蒼馬&一刀】
「「蒼天チャンネル!年末スペシャル~♪」」
~♪(蒼天の向こうへ)
【蒼馬】
「いや~、一刀君。今年も早いもので、もう2日だねぇ。」
【一刀】
「そうですね。蒼馬さんは、もう大掃除は済ませましたか?」
【蒼馬】
「まぁね。こう見えても、おじさんはお掃除の天才だからね。年末の大掃除なんて朝飯前だよぅ。そういう一刀君はどうなんだい?」
【一刀】
「俺は全然ダメですね。昔からギリギリまでやらないで、母からよく怒られました。」
【蒼馬】
「まぁ、これを見てる人は、大掃除もおせちの準備も終わって、暇をもて余してる人ばかりだろうから、心配ないだろうけどねぇ。」
【華琳】
「ちょっと蒼馬!この私をいつまで待たせるつもりかしら?」
【一刀】
「うわっ!?」
【蒼馬】
「ちょっ、華琳~!まだ、ダメだよぅ。こういうのには、段取りってものが…」
【華琳】
「その段取りというのは、自称オジさんとブ男の、何の盛り上がりも見せ場もない雑談を言うのかしら?」
【一刀】
「ブ男って俺の事!?」
【蒼馬】
「酷いねぇ。一刀君はブ男じゃないよぅ。」
【華琳】
「私からすれば、男なんてみんなブ男よ。ましてや、私の覇道の邪魔をするならね。」
【一刀】
「さいですか。まぁ、いいですよ。原作みたいに種馬呼ばわりされるよりかは…えぇ、えぇ、いいですともさ…」
【蒼馬】
「あ~あ、いじけちゃった。ダメだよ、華琳。あの年頃の男の子は傷つきやすいんだから。」
【華琳】
「そうみたいね…気を付けるわ。」
【一刀】
「はいはい!んじゃもう、サクッとゲスト第一陣をお呼びしちゃいますよ!」
【蒼馬】
「そうだね。というわけでゲストは彼女たちだよ。」
【雪蓮】
「は~い♪皆、元気?」
【桃香】
「皆、こんにちは!」
【蒼馬】
「はい、今回のゲストは、三国の首脳である三人娘、劉備ちゃん、孫策ちゃん、それに華琳だよぅ。」
【雪蓮】
「で、何をすればいいの?せっかくなんだから、何か楽しい事がしたいわね。」
【桃香】
「楽しい事?」
【雪蓮】
「例えば…ただ喋るんじゃなくて、より面白い話をして、座布団を十枚集めたり…」
【一刀】
『笑○!?』
【蒼馬】
「でも賞品はおろか、そんなに座布団もないよぅ。」
【華琳】
「なら、座布団の代わりにお酒はどう?」
【一刀】
「未成年者の飲酒は法律で禁止s…」
【華琳】
「この国では、保護者が認めれば幼子でも飲めるわよ?」
【蒼馬】
「これが落とし穴なんだよね~。何歳から飲んでいいかは国しだいだからね~。」
【一刀】
「とにかく!こんな時間からお酒なんて…まだ収録始まったばかr…」
【桃香】
「お酒の準備できましたよ~♪」
【雪蓮】
「おっ♪やるじゃん劉備♪」
【一刀】
「……」
【蒼馬】
「じゃあまず誰から行くんだい?」
【一刀】
「…もう勝手にして…」
【雪蓮】
「んじゃあ、まず私からね。ウチの冥琳がしてたら面白いのになぁ、って行動…眼鏡をかけたまま眼鏡を探す…」
【蒼馬】
「あぁ、よく聞くよねぇ。あれって本当にあるのかな?」
【一刀】
「あります。俺のダチがしてました。」
【華琳】
「そのマヌケな行動を、あの美周郎がやってたら…」
【桃香】
「面白い、というより…周瑜さん、可愛い…」
【雪蓮】
「全然してくれないけどね。だからたまに妄想するの…ドジっ子めーりん♪」
【冥琳】
「ほぅ?」
【一刀・桃香・華琳】
「「「っ!」」」
【蒼馬】
「ありゃりゃ…大変だ。」
【雪蓮】
「そ!大変よ。ハンパじゃない破壊力!冥琳に怒られた時は、いつもこの手で…」(←気づいてない)
【桃香】
「そ、孫策さ~ん…」
【雪蓮】
「?」
【華琳】
「…後ろよ。」
【雪蓮】
「後r………」
~しばらくお待ち下さい~
【一刀】
「というわけで、ゲストはウチから桃香、蒼馬さんの所から曹操さんが来てくれました。」
【華琳】
「よろしく。」
【桃香】
「よ、よろしくお願いします。」
【蒼馬】
「じゃあ蒼天チャンネル年末スペシャル…始まるよぅ!」
【桃香】
「あ、あの…孫策さんは?」
【一刀】
「…桃香、そこは触れないでくれ。」
【華琳】
「ちょっと、蒼馬?」
【蒼馬】
「しーっ!」
【一刀】
「では、いったんCMです。」
~CM中~
【一刀】
「ふぅー、さてこのCMの間に、孫策さんの亡骸を…」
【蒼馬】
「そうだねぇ。」
ポイッ
【桃香&華琳】
「「っ!?」」
【蒼馬】
「もうすぐCM明けちゃうよ。ほら、二人とも~、笑顔、笑顔♪」
【華琳】
「出来るかぁっ!」
ドガァッ
【蒼馬】
「れ~?」
~CM終了~
【一刀】
「では早速いきましょう。最初のトークのお題は…NGについて。」
【桃香】
「蒼馬さん大丈夫なの?」
【華琳】
「平気よ。」
【一刀】
「曹操さんは、NGが極めて少ないとか。」
【華琳】
「当然よ。」
【一刀】
「桃香は…まぁ、うん。」
【桃香】
「うぇあ!?ご主人様?何でそんな歯切れの悪い言い方…?」
【一刀】
「曹操さんの爪の垢を煎じて飲みなさい。」
【桃香】
「何で!?(泣)」
【華琳】
「煎じて飲むほど爪垢ないわよ。」
【一刀】
「見習いなさい、って事だよ。別に本気で飲ませたりしないよ。」
【蒼馬】
「飲むならどんぶり茶っていうのが体に良いらしいねぇ。おじさん、そっちの方が興味あるよぅ。」
【一刀】
「それたぶん、せんぶり茶じゃないですか?つーかNG王は黙ってて下さい。」
【蒼馬】
「はぃぃ~。(泣)」
【桃香】
「で、でも、私も曹操さんみたいに、スラスラ難しい台詞とか言えるようになりたいです。」
【華琳】
「そ、そう?ま、まぁ、どうしてもって言うなら、教えてあげなくもないわよ?」
【桃香】
「本当ですか!?」
【蒼馬】
「華琳、根は優しい子だからねぇ。」
【華琳】
「う、うるさいっ!」
バキャッ
【蒼馬】
「ノォーッ!」
【一刀】
『蒼馬さんって、Mなのかな?』
【華琳】
「いい?台詞を頭に入れるのは基本中の基本。後は滑舌を良くすることね。」
【一刀】
「早口言葉なんか良さそうですね?」
【華琳】
「えぇ。じゃあブ男…もとい、北郷。見本を…」
【一刀】
「生麦生米生卵!」
【桃香】
「おぉっ!よし、私も…生麦生米生たまト!あれ?」
【一刀&華琳】
「「……」」
【桃香】
「な、生麦生米生トマ…生麦生トメ……生ムキ………う、うわぁんっ!」
桃香の早口言葉練習、初級にて終了…。
【蒼馬】
「続いてのゲストはこちら!」
【天和】
「あれぇ?今日は私たちの歌を披露するんじゃ…」
【地和】
「そうよ!何で地ぃたちが、こんなムッさいとこに呼び出されないといけないのよ!?」
【一刀】
「確かに、本編で出番が無かった君たちが、何で…?」
ドカッバキッボカッ
【地和】
「出番が無くて悪かったわね!」
【一刀】
「俺のせいじゃないって…(泣)」
【人和】
「そうよ、姉さん。八つ当たりは良くないわ。」
【地和】
「そうだけど…それじゃあ私のこの怒りはどうしたらいいのよ?」
【蒼馬】
「そんな君たちを呼んだのは、他ならぬおじさんだよぅ。」
【一刀】
「…蒼馬さん?でも何でまた…」
【蒼馬】
「彼女たちの無念を、存分に晴らしてあげたくてねぇ。」
【地和】
「本当!?」
【一刀】
「嫌な予感…」
【蒼馬】
「君たちの出番を奪った諸悪の根源たる、この男を捕まえてきたからねぇ。」
ドサッ
ん、んーっ!
【一刀】
「うわー、やっぱりかぁ…だろうと思ったぁ。どうりで語りが無いわけだよ、作者が猿ぐつわの上に簀巻きにされてんだもん。」
【蒼馬】
「思う存分やるといいよぅ。」
【一刀】
「……そう言い、蒼馬さんは釘バットを三人に手渡した。」
んーっ!
【一刀】
「恐怖に顔をひきつらせる作者…だが、三人の少女たちは、容赦なく手にした凶器を振り下ろすのだった。」
んんーっ!
グシャッ
【蒼馬】
「こんな感じで、どんな問題も悩みも抜本解決!おじさんのお悩み相談コーナー!来年からスタートするから、皆のお便りを待ってるよ~♪」
【一刀】
「蒼馬さんがそんな予定も仮定もない話をしている間に、作者は無惨な姿と化していた。次回から、誰がこの物語を語るのだろうか?」
【蒼馬】
「いっそ、この番組を本編にしちゃえばいいんだよぅ。」
【一刀】
「誰が読むんですか!?そんなふざけた内容の話!」
【蒼馬】
「って言ってる間に、作者もう息しなくなったねぇ。」
【一刀】
「どうすんですか!?オンエア中に殺人事件ですよ!」
【蒼馬】
「人でなしは人ではない。よって本件は殺人ではない。」
【一刀】
「そんな理屈通るかぁっ!」
【蒼馬】
「作者が自分で言ったんだよぅ。」
【一刀】
「冗談抜きに、どうすんですか?」
【蒼馬】
「どうするって、そりゃあ…」
【一刀】
「……」
【蒼馬】
「……」
…ポイッ
【蒼馬】
「ふぅ~ぃ。大掃除の締めは、やっぱりゴミ捨てだよねぇ。」
【一刀】
「じゃあ、次のコーナーに行きましょうか。」
【蒼馬】
「そうだねぇ。はい、次のゲストさん、入ってきていいよぅ。」
【愛紗】
「我こそは、幽州の青龍刀にして、北郷 一刀の一の家臣…関雲長である!」
【蒼馬】
「んー、ちょっと堅すぎるよぅ~。」
【愛紗】
「え?そうですか?」
【蒼馬】
「もっと肩の力を抜いて、軽~くでいいんだよぅ。」
【愛紗】
「はぁ…軽く、ですか…」
【蒼馬】
「ヒロインなわけだし、こういう場ではもっと『てへ☆』みたいな感じがいいと思うなぁ~。」
【愛紗】
「は、はぁ…やってみます……か、関羽です。よろしくお願いします…てへ☆」
【一刀】
「がふっ!?(吐血)」
【蒼馬】
「おりょ?」
【愛紗】
「ご主人様!?」
【一刀】
『な、なんて破壊力だ!ドジっ子めーりんの比じゃない!』
【蒼馬】
「だ、大丈夫かい?」
【愛紗】
「しっかりなさって下さい!ご主人様!」
【一刀】
「…はぁ…はぁ……わ、我が生涯に、一片の悔いなし!」
【蒼馬】
「……」
【愛紗】
「……」
【一刀】
「…え?いや、二人とも、何すんの?ねぇ、いや!ま、待って!今のナシ!ちょっ、やめっ!止めて!止めてっ!やめt…」
…ポイッ
【一刀】
「あああぁぁぁーっ!」
~♪(蒼天の向こうへ)
【蒼馬】
「やぁ、皆。どうだった~?蒼天チャンネル年末スペシャルは?」
【愛紗】
「桃香様には、今後も早口言葉の練習を続けてもらいます。」
【蒼馬】
「上手くなるといいねぇ~。」
【愛紗】
「では、最後に…来年の蒼・天~蒼き死神と、天の御遣い~本編を、ちょっとだけお見せしちゃいますね。」
【白蓮】
「…来い。この首、易々とはとらせんぞ。」
群雄割拠…戦国乱世…天下を手中に収めるのは、
【華琳】
「さぁ、魏の精兵たちよ!一気呵成に攻め立てよ!」
【麗羽】
「……私の辞書には、勝利の二文字しかありませんのよ。」
【雪蓮】
「…この程度?」
【美羽】
「七乃!蜂蜜水おかわりなのじゃ♪」
【桃香】
「……殺すわよ?」
…ん!?桃香がおかしい?一刀はどうした?
【一刀】
「俺、この戦が終わったら、愛紗にプロポーズするんだ。」
え?まさかの主人公死亡フラグ!?
もう一人の主役は…
【蒼馬】
「ぐあああああっ!」
…こっちもヤバい…。生き残るのは、一刀か?蒼馬か?
片時も目を離せない、激動の日々が幕を開ける!
【風】
「…ぐぅー…」
【稟】
「寝るなっ!」
新年、1月13日…新章突入!
【蒼馬】
「新章だよぅ。これからかなり忙しくなりそうだねぇ~。」
【愛紗】
「そうですね。桃香様の台詞も気になりますが、ご主人様が言っていた、ぷろぽうず?とは一体…?」
【蒼馬】
「結婚の申し込みだねぇ。」
【愛紗】
「……え?」
【蒼馬】
「だから、結婚の申し込みだよぅ~。」
【愛紗】
「……なっ!?な、な、なななっ!?」
【蒼馬】
「おめでとう。まぁ、死亡フラグだけど…」
【愛紗】
「け…結婚?ご、ご主人様と……」
【蒼馬】
「…まぁ、黙っといてあげよう。おじさんだって、そのくらいの空気は読むよぅ。というわけで皆、縁があったら、また蒼天のm…新章で会おう。」
この番組はフィクションであり、蒼・天~蒼き死神と、天の御遣い~本編とは、全く関係ありません。
【蒼馬】
「予告も嘘だよぅ~。おじさん、この通りピンピンしてるからねぇ~。おじさんのファンの皆、安心して新章を読n…」
では皆さん、良いお年を。




