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――――不良ね、不良。
――――さっさと家帰んなさいよ。お兄ちゃんが心配しているわよ。
「あんな奴知るか。」
――――まー反抗期?
うるさいな。
ジールは耳をふさいだ。
「大体、何で今は昼過ぎなんだよ。俺がお前の神殿に行ったときは夜だったよな。お前にど突かれて、いったい俺は何時間寝てたんだ?」
――――う・・・。
「今さら、さっさとも何もないだろ。」
リヴァはそれきり静かになった。
ユーリの家は丘の麓にあった。
白壁の平屋建てでオレンジの屋根、というのがこの地方の民家の造りらしい。学校と同じだ。ただ、新しい学校と違い、民家はどれも壁が所々はげ落ち、中の煉瓦とわらが外に覗いていた。生活の痕というやつだろう。あまり裕福な村ではなさそうだ。
そんな村で、リエダとジールの一行はかなり目立つらしい。村人たちの好奇の視線を受けながらユーリの家に着くと、ユーリの家族にはもう誰かが一報を入れていたようだった。
家の前に、面々がずらりと顔をそろえて待っていた。父親、母親、祖母、ユーリの弟妹らしい6人の子供たち。全員、ユーリと同じ赤毛で、最初のユーリと同じように緊張して固まっていた。
母親は杖をついて、次女らしい少女に体を支えられていた。「母さん、無理しちゃだめよ。」とユーリが駆け寄っていく。大丈夫、大丈夫じゃない、と母娘が押し問答をしているのを見て、ジールは恐縮してぺこりと頭を下げた。
「初めまして。ジールといいます。お邪魔させていただきます。」
全員の驚いた目がジールを見た。




