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願う食あたり

作者: 善行 望



  月の灯る 夜を確かめる


  記憶がお腹を空かせ

  

  何かを求める


  

  お湯をかける 僕の 影の


  沈黙の三分



  くっきりと浮かぶ願い


  ひとくち頬張れば


  裸の舌が拒絶する



  富と名声の調味料


  溢れるよだれに溺れて 誤魔化して


  美味しい願い


  

  数え切れない 貪りの興奮


  眺める星の食あたり


  蒼ざめて消える 願い


  間違っていた  何か



  記憶のどこかに留めた


  注意書きを 僕は


  再び訪ねにゆく


  

  夜に閉ざされた


  月へと向かって







****************

****************


  



  



  


  


  

読んでくださりありがとうございました

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