願う食あたり
月の灯る 夜を確かめる
記憶がお腹を空かせ
何かを求める
お湯をかける 僕の 影の
沈黙の三分
くっきりと浮かぶ願い
ひとくち頬張れば
裸の舌が拒絶する
富と名声の調味料
溢れるよだれに溺れて 誤魔化して
美味しい願い
数え切れない 貪りの興奮
眺める星の食あたり
蒼ざめて消える 願い
間違っていた 何か
記憶のどこかに留めた
注意書きを 僕は
再び訪ねにゆく
夜に閉ざされた
月へと向かって
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読んでくださりありがとうございました