終末の終幕
202Ⅹ年、突如として連載され始め連載開始からおよそ一年でうん百万冊が買われるアニメ化までされた、『終末の終幕』という、突如として、当時は最先端だった兵器でも歯が立たない謎の超大型生物、怪獣が出現し一時期世界は壊滅の危機に陥ったが、怪獣の出現から十日後に異能力に覚醒する人が現れ始め、一部の怪獣以外は討伐された世界。
日本政府直属の対怪獣兼特殊治安維持組織『熾天』と独自の技術を持ち、研究所などの襲撃などのテロ行為や怪獣討伐を行い、世間的には悪の組織とされている『月輪』が対立している。この現代で『熾天』の下部組織である中学卒業の資格で入れ、一年間の訓練などだけで高卒資格を取れる養成学校を卒業しそのまま『熾天』に入隊した主人公、結浜シオンが仲間との親交を深めたり、戦闘描写だけでなくストーリー性や感動などで人気を博した作品だ。
そして、俺、前の名前は知らないが平凡でミリタリーが混じったオタクな俺は『終末の終幕』で『月輪』サイドで本名が明確にわかっている、小説で一巻の最後の方に倒されたコードネーム『統禦』こと尾崎花月になっていた。
能力は粒子操作、顔はイケメン、ある意味主人公を一番最初に絶望させたキャラともいわれている、なにせ主人公の兄みたいなものの幼馴染だったからと、後の設定資料集で発覚していた。原作の『統禦』は上手く能力を扱えていなかったみたいだが、スピンオフ作品だときちんと強キャラで描かれていたりもした。なら、『統禦』になった俺がすべきことは、推しの一人である原作主人公を眺めることと、倒されないようにすることだろう。
「花月―、準備できた?」
部屋の外から、分けあって同じ家に同棲している、幼馴染の澄風リンの声が聞こえた。
じゃあ、行きますか。
俺は扉を開けて部屋の外に出た。
新作はじめます。
私立の推薦入試を合格しましたが他の作品をどのようにしてたのか忘れてしまったので新作を書くことにしました。