2 魔法属性
この世界では魔法属性というものがあるらしい。
生物はこの魔法属性の系統魔法か無属性魔法しか使えない。
魔法属性は炎、水、土、風、雷、光、闇の七種類ある。
基本、これらは生まれた土地によって別れるらしく国ごとに属性が別れている。
ただこれには例外があってひとつだけ色々な属性の国民がいる国があるらしい。
「ちなみにご主人様は闇の国の王様でとても偉大なお方です」
「あの人、王様だったんだ…」
「それでは魔法についてやっていきましょう。声に出さなくていいですから『ステータスオープン』と言ってみてください」
ステータスオープン。
するとステータスのようなものが空中に浮かんできた。
「出てきました」
「ではそれを見てください」
《称号 死神
名前 テオ・マルティネス
魔法属性 闇
HP 618/618
魔力 618/618
攻撃力 618
防御力 618
スキル
『闇魔法LV1』
使用可能魔法
『闇の豪雨』
アイテム
『死神の鎌』》
「なんで勝手に名前を変えられてるのさ」
「ご主人様に名前をつけられるなんて素晴らしいではありませんか」
「そうなの…?」
「はい。あの方は一国の王にして闇を司る神様なのですよ?」
「そりゃあスゲー」
「では早速魔法を使ってみましょう。使用可能魔法に書いてある魔法を座標を設定して発動させてください。座標は自分の視線の先、発動方法は『~発動』と心のなかで唱えてください。試しにあの山にやりましょう」
「わかりました」
俺は座標を山の頂上に設定して魔法を発動させた。
『闇の豪雨』発動。
山の上に黒い渦が出現した。
そこから何千とういう黒い槍が落下する。
黒い渦が消えたころには山の上半分がごっそりと削れていた。
「なっ…」
「うわー。エグイ」
「あれ、LV1で使える魔法じゃないですよ。あんなの知りません。もしかして魔法適性高いですか?」
その時、女の人の声がした。
《スキル『影魔法』が追加されました。使用可能魔法に『冥土送り』『影の舞』が追加されました》
「なんか女の人の声が聞こえるんだけど」
「それは通知ですね。レベルが上がったりするとこの声が聞こえます」
ステータスオープン。
《称号 死神
名前 テオ・マルティネス
魔法属性 闇
HP 618/618
魔力 618/618
攻撃力 618
防御力 618
スキル
『闇魔法LV2』『影魔法LV1』
使用可能魔法
『闇の豪雨』『冥土送り(new)』『影の舞(new)』
アイテム
『死神の鎌』》
「使用可能魔法が増えてる。あと『影魔法』ていうのも増えた」
「『影魔法』ですか。『闇魔法』から派生した魔法ですね。それはいいとして使用可能魔法のひとつを触ってみてください」
言われた通りにに触ってみた。
『闇の豪雨』:指定座標の半径50メートル以内に闇の槍が天から飛来する魔法。
「おー。なんかスゲー」
『冥土送り』:指定座標の地面にいる半径1メートル以内の生物を冥土に送る魔法。
『影の舞』:影を自在に操れる魔法。
うん、『影の舞』いらなくない?
戦いにつかえねー。
あと『冥土送り』がすごい気になる。
試しに使ってみるか。
ちょうど奥のほうにサルのような魔物がいる。
『冥土送り』発動。
するとサルの真下に黒い渦が現れ、サルを沼のように飲み込んでいった。
「これ、マジでヤバいな」
だってこんなの、悪夢じゃん!