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プロローグ
とある海沿いの都市ともいえる街には、八つの都市伝説がある。
一つ目に、『忘却』
二つ目に、『変換』
三つ目に、『悪夢』
四つ目に、『神経』
五つ目に、『言霊』
六つ目に、『歯車』
七つ目に、『拒絶』
と、いうものだ。
そして最後に、八つ目は……全ての都市伝説を体験した者に襲い掛かる、『 』らしい……。
なんの根拠もない都市伝説など、普通の成人は熱烈に信じない。本気で信じているのは、大抵子供ばかりだ。
プライドの高い成人は、都市伝説をその身で体験しても、決して信じようとはしないだろう。
……信じてしまったら、今までの思い込みが嘘になってしまうから。