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私による近代日本改革記  作者: スカーレッドG
(旧)アジアの夜明け
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アジアの夜明け:シヴィライゼーション

PCがひとまず点検から帰ってきたので初投稿です。

…□…



西暦1899年(明治32年)1月17日



「ロシア帝国の撤収は行われているんですか?」



「ええ、すでに南部地域からの撤収は行われたようです、日英の外交要請によって漢城府より北部の方に撤退したとのことです」



范さんから朝鮮半島に関するニュースを聞いていたのだ。

朝鮮半島を南下していたロシア帝国軍は清国内戦で停戦協定が結ばれ、上清帝国と南中華帝国が誕生したことをきっかけに、朝鮮半島の南下を停止した。

漢城府にロシア帝国軍の軍隊を駐留し、ロシア帝国軍の朝鮮半島北部への軍事通行権並びに資源採掘の利益配分などを自由に認める「露韓和親条約」が締結し、ロシア帝国は半島北部に点在する鉱物資源の確保に成功したのだ。

日本も陸海軍で朝鮮半島南部に上陸し、ロシア帝国軍の南下を阻止しようと計画していたようだが、先にロシア帝国軍が南下を停止し、引き返したことにより正当性のある保護に失敗したところだ。



朝鮮半島は資源が無いように思えるが、朝鮮半島北部は石炭や金などといった地下資源が豊富にあり、これらの地下資源によって冷戦時代は北朝鮮は当時としては近代的な軍隊を揃えることが出来た上に、現代になっても核開発やミサイル開発に多額の資金を出資できるのも、こうした地下資源を中国やロシアに輸出していたからこそ出来た技なのだ。

もし、朝鮮半島に地下資源が無かったら価値のない土地として放置されていたか、北朝鮮の独裁的な政治体制は冷戦崩壊と同時に無くなり国家が統一されていたかもしれない。



つまり、ロシアがこれからこれらの北部の資源地帯を抑えたということは、ロシア人を入植させて事実上の植民地にしたも同然な上に、再来年に開通されるとされているシベリア鉄道を経由すれば、鉱石資源をモスクワなどの西部まで容易に運ぶことができるのだ。

大韓帝国政府は今ではロシアの操り人形に過ぎず、そのロシアはドイツとの友好を模索しているという。

露仏同盟が破棄されるのではないかという話もあるぐらいだ。



私も昔の記憶を頼りにドイツのことを思い出しているのだが、どうもこの世界におけるドイツの立ち位置は史実よりも強いように感じるのだ。

ドイツはロシア帝国への銀行の融資や資金援助を大々的に行っている上に、軍事的結びつきも深くなってきているという。

清国内戦時に、上清帝国が使用していた銃もドイツのGew88ライフルのライセンス生産品である漢陽88式小銃を使っていたのだが、これらの銃を日英軍がいくつか鹵獲した結果、ロシアで作られていたものも混じっていたようだ。

ドイツとロシアは互いに軍事顧問などを交換したり、投資や経済援助などを行いその友好ぶりを内外にPRしている。



フランスでは、ロシアの動きに警戒して対ドイツ包囲網の一環として結ばれた露仏同盟の破棄も検討しているのだとか…。

仮に、ドイツとロシアが手を組むと第一次世界大戦はかなり厄介なことになるだろう。

何せドイツは東部方面へ軍を張り付かせる必要がなくなり、西部方面に軍を増員させることも可能になる。

そうすればフランスを屈服させることも可能になるだろう、また第一次世界大戦時に途中で同盟を裏切ったイタリアをオーストリア・ハンガリー帝国の全軍をもって鎮圧させ、地中海の支配を握ることもできる。



そしてもしそうなった場合に厄介なのがアジア方面だ。

ロシアへの軍事支援を取り付けることになったドイツが日露戦争などに介入でもしたら、日本はより強大になったロシア帝国と戦わないといけないのだ。

いや、そのよりも上清帝国やロシア帝国、大韓帝国が同盟側についた場合…日本帝国は英仏連合国軍の支援をあまり受けられない状態で戦わないと第一次世界大戦時に下手をすれば敗戦国になりかねない。

もし、敗戦国にでもなったら大韓帝国に九州地方…そうでなくても工業地帯が連なっている九州北部の割譲やロシア帝国へ北海道を割譲させられるかもしれないのだ。



私という存在がこうにも歴史を狂わせてしまっているのだろうか?

バタフライ効果というものだろうか、ブラジルで羽ばたいた一羽のちょうによってアメリカでハリケーンが起こるのか…という理論だ、小さな変化がその後に大きく変化してしまうという現象だ。

SF映画やアニメやゲームでも何度か見たことがある。

あるゲームで主人公が偶然にもタイムマシンを発明して、過去を何度も改変した結果、本来知っている街ではなくなってしまい、さらには友人や家族だけでなく職場や愛用していた車までも変化を起こし、知っている街ではなくなってしまったというストーリー…。



私自身がその元凶みたいなものだ。

明治時代に脚気対策の雑穀煎餅、そして半世紀以上先の発明品であるインスタントラーメンを売り出したことで日本は大きく変わったのだ。

いや、日本どころか世界の歴史が大きく変わってしまっているんだ。

歴史の教科書通りには進まないだろう、蒼龍によって私はこの世界に導かれたじゃないか、誰かの役に立てる人間になりたいと…。

変則商社にして社長である私にできることをする…そして社会を良い方向に変えていくんだ。

だから、そうした現状を踏まえても逃げることは決して許されないんだ。



「范さん、蒼龍を呼んできてください、これから彼女に重大な話をしなければなりません」

PCを点検・修理に出したらグラフィックカードが曲がっていました…。

原因は点検に持っていく途中に車から飛び出してきた猫にびっくりして急ブレーキをかけたところ、おもっきし後部座席に置いていたPCを落下させたからだと思います(白目)

幸い重大な故障は起きていないようなので、しばらく様子見という形になりました。

当職が使用しているGTX970は二年前に購入しました、当時まだGTX1060が9万円の時代でしたので予算がありませんでした「まぁGTX1060だと9万円かかるけど…これなら4万円(当時価格)で買えるとしても、後でほかのに取り付けてもいいようにほかのパーツは高いやつ買うかぁ~」と妥協しながら購入したところ、思っていたよりも頑丈だったので良かったです。

なお、妥協しまくった結果、SSD一基しか買えなかったので再来年ぐらいには新型機に換装させたいと思います。

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私による明治食事物語
― 新着の感想 ―
[一言] やっぱり良い小説書くためには性能の高いグラフィックカードが必須なんですねw
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