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私による近代日本改革記  作者: スカーレッドG
(旧)アジアの夜明け
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アジアの夜明け:浅草本社

作者よりお知らせがありますので、後書きをご覧ください。

会社に到着すると、さっそく范さんや会社の重役の人たちに会って新年のあいさつを行った。

あいさつを終えると本社に入って、本年度の目標と社員向けの演説を行う手筈となっている。

演説といっても選挙運動のように長ったらしいような話はせずに、短く、一分以内で終えるような話でまとめようと思っているのだ。



「まず本年度の目標は航空機事業と電力事業の本格的な稼働である。食品製造の分野では我が社は他の会社よりも大きくリードしている。すでに社員も1万人を超えている大企業であるが、今後さらに会社を経営していく中で、また手付かずの分野に力を入れようと思っている。何か、ここまでに意見のある者はいるか?」



航空機事業と電力事業に関しては意見を言うものはいなかった。

すでに重役として出社している人の殆どは航空機事業や電力事業に関して理解している人達を招き入れている上に、ちょうど去年の今頃に資料を配って航空機事業や電力事業の重要性を訴えていたのだ。

各地で電力事業が立ち上がっていき、これから数十年で日本全土は電力網が行き渡る社会になる。

まだ電力事業に着手している企業は多くない、なので、今のうちに電力事業を立ち上げていけば、将来の利益も大きく上がるのは間違いない。

そのためにテスラ博士を招き入れたようなものだ。



次に航空機事業は、日本の航空機シェアを大きく拡大するために二ノ宮博士を迎えて、今年の7月までに試作機が完成予定とのことだ。

二ノ宮博士が作っているタ式航空機の技術的問題やエンジンの出力不足などは風洞実験並びに科学分野の専門家などの数値の計算やデータ結果を比較しながら、翼の改良や離着陸可能なタイヤを輸入したりと現在航空機を飛ばすために色々と時間を掛けて慎重に進めているのだ。



航空機にタイヤを取り付ける際に、少々問題が起きた。

それは国内ではまだタイヤの製造を本格的に行っている会社が無かったのだ。

いろいろと調べてはみたのだが、まだゴム製品自体が珍しいものらしく、タイヤも輸入品に頼っている状況だったのだ。

航空機を飛ばすパイロットの安全などを考慮して、離着陸に必要なタイヤを取り付けなくてはいけない。

そこで航空機のタイヤを探した結果、現在イギリスの自動車タイヤ製造メーカーに航空機に搭載する車輪を現在発注している。




無論、本来であればタイヤは日本国内で製造したかったのだが、まだタイヤの製造を本格的に作っている会社がなく、私の知っている現代のタイヤメーカーなどをくまなく探したが、まだタイヤ事業には手を出していなかったのだ。おまけに、まだゴムは新しい発明品であったので、航空機事業と発電事業が軌道に乗れば、タイヤなどのゴム製品の開発も進めていこうと思っているのだ。

そして范さんの情報網を使った結果、イギリスで有名なタイヤメーカー「FALOP(ファロップ)社」がタイヤを作っているという情報を貰い、英語が堪能な者を交渉に向かわせて特注で注文を行うことに成功した。



「FALOP社からタイヤが届くのが6月半ば…遅くても8月には最初の航空機が空に舞うだろう、そうすれば変則商社の名前は二ノ宮博士と共に、世界中に広がることだろう。特に、空を飛ぶというのは空想的な話ではあるが、決して不可能ではない。これからの時代、電力と航空機は一世紀以上に渡って人類に必要不可欠な存在になるだろう」



まだ人が空を飛ぶというのは中々理解されなかった時代…せいぜい気球が精一杯だったのだが、航空機の出現は人類社会にとって大きな衝撃であった。また、電力が都市部だけでなく山間部や農村や漁村地帯にも行き渡るようになり、ラジオやテレビ放送を家庭で受信し、電化製品を扱うことができるようになった。つまり、今現在我々は人類社会において重要な歴史が大きく変わる時でもある。



「現在採算が取れなくても、数年でこれらの事業は元が取れるようになる。来年で19世紀は終わり、20世紀へと突入する…20世紀は人類が大躍進をする時代になる…私はそう感じるのだ。諸君も、これから20世紀に入れば日本だけでなく世界規模の技術・企業競争の荒波に飲まれることになる。私自身もそうだが、事業で成功したといって自惚れずに、常に新しい技術と発想を考えながら行動していかねばならないのだ。諸君もそのことを自覚して本年度も職務に励んでもらいたい」



そうだ、これから大きく変動していくのだ。

そのことを自覚して行動していかねばならないのだ。

私はその決意を胸に焼き付けて、今後の課題などを重役と話し合った後、工場に向かった。

どうも、スカーレッドです。


皆さんお元気でしょうか。


重要なお知らせですが、この度、私の作業用として使っているパソコンの不具合が起こり、現在このお話を書き終えた後に修理に出す予定です。


一応、家族のパソコンなどを借りて作業する予定ですが、もしかしたら暫くの間小説の更新ができないかもしれないです。


無事、パソコンを借りれた場合は内容が少し減るかもしれませんが、更新していきたいと思います。


以上、作者からのお知らせでした。

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