表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私による近代日本改革記  作者: スカーレッドG
(旧)黄龍の分裂
55/125

黄龍の分裂:交流電流

ついに100万PVを達成しました!!!

皆さんありがとうございます!!!!

Foo↑↑これからも精進して頑張りマス!!

ニコラ・テスラ…そう、19世紀後半から20世紀初頭にかけてその名を歴史に刻み、21世紀にはアメリカの自動車メーカーにその名前を残している(直接的な関わりがあるわけじゃないが)ほどの有名な発明家だ。

エジソンとは元上司と部下の関係であり、エジソンとの方向性の違いで対立が深まり、直流電流と交流電流によるどちらが優れているか、双方による誹謗中傷合戦が繰り広げられた「電流戦争」の当事者であったことで有名である。

また、彼は奇人としても有名ではあるが、その分才能のほうも優秀であるには変わりないのだ。

アメリカで有名なのであれば出迎えを盛大にやればいいのではないかと思うかもしれないが、元々彼はそういった大勢の場所にいるところが苦手な上に、極度の潔癖症や強迫観念を持っているので、大勢の社員に盛大に祝われた日には彼は即座に荷物を纏めてアメリカにトンボ帰りをしてしまうだろう。



なので、彼の事を考慮して私と通訳である范さん、そして蒼龍の三人で出迎えたというわけだ。

テスラ博士には実験に専念できるように少人数で行える研究所を用意した。

研究所は諏訪の二ノ宮航空研究所の敷地内に出来ており、航空研究と合わせて発電関係の事業に携わるというわけだ。

元々、長野県がダムの建設に適した場所が多く、国内でも有数の黒部ダムなどは長野県側から富山県側に設置されていたことも挙げられる。現時点では諏訪周辺には発電所がまだ建設されていないので、我が変則商社が発電事業に名乗りを上げて、この周囲一帯への電力供給を行うことも可能だ。



発電事業はまだまだ参入の余地があることが判った上に、まだダム建設は本格化されていないので、日本の発電事業の歴史を大きく塗り替えることもできる。

テスラ博士が発明した交流電流は長年発電における電流の基礎になった方式だ。

科学や理科のことはあまり詳しくないので、自信をもって言えないが…。

長らくは交流電流が主流となっていたので、その交流電流の基礎を築き上げた人物による電気事業参入とテスラ博士の発明の特許などを支援することにしたのだ。



テスラ博士はその独特な雰囲気故に周囲と打ち明けることが出来ずに、人との交流はどちらかというと避けているタイプである。

それ故に、電流戦争が終わってからしばらく会社に行かずに精神的に塞ぎこんでいた、なので4月の半ばにテスラ博士宛てに小切手3万ドル分と日本への招待状を入れた手紙を送りつけたのだ。

手紙にはテスラ博士宛てに范さんに頼んで英語で書いてもらった。

内容は以下の通りだ。



《初めまして、私は日本の変則商社社長の阿南豊一郎と申します。現在、我が変則商社では交流電流事業を立ち上げる事になり、交流を使った電流の権威として名高いテスラ博士の助言と技術が必要です。日本ではまだ電流事業は普及し始めたばかりであり、これから先の時代は電気が必要不可欠になると考えております。我が社に入社する際にはこの手紙を持ってお越しください、また、もし入社をしない場合でも招待状に同封されている小切手は好きに使って下さって結構です。入社する際にはテスラ博士の実験が捗るようにこちらで人材、機材などを用意いたします、思う存分に研究を行ってください。》



テスラ博士を見てみると范さんが代筆してくれた手紙を持っているので、入社する気で来日してくれたようで良かった。

現に、テスラ博士はかなり周囲をキョロキョロと見ており、人目を避けたいために早く馬車に入りたいと言ってきたのだ。

なので、私は予め用意した馬車にテスラ博士を先に乗車させて、一先ず変則商社にて今後のテスラ博士への依頼する仕事や援助などの具体的な内容を説明することになった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


小説家になろう 勝手にランキング
▽こちらでも連載中です。良かったら見てください。▽


私による明治食事物語
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ