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私による近代日本改革記  作者: スカーレッドG
(旧)成長戦略
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成長戦略:NINOMIYA

いつも感想ありがとうございます。

コメント返信できなくて申し訳ない…。

なるべく感想は見ていますので、どしどし書き込んでください。

あと、作品のレビューしてもらえるとすごい嬉しいです。

日本空軍…史実では陸海軍双方に航空隊を有していたが、私が現在構想しているのはアメリカ空軍のような本土防空並びに敵国との前線において制空任務・地上支援・友軍への物資輸送を担う部隊の設立を目指しているのだ。

将来的な見通しを考えて戦闘機・迎撃戦闘機・近接地上支援機・爆撃機・輸送機の五つの機体を第一次世界大戦の一年前の1913年までを目途に完成させたいと思っている。

また海軍向けに関しては今後構想が練られるであろう海上航空母艦に搭載される海軍艦載機仕様も視野に入れている。



とはいえ…飛行船などの現在出来上がっている技術の発展を抜かして作ってしまうのも、陸海軍に対してのアプローチ不足でもあるので、まず最初に観測気球船の元になる青写真を作り上げて、ドイツのツェッペリン伯爵が考案している気球船の購入も視野に入れている。



1913年までに設立を目指す日本空軍の基本戦略はこうだ。

戦闘機が作戦空域の制空権を確保し、陸軍の前線支援の為に地上支援機と爆撃機は敵塹壕並びに敵の司令部などに地上制圧掃射と爆撃を行う…また、友軍の飛行場が敵航空機による攻撃が差し迫っている場合には基地に配備されている迎撃戦闘機による敵航空機撃墜を、そして輸送機は医療品など兵士の生命に関わる緊急物資を落下傘で投下し、兵士を支えるというものだ。



現在、二宮忠八氏への大規模な資金援助を行い、長野県諏訪郡豊田村(現代の諏訪市にあたる場所)に「二宮航空研究所」を設立させた。

この場所は、山岳地帯の間に出来た盆地によって栄えている場所だ。

諏訪湖にほど近く、東部地帯は田んぼや畑が広がっているのどかな場所でもある。

この一帯は冬になると諏訪湖の放射冷却によって気温がマイナス5℃以下になる寒冷地である上に、今後国産の航空機を製造するにあたる場合、様々な気象条件下をテストする上で重要な場所だ。

同時に、諏訪周辺には現在蚕を使った製糸せいし業が盛んであり、工場を建設する上でも立地条件を満たしている場所でもあるからだ。

変則商社はこの地域に航空機の部品製造に携わる工場などを来年の中頃までに完成させる予定だ。



また、諏訪湖の立地を利用して航空機の飛行テストを行うことも検討している。

当初の予定では、二宮氏の生まれ故郷である愛媛のあたりに航空研究所を設立しようと思ったのだが、二宮氏とのアポイントメントをとって正式な研究所発足が動き出した事を蒼龍に話すと、その場所に研究所を設立するのはやめたほうがいいと伝えられた。



「今阿南殿が作ろうとしている航空研究所じゃが…その場所に研究所は立てないほうが無難じゃ」



「何故です?この地域であれば海がありますし、海上で飛行訓練をすれば問題ないのでは?」



「いや、その場所は二宮殿にとって”凶”となる場所なのじゃ、最初は良くても次第に命が削られていく…阿南殿が研究所を建設しようとしている場所では研究所は5年以内に消えてしまうと思うのじゃ…逆に二宮殿や研究所が大成できる場所は…周りを山に囲まれて、大きな湖があって…千年以上に渡ってその地の神様を大切に祀っている場所じゃ、空の事も詳しかろう…その地で航空研究所を開けば安心じゃ…」



周りを山に囲まれて、大きな湖がある場所、千年以上の歴史を持つ神様を祀っている場所…これらの立地条件に見合う土地は非常に限られている。

そして日本地図を書店で購入し蒼龍に見せた所、ある場所を指さして「この場所に航空研究所を開こう」と言った。

その場所が諏訪だったのだ。

確かに諏訪は日本神話に登場する神様の一人とされている「建御名方神たけみなかたのかみ」が祀られている諏訪大社があり、諏訪大社について神社の関係者などの話や資料を調べたら建御名方神は軍神や風の神様として祀られていることが判明したのだ。



航空機は風とは無関係ではない。

航空力学などでは空気抵抗など風に関係する知識も必要になってくる。

それに、蒼龍の言っている事はある意味でも理にかなっている。

これは戦前から現代に至るまで、試作機や完成した航空機第一号の機体には必ず神官によってお祓いを行う。

風の神様を祀っている諏訪大社の神主と相談して最初に完成した航空機に、お祓いをお願いしてもらうことも検討しているのだ。

無論、まだ航空機と呼べるものは気球ぐらいなので、どんなものになるのか未知数という事で断られるかもしれないが、それでも航空機に搭乗するパイロットにはお祓いを必ず受けるようにしたほうがいいだろう。

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