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私による近代日本改革記  作者: スカーレッドG
(旧)民主主義を守る戦い
109/125

民主主義を守る戦い:開戦前夜5

夕食や休憩を挟んで夜の10時近くまで続いた御前会議では以下の事が陸海軍で厳守されることになった。



・陸海軍は、各航空隊による敵地偵察・観測による情報収集を徹底し、迅速な対応にあたること。



・日本陸軍は敵地強襲連隊が占領した場所を橋頭堡とし、英仏南の同盟国との共同侵攻作戦を指揮する事。



・日本海軍は開戦と同時にウラジオストック、旅順港付近に潜水艇部隊を派遣し、魚雷攻撃によって軍港の出入口を封鎖すること。そして航空機による停泊中の軍艦への奇襲攻撃を行い、海上戦力の損失を狙うこと。



・軍規を乱した者は、如何なる身分、階級であれ厳重に罰すること。例外は認めない。



・あくまでもロシア帝国によるアジア地域への侵略行為に対する自衛戦争である事を掲げるため、最大攻勢は奉天、樺太までとすること。侵攻のし過ぎで補給線が途絶えたら元も子もない。



・占領地において、民間人の保護を最優先に行う事。食料の放出やインフラの修繕なども可能な範囲で行い、捕虜は丁重に扱い決して虐待をするようなことはしないこと。



・欧州方面まで戦争が拡大する可能性があるので、ロシア帝国との戦争は1年以内の終結を目指す事。



ロシア帝国との戦争に備えて、これまで変則商社は様々な発明品を出してきた。

そうした発明品の力によって日本軍は史実以上の力を発揮できるだろう。

軍港への航空機による奇襲攻撃作戦は、正式に宣戦布告がなされたと同時に行う。

これは史実における真珠湾攻撃のような「宣戦布告無しの完全なる奇襲」によって世論を反日一色にしないようにするためでもある。

宣戦布告が発表されると同時に、ウラジオストック、旅順港に停泊しているロシア帝国極東艦隊への魚雷攻撃は容易ではないだろう。

だが、これをやらないと日本だけで独露艦隊を相手にするのは厳しいものがある。

緒戦において海軍による日本海側の制海権の確保は、この戦争の勝敗を左右する極めて重要な戦いでもあるからだ。



変則商社からは新型兵器の配備・量産指示を正式に取り付けてもらえたので、試作36式榴弾砲臥龍から試作の文字が消えることになる。

それから短機関銃とボルトアクション式狙撃銃も量産が決定されているので、これらもすべて36式の名前が与えられることになった。

36式短機関銃と36式対人狙撃銃………すでに試験テストも受けて良好な成績を出したので、これらの武器も正式に配備が進められる。

御前会議では開戦予定が7月31日と定められたため、それまでに可能な限り量産し、部隊に行き渡るようにしたいものである。



そして御前会議が終わって帰宅すると蒼龍が夜遅くまで私が帰るのを待ってくれていた。

帰宅してから私は蒼龍に抱き着くと、おかえりと言ってくれた。

結婚して2年目になるが、蒼龍とは非常にうまくやっている。

蒼龍も忙しい私のことを癒してくれているので、私の精神の支えになってくれている。

お風呂に入ってから布団に潜り、蒼龍との甘い時間を過ごす。

こうした時間もこれからはあまり取れなくなるかもしれない。

もうじき起こる戦争への備えは日本全国で徹底して行われていった。


次回からロシア帝国との戦争が始まります。

お待たせしました(もうじき110話)………!!

近代日本底力を見せつける時じゃー!!

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