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0-3.ステータスチェック1

チュートリアル回です。冗長気味かも。


10/9 メニューの項目を減らしました。

10/16 耐性を修正しました。

10/23 ステータスを整理しました。


 時刻表示を見ると、そのままの体制で二時間近く呆けていたらしい。不思議と疲れていない。

 頭を垂らしながらはぁ、と短い溜息を付いて目をぎゅっと瞑る。ゆっくり目を開いて、取り敢えず今の自分に出来ることを確認することにした。これが異世界転生だというのなら、歴代のパターンと自分が置かれている状態との比較、そして自分に何が出来るのか、把握しておく必要があると思う。


 まずは、視界に表示されてるARの再確認だ。

 左下にHPとMPバー、もう一つは多分スタミナとかだろう。それとこれらの左端にはアラビア数字の1の表示。恐らくはレベルだと思う。四つで一つのアイコンみたいだ。どことなく某鍵の剣で戦う人気RPGから来てるみたいな形だな。

 右上には丸いミニマップ、相変わらず真ん中には三角錐、というか涙型、というかそんな青い光点が灯っている。顔を振ると光点の尖っている方が動くので、尖りが向いてる方が顔の向いて言う方と言うことなのだろう。ミニマップの下部にはデジタル式の時刻表示がなされている。

 右下には今のところ何のアイコンも表示されていない。

 最後に、左上にはアイコンが2つ、縦に並んでいる。一つは横に三本の線が入った、漢数字の三のようなアイコンだ。一番上の線だけ少し短い。もう一つは歯車のような形のアイコンだ。これはわかる。設定アイコンだと思うが、一体何を設定するんだ…?

 となると、最初のアイコンはメニューかな……?


《肯定。メニューアイコンとGUIの設定アイコン。》

――ああ、やっぱり。これ指で押せばいいんです?

《肯定。他の操作方法として脳波操作にも対応。》

――の、のうは?

《肯定。思い描くだけでGUIの操作、またはショートカット等が可能。》


 なるほど。考えてみればそういうのも異世界転生者のお約束的なものだったかもしれない。GUIの設定ってのはゲームで言う所のオプションの様なものだと理解した。掘り下げるのは後にしよう。


《メニューを脳波操作で開く場合、メニューを開くさまを脳内に思い浮かべれば開くことが可能。》

――なるほど、わかったようなわからないような……いっちょやってみっか!オラわくわくすっぞ!……言うてる場合か。

《いうてるばあいか。》

――やかましい。


 なにこのインターフェイス、おちゃめさんか。……そうだ。


――ねえねえ、ナビなんたらさん。

《ナビゲーション・インターフェイス・システム。何。》

――ナビゲーション・インターフェイス・システムって言うのめんどくさいから、これからはナビィって呼ぶな。

《めんどくさい?》

――長いのです。めんどくさいのです。

《……あなたの申請を受理。ナビゲーション・インターフェイス・システムをナビィと命名。以後、自らをナビィと呼称。》

――どもです。そしたら、メニュー開こか。メニュー開け~。


フィィン


 オープンメニューを念じると、どこからか小気味よい効果音が流れ、視界中央にメニュー画面がポップした。おおっ、なんか感動。

 目の前に現れたメニューは22インチ程の横長の長方形で、全体的に黒っぽい背景が半透明になっている。

 メニューの上部には複数の項目が横に並んでいる。左からステータス、スキル、アイテム、ワールドマップの四つ。オープンワールドゲームのメニューによくある感じだな。

 中央のメイン表示部分にはデフォルトでステータス画面が表示されている。上部の項目を選べば中央の表示が切り替わるのだろう。すごくゲーム感が増してきた。

 じゃあ早速ステータスチェックだ。



名前:-- 種族:地竜 性別:-- 年齢:0


レベル:1

HP:1000 MP:500

スタミナ:500 SP:10

満腹度:-- 状態:軽症


物理攻撃力(STR):100 魔法攻撃力(MAT):100

物理防御力(VIT):50 魔法防御力(MDE):50

素早さ(AGI):50 命中力(DEX):50

賢さ(INT):100 精神力(MND):50

運(LUK):100 クリティカル(CRI):50


属性:赤/青/黄/土/緑/白/黒/紫

耐性:物理耐性 ロック中/精神汚染耐性 ロック中/-- 


称号:白竜/異世界に生まれ落ちた者/喰らう者/--



 ふむふむ。なんだか数値が凄い簡素だ。いや、個人的には細々した数字を出されるよりこう、スパッとした数字の方が好感を持てるのでむしろありがたい。生前は数字に強い方でもなかったしね。

 表示中央の中で、ステータスは左に寄っており、右側には何やらスペースがあるが、今は何も表示されていない。明らかに何かありそうなんだが、触っても念じても一切変化が見られないので取り敢えずスルーするしかない。後々何かの機能が開放されるスペースかも知れんしね。


 上から順に見ていこう。あれ、名前欄が空欄になってる……?前世の名前はこっちでは無い物として考えた方が良いのかな。名前をタッチしても特に何も起こらない。まあ、名前に未練があるわけでもないし、どうこう言っても空欄のままなんだし、このまま名無しでも困らんだろう。

 地竜って種族名なのか。てっきり何とかかんとかドラゴンーみたいなのが付いてると思ってたが、まあ良い。

 性別は……え、無いの?雌雄同体とかそういう奴なのかな?海外では車とチョメチョメさせたりするくらいだからある物と思ってたけど、もしかしたらボクの種は別なのかも。そうだ、ナビィに聞けば判るかもしれない。


――ナビィ、ドラゴンに……って言うか竜種には性別って無いの?

《否定。種族に拠る。》


 ですよねー。はい、しゅーりょーこの話しゅーりょー。なんだか無感情ボイスが胸に刺さるよ。

 次行こう、次。

読んで頂きありがとうございますm(_ _)m


暫くチュートリアルが続きます。序章の間は女の子出てきません。ごめんね。


次回更新は水曜の予定。

次は、その2です。

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