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第百九十四章 王都イラストリア 2.王国軍第一大隊(その2)
「――ふん? で、これが?」
「これを、場所と主体に注目して纏め直したものがこちらです。DとNはそれぞれ活動の主体と考えられるもので、Dはダンジョンを、Nはノンヒュームを表しています」
「ふん?」
「何かお気付きになった事は?」
「んん? そりゃ幾つかあるが……その前に訊いときたい事がある。DとNが二つ並んでんなぁ、Ⅹとノンヒュームが協力したって意味か?」
「と言うより、双方の関与が疑われるという程度の意味ですね」
「シルヴァの森はまぁいいとして、一回目のヴァザーリは?」
「襲撃の主体がノンヒュームだった事は間違いありません。ただ、同時に領主邸が襲撃された際の手並みが、ノンヒュームによる襲撃とは少し違っていましたから」
「……確かに、ちょいとばかり毛色が違ってたな。領主邸はⅩの仕業だってのか?」
「少なくとも、その可能性を否定はできないかと」
「ノーランドをⅩの仕業にしたのも、その毛色ってやつのせいか?」
「えぇ。確証はありませんが」
こっちの表は綺麗に作れなかったので画像にしました。忸怩たる念を禁じ得ません。




