FILE-18『機構の光刃』
「さ〜て、今日は本戦の2回戦目となります、実況は私ミリアンヌと」
「解説のケントだ」
「今日はケントさんの、弟子の兄弟対決ってことですよね」
「いや?セラフィナは弟子に取ってるけど、エストはまだかな」
「え?どうしてです?」
「最低基準に達して無いからかな……」
「そうなんですか……」
〜〜〜〜〜
フィールドの中央にはエストとセラフィナが、対峙していた。
「……そろそろ、始まるぞ」
「そうですね……」
フィールド内に『試合開始』と合図が出ると同時エストが星狼の咆哮を放つ。
「……その技の防御の仕方は2つあります、まずはその技より強い魔壁を張る、そして2つ目は―」
セラフィナは人差し指をエストに向ける。
「それを上回る魔法や技で吹き飛ばせば良い」
セラフィナの人差し指から大きな光線が放たれ、エストの星狼の咆哮を吹き飛ばしエストに直撃する。
「……その技の防御の仕方は2つある、まずはその技より強い魔壁を張る、2つ目は―」
エストとセラフィナの間に小石が落ちる。
「その魔法の魔核を壊せば良いだけだ」
一気に観客席で興奮の声援が飛び交う。
『あれ?俺の時より興奮してないか?』
『だって、勝敗が決まってる、ケントさんとアレンさんの戦いの賭けの確率は10対0でしたから、かなりアレンさんが可哀想に思えましたよ』
『おいおい、賭け事をしてたのかよ』
『今日はエストさんが2でセラフィナさんが8でしたよ?』
『……まだ、賭ける事できる?』
『はい、まだ出来ると思いますよ』
『…………ちょっと、行ってくる』
『賭けに行きましたね……』
「なるほど……魔核を壊して魔法を無効にさせるとは」
「俺はいつかケントを超えたいから、かこんな所で終わりたく無いからな!」
「そうですか、それでは……今から本気を出しますよ」
そう言うと、セラフィナは右手の手のひらに光の玉を作る。
「これは、ケント先生の得意な魔法の一つです」
「はっ!その魔法はホーリーボールだろ!1度くらったことがあるから対処方法は分かるぜ!」
『ほう……ホーリーボールか』
『おかえりなさい、ホーリーボールってなんですか?』
『ホーリーボールは魔核しかない魔法だな』
『魔核しかない?どういう事ですか?』
『見てたらわかるさ……』
セラフィナはエストにホーリーボールを投げる。
「な!?投げれるのかよ!」
『うわ〜、そう言えばあいつには投げずに叩きつけたからな……』
『え?どういう事ですか?』
『あれは、手から離れても魔核がほとんどで、使う魔力の量は魔核を包むだけだからかなり長時間浮かばせることが出来る、そしてホーリーボールは魔核の魔力は攻撃をする為に、標的にぶつかった瞬間に爆発し、魔壁すら簡単に壊すからな』
『どうして投げずに叩きつけたのですか?』
『顔がそこにあったから』
『……分かりました』
「この場合は魔壁を張ってても意味が無いけど、セラフィナさんは自動追撃をエンチャントしているはずて……だから」
エストはリフルにレールガンをセットして、ホーリーボールを撃って爆発させる。
「リフルですか……そんな玩具で私と対等になったと思わないでください」
「いや?それ以上って思ってる」
「そうですか、その自身をすぐに終わらせてあげます」
セラフィナのま後ろに魔法陣が何千個も形成される。
「……『ホーリーブレイド』」
魔法陣から光によって形成された刃が浮かび上がる。
『あれは……』
『どうしました?ケントさん』
『あの、魔法はセラフィナの切り札のホーリーブレイドと言って、刀の刃だけを形成して、形成された刃が全て敵に切りかかり、敵の体をズタズタに切り裂く事が出来る』
『お、恐ろしい……魔法ですね』
『いや?そうでも無いと思うが』
エストは、リフルにオリジナルカードを入れる。
「……『スターレイン』」
エストがカードを発動すると、セラフィナの真上に大きな魔法陣が形成される。
『……お、もう使うのかよ』
『あれは、アルカディアのストラックカードかカーストカードですよね?』
『いや?オリジナルカードだな』
『オリジナルカード?』
『俺の特注品の1つだな』
「なるほど、見た事のある魔法と思ったら……ケント先生のスターレインを盗んで来たのですか?」
「借りてきただけだ」
「そうですか……それでも、あなたのスターレインでは私のホーリーブレイドには勝てませんがね」
エストのスターレインが先に発動して星の雨がセラフィナに降り注ぐ。
「……っ!?早い!」
セラフィナは素早くホーリーブレイドをスターレインを防ぐのに使う。
数秒でスターレインはやむ。
セラフィナの、ホーリーブレイドが何本か折れたが、まだ数100本もある。
「ふぅ……耐えきりましたこれでわた―」
「……うぉおおお!クロスゼロ!」
エストはセラフィナの腹に手を添えて、リフルを発動させる。
エストの右手から魔力で作られた超震動の波紋がセラフィナの体全体を重く砕いて行く。
「ぐっ!あぁ……」
「もう一度!クロスゼロ!」
エストはリフルを発動するが、先にセラフィナの体が霧散する。
すぐに中心に『試合終了』と浮かび上がる。
「……え、勝った……のか?」
『試合終了で〜す!』
『うわ……まじか』
『どうされました?』
『いや、あの賭け事の結果が……』
『あ……セラフィナさんに賭けてたんですね?』
『いや、エストに俺のお小遣い全部突っ込んで見たんだけど……どうしよう』
『……1割後で分けて下さい』
『……了解』
〜〜〜〜〜
「なぁ!賭け事してたってどういう事だよ!」
「いや〜、頑張ったな……次の敵にも勝てよ?」
「おぅ!当たり前だろ!次の奴は俺が……おい、次の俺の相手って……」
「あぁ、俺だな」
「……俺は棄権したいんだけど」
「シズハとお留守番をしてくれるのか?」
「分かった!棄権しないから!頼むよ!」
「ま、俺の本気を当てる気は無いから安心しろって」
「でも、勝たせてはくれないんだよな?」
「当たり前だ、class1としての意地があるからな」
「やっぱりか〜……」
「ま、とりあえず試合お疲れさん」
「おぅ、ありがとう!」
本戦第2回戦エスト対セラフィナの試合は、エストのクロスゼロによりエストの勝利。




