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出会い
リュージュにはトラウマがあるため話しかけられれば普通に接していたが本当に心を開いていた人はごく限られたひとたちだけだ。
いつものように登校し、授業を受けていた時のことだちょうどみぞおちのあたりだろうか、とても暖かい感じがした。
なんともないだろうとスルーすると頭に声のようなものが届いた。
「君の望む力はなんだ…」
リュージュは驚きを隠せず辺りをキョロキョロと見渡したが周りが声を出したというわけではなさそうだ。
夢でも見ているのだろうと考えていたらよりいっそう大きく、
「君の望む力はなんだ!」
リュージュは校舎中に届く声で答えた。
「俺は最強の力を手に入れる!」
その後みんなに笑われ先生に長い時間怒られたのは言うまでもない。