試練+怒り≧メンチ切り
意外に間が空きまして申し訳ありません。
読者の皆様、感謝致します。
「バキッ!!」
突然だが。
オレは殴られた。
誰に殴られたか。
お客様だ。
なんで殴られたかって?
オレが聞きたい!
どうやら紳士服売り場にて接客してほしかったがお気に入りの係員が他のお客様を接客だった為ド短気な彼は“関係者以外立ち入り禁止”のドアを思いっきり開き
「ふざけんじゃねぇぞ!くぉるらぁ!!!!」
と怒声を聞いたオレがそこに駆けつけた…らしい。その巻き舌といったら!イタリア人もびっくりだ。そりゃあ胸毛も生える
にしても運が悪いにも程があるだろ…なぁ、オレ…。
そんな訳で男のバカ力で殴られ腫れた顔を押さえ呆然としてる訳だ。
因みに犯人はしまったと思ったのか一目散に走って逃亡。
野次馬だけが増えてく中でトボトボと自分のデスクに向かって歩くなんてなんとも情けない!!
トボトボ…トボトボ…トボ…ムカ…ムカムカ…
ぶっちーん!!!!
「ふざけんな!クソやろぉ……」
絶叫途中で周りの人がこっちを見てることに気付き慌ててやめる。
オレには絶叫することも許されないのか!!
と、いうことで。どうしようもない怒りを持ってる人間はやはりどうしようもない考えが出るようで。ちょうど本部に提出を迫られてた業務改善計画提案書にこう書いてやった。
1.
「お客様、お出口はあちらです」
と言って笑顔で入り口を指差せるお帰りお勧めプラン。
これは有給休暇と同じシステムでクレーマー様あるいはそれに準じる行為をなさったお客様のみに使える。使ったあとは上司の認め印と報告書を提出しなければいけない。因みに回数券で年10回程使える。
2.聞かなかったことにしよう♪プラン。電話を途中で切ることが出来る。これも有給休暇と同じシステムでもちろんクレーマー様あるいはそれに準じる行為をなさったお客様のみに使える。開口一番怒鳴ってきたお客様に有効である。
切り方までマニュアル化してみた。
まず電話線をもち繋ぎ部分に手をかける。相手の声が聞こえていても
「…しもし…?もしもし…」
と言いながら電波が悪いフリをする。で、徐々に電話本体から線を抜いていく。制限5回。
3、
「お客様、仰っている事が良く解りかねます。バカなわたくしめにもう少し分かり易くご説明頂けますか」
真顔許可。よく“バカか!お前は!!”と見ず知らずのお客様に言われるから対抗プランである。オススメは、う〜ん。3番だな。
そんなこんなを書いて提出してやった。
…………………………………………次の人事異動は辺鄙な店だろうな。引っ越しの準備しとこ。
ちきしょう!