試練9.5 大切に!
後半です。
バラして欲しい事があれば評価からご連絡ください。
これは神様からの罰なんだろうか…。
昨日聖書を踏んだからか?いや、コーランの悪口を書いた本を見て笑ったからだろうか?
はたまた、仏壇に水を零してどうせ乾くだろとか思ったからか?もしかすると大仏の頭ってウンコみたいだよって女の子に絵を書いたのが悪かったのかも…?
神様、仏様、アラーよ!!!一体オレが何をした!!?悪いが心辺りが多すぎて分からん。
一言言い訳をすれば、 いつもの事じゃんか。
いつものように笑って許してくれよ!
頼む!
な?
いくら思っても状況は変わらない。
皆様ご存知。
他人様の口の中に一回入ったタケノコを強制的に食わされようとしている。
選択肢は2つ。
1.食べずに返金と代わりの品物と詫び品を置いて帰る
2.食べる。
2つに一つ選べばいいんだ。簡単♪簡単♪♪
当然1だろ。迷う価値ナシ!
オレがおもむろに荷物に手を伸ばそうとした時!予想外の事態が起こった。
何故か…
オレの手は…
タケノコに伸び…
…………………食った。タケノコを。
もぐもぐごっくん。
……………どうやらオレは、女だったらしい。
心と体は別物よ♪♪
ってかぁ!!?
ふっざけんなよ、オレ――――――――!!!!!!!!
涙目になりながら食ったタケノコは、
柔らかかった。
そのまままだ理性がどっかで残ってたらしく半分しか食べてないタケノコを持ちあげ冷静に言葉を紡ぐ。
「こちらの商品はわたくしには問題なく感じましたがこちらで詳しく調査させて頂きますのでお預かり致します。」
あ然としてオレを見るお爺さんを(食ったからビックリしているのかオレの行動に一貫性がないから驚いてるのかイマイチわからん)一瞥して立ち上がる。
スタスタ歩いて靴を履こうとすると手にした詫び品が目に付く。
忘れてた。
動揺なんて案外女々しいぞ、オレ…
「失礼しました。こちらはご迷惑をお掛けしましたので宜しければお召し上がりください。」
お爺さんに菓子折りを差し出すと意外や意外。
異常に嬉しそうに
「気が利くやないか」
と言って受け取る。
なんでこんなに嬉しそうなんだ?たかが菓子折りだそ…と顔をふとあげると見てはいけないものが目に飛び込んできた。
ニカッと口を広げて満面の笑みを浮かべるお爺さんの鼻のすぐ下。
その口に歯は!……………………無かった!!
正確に言うと無かったわけではなく、
ただ単に一本だった。
糸切り歯(と言うのだろうか?)のみ。
オレは暫く見入っていた後もーれつなウケが襲ってきてプルプル震えた。
その場で笑わなかった自分を褒め称えてやりたい。
逃げるように車の中に戻り。
爆笑した。
後で考えてみれば、ちょっと待て!
歯がなけりゃあ当然タケノコ無理でしょ!!!
…………………………………………勘弁してくれ。
因みに本部に出したタケノコは
“問題ありませんでした”
と冷たい一言だけ添えて戻ってきましたとさ♪
めでたしめでたし♪♪