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神様の苦悩  作者: CHONCHU
10/17

試練8 福袋争奪戦

続けて更新してみました。えらい!

新年1月1日

カポーン。


世間様はお雑煮を食べつつお正月番組でものどかに見ているというのに!オレは……

おばちゃん2人の福袋戦争の真っ只中にいた…


目の前ではおばちゃん2人が某メーカー・ラ●ステの福袋を取り合い喧嘩をしている。

「私が先に触ったじゃないですか!」

「何言ってんの!私が持ってたでしょ!それをそっちが引っ張ったじゃ!!」



なぜこんなことになってるかと言うと

事の起こりは数十分前。

新年早々(ご苦労なこった)開店と同時に人が津波のように押し寄せ福袋戦争を開始した。勿論有名ブランドメーカーなんて大変なもんだ。押し合い取り合い掴み合い♪♪さらには戦争のとばっちりを受けて鼻血を出す店員まででる始末。

そんな中事件は発生。。ラ●ステの最後の一袋を取り合いおばちゃん2人が取っ組み合いを始めたのだ。

そのまま両者とも福袋から手を放さず…

見かねた店員が2人を応接室に連れてきた訳だ。

よけいなことを!!


そして呼ばれたのはオレ…。

よりによって何故にオレ!?

チーフでいいじゃん!!

くぉおおお〜!!!!!!!!


応接室の窓から中を見ると険悪なカエルが潰れたような空気が流れてる。

い、いやだ―!!

絶対入りたくない―っ!!!

逃げようかと真剣に検討を始めたその時!


「頑張ってくださいね」

おっとりちゃんから声がかかる。


「大丈夫。すぐ解決してくるよ。」


………………………。

オレのバカ。

大バカ。。


この時程自分のカッコつけを悔いた瞬間はない。

観念して入った。


そして今に至る。

はぁ…。

たかが福袋位で初対面の相手をこんだけケチョンケチョンに言えるんだ。女性はすごい…。


聞いてるだけで疲れてきたオレを置いて話は進む。

えっ!?

口挟め?

情けないって!?


だって今口出ししたらオレきっと骨すら残らないし口出すスキがないんだよ。

そうこうしてるうちに


『大体福袋の数が少ないんですよ!!』


Σ話がこっちに来やがった!!

でぇえええ―。

そう来る!!?

しかも相手も賛成しだしたし!


はぁ…。


仕方ない。


「分かりました。では他の店に余ってましたらお取り寄せします。」


「ったく最初からそう言ってくれればよかったのに!」

「本当に。」


ナヌ!?この期に及んでオレが怒られた。

バカ言え。基本的に店にはクレーム用に予備を用意してある。それを使うんだよ。


「では福袋が届きましたらお電話しますので」

2人の連絡先を聞いてとっとと帰って頂く。


本当は店内にすぐあるけどすぐになんて出さない。

少しくらい待ちやがれ!!ちきしょ―。


んで1月3日電話をかけた。


『あ―すっかり忘れてた。やっぱりいらないわ』

…………………………。

オレ、神様じゃないから怒っていいよな………?

ばかやろー―――――――――――――――ぉ!!

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