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学級日誌  作者: 深水葉月
5/12

*5ページ目



「莵さん、どうしたの?目をそんなに腫らして…。

 もしかして失恋かしら?」

 くすくすと学校保健医が話しかけてくる。


「そんなに…ですか。

 つぎ…休みたいです…。」

「あらあらあら!

 いつものうさちゃんじゃないわね!

 いいわよ、次の授業の先生には私が言っておくから!」



 私は、すぐベットにダイブした。

 あんなに泣いた跡だと言うのに、目の前の世界はすぐ暗くなっていった。



 _____


『何で何で何で隠すの?ねぇ。』

 ランドセルを背負った、小1のころの“私”が云う。


『みんな気持ち悪いって言うの』

 下を向いた“私”が云う。


『誰もかもが私から離れていくのよ』

 ふらふらと歩いてきた“私”が云う。


『じゃあ誰も信じないで、一人で生きる?』

 絶望的な眼差しをした“私”が云う。


『それは無理だ、だから作り替えよう』

 前向きな“私”は云う。


『―だから。見つかってしまったら終わりだね。

 また、あの頃みたいにいじめられるよ、クスクス』

 笑いながら、“私”は云う。

 

 ―そして。

 最後の“私”は…。

『辛い思いをするなら、死のう。』



 と言って、私に拳銃を向けた。

 同時に、他の“私”は包丁を持った。


 そして―。




 _____



「最悪の夢だな、馬鹿じゃねーの。」


 何故か涙は止まらないまま、目が覚めた。




.

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