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驚いた。
まさか、このタイミングで七宮が入ってくるなんて。
「偽善なんかじゃねーよ」
「私をいじめたくせに!」
「そうだな、いうなら、改心だ。」
「―は?」
「七宮、あんたはしらねーだろうが、自分の性格は変えれるんだよ。」
「なに言って…。」
「思考も、思いも、気持ちも、顔も、性別も」
「そんなの―!」
「だから変わる。」
「!!!」
あの時決めたんだ。
もう二度と…。
「誰も傷つけない。」
「あ、ははは。何を真顔で言ってるんだか。」
「七宮」
「分かったよ、分かった。」
「どーせ、あんたも変われとか言うんでしょ」
そんなのお断り、と小さく笑って七宮は教室を出ていった。