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高良フェノミナン2nd  作者: カラー
第6章:戸惑いの季節

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模索

 その後橋本姉妹は午後の授業を欠席したらしい。由麻ちゃんは放課後の練習も休んだとのことだ。

 心の動揺があったと言うことだろう。


 なかよし水泳会と水泳部は微妙に時間帯も違うらしく、結菜は部に出ていたとのこと。

 そして千種は美也子のケアをしていたそうだ。


 気もそぞろなバッピをする。

 田所から「なんか今日変だぞ」と指摘される。

「失恋したからな」

 へっ?と目を丸くする田所。案外珍しい表情だ。

 だがすぐに元に戻ると

「ほんとに失恋したらおまえの場合、バッピなんかできないだろ」

 とニヤリとする。

 まあさすがに女房役と言われるポジションの男だ。分かってらっしゃる。

「それでもまだ沢村よりはコントロールいいけどな」

 バッターボックスの沢村は嫌そうな顔をした。それからは沢村にいつも以上に遠くに飛ばされた。


 ・・・

 沢村の次は五明だ。

 くらえ、由麻ちゃんの怒り。

 どっちの味方かって?

 モテる男が嫌いなだけだ。

「幸平さんには言われたくないす」

 五明は最後にそうボヤいた。

 五明史上最長弾を打たれた日が今日になった。



 ・・・

「結局千種のパワープレイで無理矢理決着をつけたってことか」

「まだついていないけど…。結菜がなんとかするって」

「橋本家から恨まれたりしないかな」

「どうして?恋と友情は別でしょ?」


 まあそうだとは思うんだけどさ。千種おまえ、他人から悪く思われるのが怖くないのか?

「知らないうちにおかしなことになるよりいいでしょ?」


 …そうだな。そのために幼馴染とも言えるヒメさんと袂を分かったんだもの、な。

「泣ける恋をした、だけじゃ世の中通用しないと思うけど…悪くはならないと思うよ」

 ミコさんの勘かなにか?

「うまくいきますようにって願うもの」

 人間関係ってミコさんの力が及ぶのかね。

「そればっかりは…したことがないんですって」

 案外神への祈りに人間関係を願うことはないものなんだろうか。

「少なくても恋は…祈りが通じないみたい」

 あー…二千年待ったんだものな。


 無理にでもしなければならなかったのか。

 その答えは永久に知ることはできないはずだ。

 だから物語は紡がれる。

 俺たちは模索の中で明日を迎える。


 甲子園への予選も後半になろうとしていた。


この章の最終話です。

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