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高良フェノミナン2nd  作者: カラー
第1章:春の頃、人が来たりて為すことぞ

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7/18

水泳関係者集合(視聴覚室にて)

 さて始業式と選挙を終えて通常ならば、新学期初日はもう予定終了のはずなんだけど…。

 玲先生から予定をあけておくように言われていた。おそらく水泳関係のことだろう。

 相原コーチのこともある。

 となれば…横で機嫌良く携帯を見ている嫁は…。

「そろそろ行く?」

 まだ昼飯が…。

「今日おにぎりだけだけど、先?」

 あ、食べとくわ。


「プールでいいんだよな?」

 明太子とたらこの優先順位に悩みながら確認すると

「ううん、視聴覚室だって」

 梅を先に手渡されて、うまそうだとラップをはがしながら

「なんでそんなとこ」

「たくさんいるみたいなんだよね」

 梅うめー。

「プールのエントランスに入り切らないのか」

 一息に食べて、千種からお茶をもらう。

「無理みたい」

 千種もおにぎりを食べ出す。

 再び明太子とたらこに悩みだすと、千種は、たらこを手渡す。

「早いとこ行かないとな」

 たらこうめー。


「あんたたちね…忙しいのになんで夫婦みたいにお昼食べてるの」

 橋本が俺たちを探して呼びに来たようだ。

「いいじゃない。結菜もほら」

 あ、千種のやつ明太子、橋本に渡しちゃったよ。

 橋本もひとつ食べながら

「腕あげたね、千種」

 料理は橋本が千種より一枚も二枚も上手だけど、千種も上手くなったもんだ。


「千種も結菜も呑気に食べてないで…」

 ヒメさんが今度は現れた。ほんとに時間が迫っているらしい。

「ヒメも食べる?」

 千種…いくつ作ってきたの?


 ・・・

 視聴覚室にはニ、三十人はいるだろうか。

 いっぱいいるな…。


 おっと相原コーチ、こんにちは。

「いよいよだな幸平。て言うか甲子園…惜しかったな」

 実はコーチが引っ越してきてから初めて会う。ちょうど甲子園の時期に引っ越しが重なったため、タイミングが合わなかったのだ。

「おまえやっぱすごいやつだな。ホームランにサイクルヒットだろ。優勝候補相手に」

 なんて言うかまあ…一年前と一緒ですよ。

「優勝と、か?」

 たまたまが、一番先に来ちゃったんです。

「謙虚なのかリアリストなのか、分かんないなおまえは」

 マリー信者であり、コーチの一番弟子ですよ。

「…ありがとうな」


 玲先生が入ってきて、ざわめきが静寂にかわる。

 やはり、巨星だ。

「入学手続きの案内に記載させていただきましたが…水泳()を希望されたみなさん、まずはご入学おめでとうございます」


 そして…いよいよ本題が始まる。


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