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高良フェノミナン2nd  作者: カラー
第5章:予選始まる

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53/79

悲しき性(男の嘆息)

 千紗さんの言葉に思わずたじろぐ。

 どういうことだろうか?


「誰のお嫁さんですかね」

 我ながら間の抜けた質問になったと思う。


「幸平くん、あなたのよ」

 千種のお母さんがなぜ?


 ふと去年を思い出す。

 確か姉が来て美也子を嫁にと言い出してから、あの御地での出来事があったのだ。


 まさか、また…?


 千紗さんの意図が読み切れない。

 まず意思を伝えることにする。

「千種さんで手一杯なんです」


「あの子があんなに手がかかるなんて思わなかったわ」

 そういう意味ではなかったんだけど。


 もっとはっきり言おう。

「千種さんだけ大事なので他の人に興味ありませんよ」


「ストッキング」

 うん?

「大好きなのよね?」

 嫁のお母さんに性癖を指摘される恥ずかしさがこんなにもダメージ受けるとは誰も知るまい。


 目の前の千紗さんは年齢にしては短いスカート。つまり脚が出ており、それを包む…。

 そんな目で見たことはなかったのだけど、心せず見惚れるのは…男の性ってもんだよね?


「変態」

 冷水を浴びせられるように冷たい一言。

 …あ、今ダメ野郎だ、俺。


「ほんとにいつも見惚れてて…。ほら」

 顔をぐりんと回された。

 あー愛しの妻じゃないっすか。


 本気で怒ってないよね?

「当たり前でしょ。頼んだのあたしだから」


 おかしな真似はやめい。


 ・・・

「事情を説明せよ」

 マイブーム中の名奉行さながらの口調に千種は呆れながら答える。


「みささんのことで懲りたのか確かめたくて」

 んあ?

 クスクスと笑う千紗さん。


 つまり千種の仕組んだことのようだ。

「幸平くんを見惚れさせるならまだまだ捨てたもんじゃないわね、わたしも」


 高校生の娘がいるなんて聞かなきゃ想像できないですよ、千紗さんの美貌なら。

「あら、嬉しいこと言ってくれるわね」

 これは千種が苦労するはずだわ、と何かを納得する千紗さん。


 ところで千種、帰りが早いな。

「お父さんに迎えに来てもらったの」

 行朝さん来てるの?

「あたしを降ろしてタバコ買って来るっていつものコンビニ」


 あの…。

 今のことは行朝さんにご内密にはできませんかね?

 娘ばかりか千紗さんにまでおかしな目を向けたとか疑われたら立場がないんですが。


「少しは反省しなさい」

 そらまあ、反省はするけれど反射的なことまでは…。


 ふうっと溜息を吐いたあと千種は

「筋金入りなことはわかったから。今日のことは黙っててあげる。あたしから頼んだことだし」

 黒幕に許してもらうとか道理がないぞ。そんなことするとお天道様に…。


「名奉行になりたいの?」

 いや、あんまり。


「ちーちゃん。このスケベそうな人が旦那さん?」

 そうだ。この子だ。


「久しぶり。(みどり)ちゃん。あたしの大事な人」


「千種。幸平くんのお嫁さんを連れて来たわ」

 えっと驚く千種。おまえも知らないの?


 首を何度も横に振る千種。

 不敵な笑いで俺たちを見る千紗さん。


 これ…何かの修羅場なんかね?

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