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高良フェノミナン2nd  作者: カラー
第5章:予選始まる

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48/79

一年生ナイン初回裏、決着

 裏の攻撃。

 1番はなぜか光太郎。確かに足は速いけどねえ。どうやら相手チームも研究してきているらしく、ボール先行。

 そして4球目を捉えライト線に火の出るような強い当たり。

 打球はライトの右を破りあっさりと2塁打になった。あの甘めを放り込まないあたり、光太郎も固くなってるのだろう。


 続くロゼ太郎。

 さらっとストレートの四球を選ぶ。投手はエースナンバー。

 どうやらいきなり山場のようだ。

 3番のキャリパーはショート左への強いゴロ。

 微妙に一塁へ駆け込み内野安打となった。


 いつでも本塁打の出る三人だ。

 無死満塁でもまだ状況は向こうとしたら御の字かもしれなかった。

 そして4番は児島。どういうオーダーだ、これ。


 初球。大前監督は仕掛けた。

 スクイズ。

 中間守備を敷いていた内野陣は動く。

 本塁は無理と見て一塁へ投げるサード。

 光太郎はなんなくホームインし、そして…。

 加速のついたロゼ太郎は3塁で止まらない。

 一瞬の隙を突かれたのだろう。

 ファーストが慌ててバックホームしたが、球は逸れてカバーの投手まで。


 ツーランスクイズ。


 ファーストランナーのキャリパーも一気に3塁まで到達していた。

 一気一気の先制点。

 そして5番の後藤の絶妙なセーフティバント。セオリーを無視した打順と小技に翻弄されて、またも1塁はセーフとなった。

 キャリパーは動かず。


「ツーランスクイズは初戦にするから、これから犠牲打がやりやすくなるんだよ」

 監督の俺への言葉。

 もしかして話し相手にこの試合、俺を呼んだのでは?

「ああ、そうだ」

 なんか暇にでもなると?

「もうこっちの術中にはまった。後は」

 そのタイミングで市川のレフト前ヒットで3点目。

「仕上げはこいつだ」

 五明の柔らかなスイングから美しい放物線が描かれ、スリーランとなって6対0と一方的になりつつあった。


 チーム初のホームランは五明であった。

「こうズバリと当たるとなんか面白くねえな」

 監督は興味をなくしたように帽子を目深に被り直す。


「早名、後は好きにやれ」

 は?

「起用はおまえが考えろ。この後はもう今後の参考にならん」


 相手チームに失礼では?

「馬鹿言うな。美談だろが」

 それだけ言って本当に居眠りを始めた。


 なんだかね…。

 菅と一条はそれぞれアウトになり、2回の攻防になる。

 そんじゃ相手の打順が一回りするまでとりあえず。

「一条、一回りしたら行くから暖めておいて」


 こんな感じか?


 結局5回までに二桁の得点をあげコールドゲーム。市川、一条で完封。


 監督は一時間も居眠りができず試合は終わった。




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