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高良フェノミナン2nd  作者: カラー
第4章:退院後の日々

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結菜たちの帰郷

 金曜日の夕方、なかよし水泳会の面々が帰郷するらしい。

 ならば生徒会長代行の俺が出迎えてあげようではないか。


「ちょっとその前に」

 千種は俺を前にしてなにやらぶつぶつ言い出した。


「……したら……噛みちぎるから」

 え……。

 終わったらしくニコッと笑う。

 何をお願いしたんだ?

「一年生の女の子とフラグ立たないようにね」

 そういや一年生の女の子たちとは会話したことないな。

 にしても、フラグって噛みちぎるものか?


 俺のフラグが立たないとおまえが不満になるだろと文句を言うと、千種が一瞬鬼に変わったように見えた。

「幸平の下ネタ嫌い!」

 へいへい。


 千種は俺の右腕を抱きプールに向かう。

 こんなとこ誰かに見られたら…って今さらなのか。


 どうやらほぼ同じ時間になかよし水泳会は着いたようだ。橋本結菜だけは本来会の一員から抜けたのだが、マリーさんから参加すべしと助言があり、三姉妹仲良く合宿に出たらしい。やっぱ実力があって、安定したパフォーマンスは姉妹随一なのにな。もったいない気がする。


 よっ元気だった?

「元気だった?はあなたでしょ」

 お元気です。

「らしい…けどどうしてかしらね。なんかムカつくんですけど」

 結菜はそう言って俺に握手を求めた。

 そういや何気に結菜と触れ合うの初めてだな。特に千種は怒るわけでもなくニコニコ見ている。結菜が帰ってきて嬉しいらしい。

 さすがに親友と自ら言うだけのことはある。


 美樹は俺と千種を交互に眺め

「やっぱり二人いないと」

 と頷いている。ニコイチみたいに言うの止めて。


 みささんが俺に話しかける。

「良かったわね」

「はいはい、ありがとうございます」

 …おや、俺以外の俺が返事をしたようだ。

「会長代行だって?」

「あたしは代行妻ですけど」

 千種、先輩に逆らうんじゃない。

「どっちの肩もつのよ」

 なんでそんな威嚇するんだ。

「久しぶりに嫉妬モード全開の千種ちゃん可愛いーっ」

 みささんに抱きしめられてるよ…。


 玲先生もお疲れのような表情だ。

「田中くん…」

 そのことなんですが。


「先生には来週ご説明します。()()が戻ってきたら」

 千種はそう言って押し留めた。


 まあ…それがいいのかもしれない。

 その前に…千種自身が彼女となんらかの決着を付けなければならないだろう。


 そして。

 一年生フラグは全く立たないまま解散とあいなった。

 せめて一年生に紹介くらいしてくれ。


「あら。気が付かなかったわ」

 だんだん千種が強くなってる。

 喜ばしい…ことなのか?

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