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高良フェノミナン2nd  作者: カラー
第4章:退院後の日々

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44/79

助っ人会長代行

 話は巻き戻る。

 発熱して保健室で寝ていた翌日のことだ。

 水泳部の二人はまだおらず、田中もヒメさんもいない。

 何かの異変を察知したようにキントキさんとマロさんは千種を囲んでいた。


「生徒会ねえ…どうする?」

 田中の退学は前日付けだったとは言え、驚くようなスピードでクラス、あるいは学校に伝播していた。


 生徒会長が空席になった。

 実質的に俺と沢村、千種にキントキさんの4人でこなすしかないようだ。


 緊急会議だ。

 場を回すのは…沢村はキントキさんがいると骨抜きだ。

 千種は先頭に立つタイプじゃない。

 …仕方ねえな。


「とりあえず、代行だ」

「候補者誰だ?」

 沢村の問いに思案するが…。

 目が回るほど用事があるわけではないのだが、神輿がないとしまりがつかないわな。

「じゃ4人からひとまず決めるか」

 沢村の提案に異論は出なかった。


「忙しい人は無理だよな」

 俺が言うと

「俺は野球部主将だ」

「あたしはなかよし水泳会のマネージャー」

「あたしは水泳部のマネージャー」

「俺は…無職のリハビラー」


 10秒で代行が決まった。

「異議あり」

 3人に却下されめでたくも、俺は生徒会長代行に就任が決まる。

 こうなったら毒食らわば皿まで。


「補充をする」

「役員足りないもんね」

 生徒会長代行妻と言う偉くない肩書を得た千種はそう俺の意向を汲んでくれた。

「川上と黄田に頼みがある」

 横で面白そうに聞いていた二人に話しかける。

「山形を捕獲してきてくれ」


 千種とキントキさんには

「マロさんをこの場に」

 せっかくなら気心の知れたマロさんが二人ともいいんだろう。

 早速トイレから戻ったマロさんが二人に連れて来られた。


 山形も別のクラスからほいほいやって来た。

「なんだよ、マリの用事って」


「裁きを申す」

 はっ?と二人。

「今から生徒会役員だ」

 えっ?と二人。


 恙無く二人は役員におさまった。

「騙し討ちじゃねーか」

 プリプリと山形は怒ったがマロさんと一緒なら文句はそうたいした問題じゃない。

 あっさりと二人は了承した。


 それにしてもまた助っ人か。

 なんだかずっとこんな人生が続いていくのかな。

 帰宅して千種に感想を言うと

「人に頼られるってあなたのいいところでしょ?」

 そうは言っても前任者はやり手だったはずだけど。

「たいしたことないよ。あたし、なんて言われてる?」

 女神様だとかなんとか。

「あなた、いま学校内で伝説のヒーローよ」

 嘘つけ。誰一人サインねだってこないぞ。


「あたしが禁止令出したからね」

 いつの間にか千種は学内に影響力を持ち出したようだ。

 あの学校を支配するつもりか?

「馬鹿ね。あたしがそんなもの欲しがるわけないよ」


 そらそうか。


 俺の三つ目の助っ人は生徒会に決まった。

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