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高良フェノミナン2nd  作者: カラー
第4章:退院後の日々

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仕組まれた出来事

「田中くんとは中学から同じになったんだけど、特になんの関わりもなかったの」

 ヒメさんたちから聞いている通りのことだ。

「高校に入っても変わらなかったんだけど…」

 去年は俺も一緒だったからな、話しているところも記憶にない。


「四月に突然生徒会に入ったでしょ?その後あなたが入院して」

 何かの異変はそれからのようだ。


「幸平が入院してあたしも全然学校に行かなかったじゃない?やっとリハビリが始まって学校に来るようになったら」

 頻繁に田中くんに話しかけられるようになったと言う。


 まず俺を生徒会から外すことを持ちかけられた。千種はヒメさんと交代で俺のところに来ていたから…つまりヒメさんはいない。

 単独で動いていたことになる。


「幸平のことを一番に心配すべきなのにそんな素振りは少しもなくて」

 太閤さん独特のクールさってやつか。


「断ったら…って言うか幸平戻ってきたらその話をしましょうって提案したら、じゃあその分働いてくれって」

 あたしは幸平に集中したいのに…と千種は続けた。


「それからね、勉強を取り戻すなら…」

 ああ、新しい教科とか出だしから欠席だもんな。中間テストもリモートで受けて散々なものだったぞ、俺。

「田中くんの家で教えてくれるからって」

 そこがおかしいよな。ヒメさんは何か言ってないの?

「当然止めるなりしてくれるはずなんだけど…い()()()()ヒメなら」

 誰にも知られていないが婚約関係ならそうだろうな。俺がそんなことを企んだら、千種からどんな仕打ちを受けることか。


 思わず身震いした俺に千種は笑う。

 うん、笑っていた方が可愛いぞ。


「ありがと。そのプレッシャーがだんだん強くなってるんだよね」

 …なるほど。


 千種にしてみればそれがおかしいのか?

「なんとなくいやらしい目で見られてるって言うか…」

 え。

「ミコさんからも気をつけろって忠告されていて」


 結構深刻な事態だった。

 元同級生が殺人を犯し、同級生が死の間際から戻ってきてるその最中に千種に対してその動きは…。

 まるでサナメに固執する受益者そのものだ。


 あ…。

 キイロバナに根付く華や茶の文化は田中家中心だ。まして千種は先生ができる程度には造詣が深い。


 なんてことだ。

 千種は望まなくても受益者のテリトリーに身を置いている。もしくはそちら側に組み込まれても周りは気がつかない。


 まだサナメは()()()()()()()()


 まだ引っかかることがある。

 サナメとして出頭要請があった当日に、鈴木不乱が俺か千種を襲うなんてタイミングが良すぎる。


 …つまりは一連の出来事が繋がっていて、しかも仕組まれている…?


 おかしな妄想にしては辻褄が合いすぎるのだった。


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