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高良フェノミナン2nd  作者: カラー
第3章:入院生活

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30/79

面会初日

 数日が過ぎ…。面会謝絶は解けた。

 まるで堰を切った洪水…例えが悪いかもしれないが、それまでの病室とはまるで密度の違う人たちが訪れていた。


 朝。橋本結菜と大杉美樹が現れる。二人はまず…なによりも包帯姿の幸平に衝撃を受け…肩よりもはるかに高い位置で切り揃えられた千種の髪に驚いた。

 彼女たちもまた千種の深い重いを知る友人である。なんらかの覚悟を…伺い知ったのだろう。


「ミイラ男になった気分はどう?」

 結菜は茶目っ気ある言葉で幸平に尋ねる。

「目が覚めた時に千種に聞いたんだけどさあ…馬鹿って、さ」

 幸平の言葉になによりも笑える安堵感。

「あなたたちは…本当に離れたらダメ」

 なぜか美樹に泣かれ、俺たちは本当に…困るのだった。そして登校時間を過ぎて…渋々二人は部屋を後にした。


 入れ替わりのように沢村とキントキさん。

 マロさんと…おまえは入るな、山形。

「なんだよ…。せっかくサボって来てやったのに」

 デカい上に圧迫感あんだよ、おまえ。

「そう言うな、幸平」

 沢村…おまえもいちゃつきやがって。

 千種に匹敵する美脚を自分のものにした余裕か?

「おまえのそのヒガミ目線がほんと分かんねーわ。『女神様』の旦那だって言うのに」

 うるせ、山形。


「おまえ…伝説のスターだぞ」

 …え、なにそれ。

「彼女かばって事故に遭ってたなんて、どう考えたってスターだろうが。ついでに日本チャンピオンで甲子園のサイクルヒッター」

 ほほー。なんだか俺誇らしいぞ。

「まっ幸平は幸平なんだけどな」


 散々からかうだけからかって4人は帰ろうとする。

 しみじみと千種、マロさん、キントキさんは話していたが…。

 そういや一人足りないな。


 あの丸い。

「誰のことだろうねっ」

 あータイミングわりい。本人が現れた。

「二人も生徒会にいなくてとんでもなく忙しいんだよっ!」

 ヒメさん…お久しぶり。

「幸平、具合どう?」

 やあ、太閤さん。見舞客で今日始めて心配してもらえたんだ。

「みんな照れくさいんだよ」

 おまえだけが俺の親友…。

「仕事の同僚だよね?」

 そんなはっきり言うなよ。

「ゆっくり仲良くなるパターンもあるじゃない?」

 …男女の仲ならな。 


 どちらかと言うとヒメさんは千種を気遣い、その髪を惜しんだ。

 だが千種と言葉を重ね、帰り際につくづくと俺を眺め

「お似合いだと思ってたけど勘違いだったさ。成熟は一人でならないのかもね」

 と謎(?)のヒメさん語録を残し去った。


 まだ10時過ぎだ。

幸平くん一年生の物語「高良フェノミナン1st」と、週一更新予定ですが「10個の約束」も合わせてどうぞ。

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