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高良フェノミナン2nd  作者: カラー
第1章:春の頃、人が来たりて為すことぞ

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3/79

入閣

「なんか幸平くん、式前にやらかしてたらしいよね」

 生徒会副会長の児島みささんが俺に言う。

 今日も短いスカートから見えるお御足の黒のストッキングが…。

「幸平?」

 おっと。


 生徒会としては入学式が最後の活動となり、すぐに新しい生徒会…つまり俺たち2年生が引き継ぐのだと言う。

「会長と副会長だけは決まってるんだけどね…」

 いつの間に?

「選挙あったでしょ?」

 いや…知らん。

「寝てたか、野球部で不在だったか」

 まあ、そうでしょうね。


 式は早く終わり、俺と千種が集会所の近くのスペースで、少し早いお昼を摂っていたところをみささんに夫婦ごと捕獲されて、生徒会室に連行された次第である。


「千種ちゃん、やる気になった?」

「まだ…」

「仕方ないなあ」

「そう言っても、千種マネージャーが忙しいのはみささんがよく知っていると…」

 どうやら千種が生徒会に勧誘されており、千種が乗り気でないようなので、旦那の俺が助け舟を出したわけだ。


「幸平くんも…一緒ならいい?」

「それなら…」

 それを聞いてみささんは俺の()腕を取ると別室に…。

「もし引き受けてくれたら…」

「はあ…」

「あと20cm上げて見せてあげる♡」

「!」

 気がついたら、何度もクビを縦に振っていた。

 …しばらく気を失っていたことにしよ。


 すぐに部屋に二人戻る。

「幸平くんも入るって」

「えっ?」

「ねっ」

 みささんは片目を瞑る。

「………幸平?」

「気を失っていた」

「どういうこと?」

「気を失っていた」

 …ゴリ押した。


 数度のやり取りのあと、必要なことに気づく。

「ところで新会長って?」

「田中秀吉くん」

 あ…太閤さん。

「ちなみに副会長はヒメだよ」

 そうなんだ…。悪の生徒会に相応しい面子じゃないか。

「あなた…いつからダークヒーロー好きになったの?」

「別にストッキング…」

 あ。

「あーそう。そうなんだ。そういうこと。」

 その場で児島みさ禁止令が発動された。

 みささんが苦笑していたのは言うまでもない。


 ・・・

「あなたもしかして年上なら誰でもいいの?」

 んなことはない。年上で認めるのは晴さんだけだ。

「みささんは?」

 だってあと20cm…。

「そういうことね。もういい」

 怒ってる?

「みてらっしゃい」

 …なんかすごくやばいような。


 後日、妙なことが起こる。

 女子生徒にストッキングブーム。

 ……。

 最初は天国かと思ったよ?

 でもさ、こんな変なブーム…。

 悪の生徒会発でないことを願う。

 そんでこのストッキング生態系の頂点は…千種だった。まさか実力行使に出るとはね。

 結局千種が一番だと、つくづく思い知らされることになる。


 ここまでやるのか。

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